イリとオッドアイの馬達
少し小高い丘のあたりで複数の足音でラズとカモミールは武器を構えてたち止まった。
キラキラとまばゆい光とともにティセがカモミールの肩に降り、武器を二人は収めた。
「助かった、案内ありがとう。」
黒ヒョウを大きくしたような聖獣に乗ったイリとオッドアイの馬に乗った男性、後ろに多数の馬たちがいた。
「ラズ、貴方のティでしたか。大地が割れ火がふきだし、この木の幹のようなものが伸びてきて『雲の郷』に向かっていたのですが道がわからなくなり困っていたんですよ。ありがとうございます。」
サッと風をきりアダムが上から降りてくる。
「これは木のようです。どうやら太古の木の力が暴発したようです。ふむこれはクスリの木、私達はオールドと呼んでいるもうこの地の一部にしかない木です。それにしてもすごい力がある木だ。木々たちの生命力を操るとは、今、黒い羽の生えた龍に乗った闇の者が通過したのですが木に跳ねられて逃げて行きましたよ。イリさんとに『スノーサウンズ』に向かいましょう。あちらこちらと道が塞がってしまっているのでツィリーさん達を待つほうが良さそうです。これは失礼しました。ラズさん、カモミールさんもこちらにいたのですね。」
かけてきたアレキサンダーの上に乗りアダムが一礼する。
「敵がいたのですか?襲撃はだいじょうぶでしょうか?」
ラズが剣をおさめきく。
「上空からのはだいじょうぶですが潜んでいるかも、だいじょうぶ『スノーサウンズ』には今、『龍の乙女』がいるのでなにかあればティアラかピースが知らせてくれるでしょう。」
黒い聖獣にメトが用心深く近寄る。
『失礼しました。黒は我々は闇とのつながりが強いと信じられているのです。貴方は異世界の神の使いとの混血なのですね。』
うなり声のようにしかラズには聞こえないがメトには言葉がわかるようだ。
「ゲンゾウは他の星で行き倒れになっていたところを俺が拾ったんです。優しい気のいいやつです。」
降りたイノが頭を撫でる。
「黒は闇、私達は訂正しなくては行けない。戦いが住んだら謎解きをしなくてはやらねばならないことがたくさんありますが、今はここを救うことです。先を進みましょう。私が先を行きましょうメトさん危ない時はみなを連れてにげてください。」
アダムが走り出しみんな続く。
馬達の疑問は後だとにかく『スノーサウンズ』に向かうのが目標だ。
『龍の乙女』がいるなら詳しい話もきけるだろう。




