表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネプチューン王国  作者: 橘みかん
40/41

サラマンダーとオークの叫び

岩の細い隙間でふと子供が立ちどまった。

ギシギシ、火山の噴火の音とオークの声がまじりきこえる。

なんだ?

すざまじい気の渦がくる、おまわずクラクラしてムーンに伏せてしまうほどだ。

胸の石に手をあて落ちつこうとするがキーンというすざまじい音にムーンの上で動けなくなってしまった。

ムーンも落ちつかなげに首をふっている。

「パリス様、ごぶじですか?」

ノクターンの声で我に帰るとノクターンと火の長に使えるサラマンダーがいた。

「木です、私もなぜかはわかりませんが火の綱と他の木が絡まりあうように激しく宙と地を覆いながらせまってきます。」

木が?

マントから何かが体に絡みつくような感覚し痛みがひいた。

「ここから近い洞穴に避難しましょう。火の強いとこには来ないでしょう。だいじょうぶ私は火の力が使えますから。」

サラマンダーが口笛を吹くと赤毛の馬がかけてくる。

「ルビー、赤の洞窟まで。」

ノクターンは気をジッとしていた。

「俺は火の郷の民の手助けに向かいます。だいじょうぶ木々は味方ですから。」

サッと岩を登りノクターンは消えた。

パリスの目にはここではない場所が写し出された。

太い幹に紫と黒の花をつけたツルを何重にもまいた大きな巣から朱色に金色の羽毛をもつ鳥がいる。

母鳥なのだろうか?その鳥が飛び立つと小さな黄色いくちばしの鳥が続いてまいあがった。

母鳥が鳴くと火柱がたった、そして花を付けたツルが炎と一緒に天高く伸びていった。

体があつい。

「パリス様。」

サラマンダーが馬を並べ心配そうに見ていた。

「だいじょうぶだ。行こう。」

体が火照り汗をかきながらパリスはサラマンダーに続いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ