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ネプチューン王国  作者: 橘みかん
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オレンジフラワーの広場

メイドとわかれ奥に続く道をパリスは歩いていった。

大きな木の根のアーチをくぐると岩の窪みに座り足を水の流れにひたしている女性がいた。

本を読んでいたようだ 、 本は傍に置かれ膝の上に首に赤毛、茶色の胴体の鳥が胸に顔をうずめて目をつぶっている寝ているようだ。

ヤレヤレ良かった外に出ていたらどうしようかと思った。

黒髪を高く結わえた女性はナオ、パリスの妻である。

異世界から連れてきた妻はじっとしているのが嫌いで愛馬のエメに乗って外に出て行く。

そのたんびミーシャが探しに行く、パリスがいる時は谷間どころか山まで探しに行くはめになる。

咲き乱れている黄色や白の花々から柑橘の爽やかなにおいがする。

『オレンジみたいな香りね。花はコスモスみたいだけど。』

ここだけに咲くこの花をナオがオレンジフラワーと名付けた。

気持ちよさそうに寝ているので起こさないようにそっと目の前に座る。

膝の小鳥が気づかきクククと鳴いた。

「パリス、おかえりなさい。ナオのことなんか忘れたと思ってたけどよってくれたんだ。」

そっけない言い方だ。

「怒るなよ、まさか長く引き止められるとは思わなかったんだ。」

パシャとわざと水しぶきあげて足をつける。座っていたパリスにもろ水がかかる。

「ワッ冷たいな。風魔長の子供かい?」

鳥を抱いて隣に座る。

「私は魔術は使えないでしょ。ヨーキー王子様が下さったの。大きくなったら金色の美しい鳥になるんですって、フェニックスてつけたの。フェニックスて私の世界で不死鳥ていうのよ、炎の中からなんどでもよみがえるの。」

ヨーキーに王子とわざと付けているあたりがまだふくれているようだ。

ヨーキーはネプチューン王家の王子だ、ナオをきにいっていて一度などパリスに決闘申しこんできた。

「ヤレヤレ、お前はかなり気に入られたな。風魔鳥はヨーキーの大切な守りだ、その子供を贈り物して貰うなんてすごいことだぞ。その子がいるから逃亡してなかったのか。」

つんとおデコをつつく。

「水の里に続く用水路を昨日、散歩してたら、カズラにすごいけんまくで怒られたの。外に闇の者がいる時にウロウロしちゃいけないって。」

水の里までかなりの距離だ、またエメに乗って逃走したようだ。

エメは馬といってもユニコーンとペガサスの混血で水の中でもかける。

「まったくう。お前は水路の散歩はしばらく禁止だ。 体を冷やしたらお腹の子供に悪いだろ。それに聖獣すら捕らえる魔術者がまだいるんだ危険すぎる。村人の無事と状況を見にいかなきゃならない。」

ナオがそっと髪に触れる。

「無理はしないでね。闇の魔術て間違えると恐ろしいてカズラが言っていたから。ユタが銀色の兵士がいっぱい来たていっていたけどきっとロボットでしょ。酸の湖に追い込んじゃえばどうかしら。」

まぢめな顔で怖いことを言う。

「ああ、住民達の持つ武器じゃ太刀打ち出来ないけどホセが来てくれたから良かった。」

急に疲れがどっと出てきた。

「さっぱりしてから行ったら?」

ゆうちょうなことをしてもられないが、まだマウが頻繁に来ていないからだいじょうぶだろう。

「そうだな。ミーシャはどうした?」

「そういえばあの子見てないけどたぶん用水路に落ちただけだと思うわよ。気配は感じるから。」

思わず笑ってしまった。

ほんとにドジな子だ。


パリスの髪をナオがすいてくれる。

暖かい気が流れてくる。

「この子が生まれまでには闇を追い払うよ。」

少しでてきたお腹にそっと触れる。

「必ず帰ってきてね。」

柔らかな唇がそっと触れた。

「ああ、ミケランジェロ様もお前に会いたがっていたから落ちついたら王宮に行こうな。」

胸に抱きしめてから立ち上がる。

ナオが首に結晶石をかけてくれる。

「いつでもそばにいるから。」

胸元の朱色に輝く石を両手で包む。

パリスの結晶石だ、この石が輝くかぎりパリスの身は安全だ。

フェニックスを肩にのせナオはその背中を見守った。


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