ラズとベリー
ネプチューン王国のウニバルゾの母なる星『ミィスリル』に近い所に『リバー』という豊かな水源を持つ美しい惑星がある。
そこは聖獣達の子育てする場所でもあり美しい星だ、しかし悪の力を持つ者が突然せめてきた。
水の乙女、女密偵、ラズが動いた。
白い体は水のなかでも走る。
ネプチューンが誇るユニコーンは地を駆け水を駆ける。
敵はまさか天馬が水の中をはしるなどおもっていないようだ。
ラズは敵の陣に水辺から近寄った。
突然、故郷を襲った銀の鎧の人々、残酷で女子供もようしゃなく切り捨てる。
水と聖獣が住まう、美しい星は無残だ。
聖獣達もたたかった、多くの者がとらえられた。
彼らの中に闇を扱うものがいるらしい。
敵の正体が見抜けないのが現状だ。
『ラズ、あそこにはたぶんルパ達を捕らえたやつはいないよ。』
愛馬のベリーがそういった。
「とにかく様子を探りましょう。陸地はユタ達が調べていると思うから。」
まだ知識を知らない小さなルパや捕らえられた聖獣たちを助けたい。
敵の知らない水の道をラズはたくさん知っていた。
この惑星は地下の水路がたくさんあるのだ。
敵に気づかれないようにその水路の中に入った。
『リバー』の地下には水源が流れていて川のようになっている。そこを行き来できるのは水の民と呼ばれる。『水の里』の者だけである。
しかしラズみたいに水源を読むことが出来る者は水の民のなかでもかぎられている。




