表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネプチューン王国  作者: 橘みかん
26/41

「光の谷」と

『気の谷』の谷に続く途中の青い鉱石で照らされた『光の谷』にラズ達はよった。

「ラズ、なかなか郷に帰れなくてごめんなさい。ここの谷の者達には癒しが必要なので残っていました。」

長い青が混じる髪の女性、『水の郷』の長メイドだ。

「癒しは私達、水の民のおやくめ郷にはカズラ様も母達もおります。だいじょうぶです。襲撃はありましたが敵は手を引いたようです。」

胸の前に右手をそえラズはお辞儀した。

この谷では気飛ばしは出来ない。

メイドから連絡がなかったのはそのせいだったようだ。

「マウが伝言にきました。ラズ、あなたが救ったあの男性はネオスの魔法使いなんだそうです。 闇から帰った男がウニバルゾを制覇しようとたくらんでいるそうです。この話はもう気の風にのせ『風の民』には伝えたのですが。まだ確信はできてませんがカパが裏切り敵と通じているようです。」

後半は後ろにいるジュリ達に聞こえないよう小声だった。

カパ、『火の郷』の長だ。

「ジュリ、ここまでくれば私がいなくてもだいじょうぶよね?」

見張りの若者達と話していたジュリがふりむく。

「仕事だろ行ってこい。マリアはそのまま乗っていけ。必要なくなったとき話せばだいじょうぶだ。」

肩をポンとたたく。

「ありがとう。パリス様と姫によろしくね。メイド様、密偵のお仕事します探ってきます。」

一礼してさるラズをメイドは見送った。



とにかく、地の郷に戻ろう。

険しい岩山も駆け抜ける、タイガーや地の精霊達が遊ぶ山は気配はない。

谷の奥地に入り込んだ森にある洞穴から精獣達の気を感じる。

マリアが足を止めたその瞬間、グラと足元がゆれた。

「あそこのアナに逃げましょう。」

ゆれはひどくなる足元が崩れそうなのを察知しマリアとラズは穴に逃げこんだ。

「大地が怒りにみちている。」

穴のなかには先客がいた。ノームの言霊のアダムだ。

言霊は精霊の声をきく地の郷の盲目の男性だ。

「外は危ないしばらくここにいたほうがいい。」

洞窟の岩はじょうぶなようだ。

ラズはマリアを支えるようにたっているのがやっとだ。

「こちらに来なさい。少しは揺れが楽になる。」

アダムが座る紫の石の近くに行く。

マリアも落ちついて足を折り曲げた。

ザワザワと大地の精霊の強い気がくる。

火の大地が爆発するかも。

『大地の精霊の怒りが強まってます。【火の草原】のサラマンダー様に警告を長が裏切り者の可能性があるとらいうことも。』

カズラに言霊を送る。

言霊を送っている最中、一瞬ゾクとする気に触れた。

闇の呪文を唱えているたぶんラクールが……でも初めに水路で近づいた時より力が弱まっているきがする。

目を瞑ったラズの目に輝く尾が見えた。

風魔鳥?ヨーキー様までがおいでになったのかしら?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ