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ネプチューン王国  作者: 橘みかん
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星の草原

『星の草原』そな名にふさわしく雲から反射する光で輝いていたが草原は黒ずんだ赤茶けた大地に姿を変わり果ててしまっていた。

敵の気配はないが用心に越したことはない。

森に険しい岩場に着地してから駆け足できた。

さっと何かがティトゥリーの前に現れた。

顔を緑色に塗りツタをかぶった少年、ユタだ。

『パリス様にお知らせいたします。敵は「雲の里」をねらっております。ホセ様のおかげであの銀の鎧は止めれましたが、こんどは嫌な気を放つ軍団なのです。」

ロボットでなく普通の兵士ならバード達でも戦えるだろう。

ホセが草原の片隅で金色の鳥に苦戦していた。

「きがたつのはわかるが落ち着いてくれよ。ティセラ、矢を抜かなければ余計に毒がまわるぞ。」

普段は暴れることなどない王子なのだが毒で気が立っているらしい。

「ホセ、俺に任せろ。」

暴れる背中に乗ってしまうとさすがにまだそんなに大きくないので暴れるのをやめたがこんどはつついてくるのでたまらない。

「落ちつけ。だいじょうぶだ。おまえがいられるなんて今回の敵は不気味だな。ヨシ、二、三本羽に刺さっていた矢を抜いてやる。

ただの毒じゃない。

矢のぬってあるのが普通の毒ならティセラや聖獣を射抜くのは不可能だ。

注意ぶかく布で矢をくるみホセに渡す。

「てあらなやつだ、さすが暴れ馬を操るだけの才があるだけあるなパリス。」

薬草を噛み砕いて応急処置をする。

「よくたえたな。ほんとはミィスリルに送っていければいいんだが。」

羽やあちこちが黒ずんでいていたいたしい。

「メロスに送らせよう。魔力を奪うような敵なら普通の馬のほうが安全だろう。」

光の玉に優しくてティセラを包む。

「メロス頼んだぞ。あと、エディーラに緊急自体を伝えてくれ。」

メロスの首をポンとたたたく。

「ティトゥリーが敵が近づいてるといっていたがホセだいじょうぶか?」

戦うならメロスが必要だろうときく。

「だいじょうぶさ、俺はここにも仲良い馬がいるからな。いざとなればヒディーを見つけるさ。」

ホセの考えもむちゃくちゃだ。

いざとなれば『水の里』のユニコーンが助けてくれるだろう。

メロスにひかれティセラが舞いあがる。

ミィスリルに行けば癒されるだろう。

「さてと敵の狙いはだいたい見当ついた。この『気の谷』を乗っ取る前にここを奪い『雲の里』だけにある闇の魔力を強くする石を手に入れようとしているようだ。あの石を知ってるとは内通者がいるな。」

ホセの言葉にパリスの眉がまたよる。

『僕のかんだけどさ、水一族の誰かが怪しいと思うよ。あの一族は闇とも深い関わりがあるからね。』

ティトゥリーの言葉にホセが首をふる。

「水一族は関わりはないだろう。彼らは闇の恐ろしさもよく知っている。まあとにかく戦いが落ち着いたらサターンのとこにいってみるよ。」

懐から出した葉で乾燥した葉を巻いて火をつける。

パリスにもすすめる。

『僕はひとっ走りして様子みてくるよ。なんか変だなあ結構近くに敵がいたのに気配がわからない。』

危ないからやめとけという前にティトゥリーは走っていってしまった。

「まったく危険をかえりみないやつだなあ。誰ににたんだか。」

ホセが呆れる。

ホセの調合した薬草があせる気持ちをおさえてくれる。

とにかく聖獣達は安全だ。月の泉を責めるには『気の谷』を攻めないかぎり不可能だ。

「なんとかくいとめなくてわ。」

この星を征服させ美しい力を汚されるのはごめんだ。

「ホセ、草原の民達は避難してるのか?」

「ああ、みんなとにかく山の水路に逃げ込めたようだ。男たちは残っているけどな。」

水路に逃げ込んだならだいじょうぶだろう。

ラクールという男どこでティセラや風魔鳥を傷つけるほどの力を身につけたのだろう?


ティトゥリーの耳がピンと立っている。

嫌な気を感じる。

「敵は普通の人間に見えるがおそらく操られている。油断するなよ。」

偵察に行っていたホセの言葉にバードをはじめとする男達に緊張が走る。

『リバー』全体に気を広める。

「ホセ、俺がいなくてもしばらく食い止められるか?奴は『水の里』とここに集結させているようだ。 今のうちに聖獣達の魂を集めてこようと思うのだが。」

メイドの話だと聖獣達の毛皮や骨まで力があるとは敵は考えていないようだ。

魂集めは早いほうがいい。

「任せとけ術にはまった人間なら食い止められるさ。」

ホセが強くいう。

「ティトゥリー、お前なら聖獣達の亡骸がどこにあるかわかるだろ。案内してくれ。」

ティトゥリーがホセが乗る馬に鼻を寄せる。

『わかった。でも武器は出せるようにしといたほうがいいよ。』

森の中にも敵はいるだろう。

「武運を祈る。また『気の谷』で会おう。」

ホセが自分の剣を胸元にあてる。

「リィー様の加護がありますように。」

バードの元に行く。いつ来たのかティアラの息子、ティムが肩に乗っていた。

「俺は魂集めをしてくる。バードも頼んだぞ。」

色黒の顔をふせ頭から羽根飾りを一本抜いた。

「パリス様、これを持って行ってください。いざとなったらこの尾を投げれば安全な場所へ導いてくれるます。何かあったらすぐにティムを飛ばします。命を大切に、リィー様の加護がありますように。」

羽を受けとりパリスは出発した。

森の中にかけている最中上からさっと攻撃をされた。

間一髪で裂けたがティトゥリーの頭の毛が少しまった。

『パリスなんかいるよ。』

気をよもうとしたがなぜか読めない、ロボットか?

攻撃があったあたりに銃を打ち込む。

命中したらしくドサと人が降ってきたそれを合図にしたように次々とおそってくる。

こいつら操られている。

まるで動きが動物のようだ。

「ティトゥリー川で落ち合おう。」

ティトゥリーから飛びおりて呪文で剣と槍を動かす。

おそってきた敵の動きが止まった。

「よおパリス、俺に敵さんは任せな。」

銀のマヂル赤い髪、ヒディーだ。

「ヒディー、来ていたのか。」

そういえばスターが探していたなと思い出す。

「お前に会う気はなかったんだけどな。アーン俺に騙しは通用しねえよくそやろう。」

木々から大量なビーと言う毒虫がくる。

ヒディーが手をふる。

「ヒディー気をつけろ本物もいるぞ。」

地球のハチをより大きく紫のこの毒虫は体内に入り込んで深くまで潜りこむ厄介な虫だ。

よってくるのをきっていく。

「かみやがったな。俺の体内に入ろうなんて100年はやいだよ。」

腕から炎を上げてさらに風で操る。

水と風で防御しなくては森がやけそうだ。

またあの兵士がおそってくる斬りはらう。

この地で血の匂いをかぐことになるとわ。

ヒディーが髪を一本ぬく。

「パリス走れ。」

風に背を押されるようにティトゥリーの待つ川に向かった。


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