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ネプチューン王国  作者: 橘みかん
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異変〜炊事場〜

炊事場までは距離がある。

「まずは私とラベンダーが見てきます。」

ラベンダーとミーシャはかけていった。

「ベリー、敵は闇の術を使うの?嫌な感じがする気が満ちている場所があるんだけど。」

隣を歩くベリーにきく。

『精霊達の話しだとそのようです。かなり強力な呪縛をこめた鉄の矢を使うそうです。ヴィーナス様が怪我をするぐらいの威力のようで生き残った聖獣達は泉の洞穴に逃げています。』

ウソをつけば信実を知りたいと魂飛ばしをしかねないナオの性格を見抜いているベリーは正直に話す。

洞窟の所々にある地衣類を手に集めながらナオはため息ついた。

私に魔力があれば戦えるのに。

『ババ様や里の女性達がよく言っていますよ。男は外で戦う時は戦うけど女は命を産み育み戦うんだと。』

ナオの気持ちを察してかベリーがなぐさめの言葉をかける。

「ありがとうベリー、剣術や癒しの術は私は少しは使えるけど戦場に言っても足手まといなるだけだしね。ヴィーナスが羨ましい、私にも強い魔力があればいいのに。」

ベリーがそっと鼻をよせる。

『ナオ様のお役目は元気なお子を産むことですよ。』

わかってはいるが、歯がゆい。

パリスと共に見守ってきた星のために何も出来ない自分が。

水のせせらぎが聞こえてきた。

ナオはそこで動けなくなった。

川の精霊が怒っている。

「ナオ様、近寄らない方がいいです。ハアーあぶなかったあ。」

びしょ濡れのミーシャがラベンダーを手にかけてくる。

『すごい水、吹上そうなぐらい。』

ラベンダーがミーシャの手の中でいう。

ベリーが走りだす。

『ナオ様、私は怒りの源を探ってきます。奥にいてください。』

ベリーが走り出すのと同時に炊事場の婆やが走ってくる。

「きてはいけません。水かさが増しています。 」

婆やに手をとられ回廊を戻る。

何が起きたの?

ラベンダーを肩掛けにくるみ走りながら不安な気持ちでいっぱいになった。


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