闇の者
スィーラとマンダリンの守りが効いているのか揺れはこないが揺れている壁が激しい揺れがきたことを表している。
「ここは素敵な惑星ですね。私の故郷と似ています。」
マンダリンが魔法の火をつける。
「ネオスは行ったことないが。争いのない龍がたくさんいる星ときいたことがある。」
ムーンの体を拭いてやり乾燥した藻をやる。
「穏やかな星ですよ。私はネプチューンに闇が来たときいてもう少なくなりましたが。魔術を使える者に力を貸そうときたのです。あの闇の者はほんとに深い闇にのまれている。それと第二王子も問題ですね。私達の国の聖獣を従わせようとして失敗したからとネオス人を憎みあの闇の者に渡すのだから。」
知らないとこでそんなことが、ホセの心配は的中しているようだ。
「闇の者の正体はなんなんでしょう?聖獣達を殺してなにをしようとしているんでしょう?」
ジュピターを撫でながらスィーラがきく。
「あの者はこの世界を征服しようとしているのです。デウス様はあまりにも闇につけいられる気が高すぎるのです。今は滅びたシティー、『マホロボ』には闇の術を封じた石版がありそれんあの闇の者がうばったそうです。今は『風の民』に紛れこんでいる者の話しだと聖獣の力をえる呪法があったとか。正体はわかりませんただわかっているのは異世界から来たということだけですね。私の推測ですが協力な力を手に入れるために聖獣達の力を得ようとしているのではないかと思います。」
『マホロボ』の話はパリスもきいたことがあった。魔術師のシティーで生命を動かせる者もいたという。
なぜシティーが滅びたのかは謎のままだ。
「恐ろしい話しですね。そんな人間自体にこのウニバルゾが制覇されたら闇になってしまう。」
スィーラがそういって顔をしかめる。
「くいとめなくては行けないが、そこまで大きな力は俺にはない。ここを守るにもこのありさまだ。」
精霊の言葉に耳を傾ければ良かったのかもしれないがパリスにはきこえない。
「ネオスにもいずれはやつの手が伸びるかも知れない。我々は戦いを知らなすぎる。サターン様に頼りすぎて闇を忘れてしまっている。私はこの星を救えたらネオスに帰るつもりです。龍達もふくめ話しあわなくてわ。揺れが収まりそうです急ぎましょう。」
三人は洞窟を出て驚いた、湯気が立つ水が山のほうから流れでているのだ。
「まずいなティトゥリーでくるべきだった。ムーンは空を飛べない。」
まだ全体には広がってはいないが水かさが増えればムーンでは無理だ。
「この近くの郷にいそぎましょう。誰かきます。」
遠くから見事な天馬に乗った青髪の青年がくる。
「あれは天馬の女王。」
マンダリンが手を前にして頭を下げる。
「パリス、私が大地を鎮めます。空間移動で『レッドマウンテン』に送ります。だいじょうぶ山の向こうはまだ安全です。」
青い髪がゆれる、マントは汚れているがウラヌスの美しさは変わらない。
「『気の谷』に悪は入れませんので安心してください。」
ウラヌスが手を高くあげると光が集まる。
「私はだいじょうぶです。この辺りを偵察してから行きたいのでパリス様、マンダリンさん、あとで合流しましょう。」
スィーラがジュピターを飛ばす。
「敵にきをつけて。龍の気をとるとはきいていないが危険なことは変わりない。」
一礼したスィーラが見えパリスは光に包まれていった。




