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負けました

ちょっと短めです。

私は自慢じゃないけど、生まれた時から身体が大きい。


生まれたての写真を見ると、自分でも笑っちゃうくらい、デブキャラ芸人の内山君にそっくりだった。


それでも保育園に上がるころはぽっちゃりと言えるくらいになり、かわいかったように思う。

それは小さかったから。



どうせなら、小さくぽっちゃりなら可愛げがあったろうに、牛乳の飲みすぎか、今では身長は165センチあり、中途半端なぽっちゃりとなった。


(ぽっちゃりって言うのは甘えだな、こりゃ)




自分のことは、自分が一番よ〜く分かっているつもりだ。



もうちょっと、ダイエットした方が良いことも、…そして身長が165センチもあり、ガタイの良い体格に着物が似合わないことも。






「ぜっったいにイ・ヤ!

何が何でもイヤ!

お願いだから嫌!」


風呂敷から取り出されたのは緑のグラデーションの綺麗な振り袖だった。それを前に、私は泣きながら拒否する。


それは母が私の為に作ってくれた振り袖だった。いつか、お嫁に行っても、袖丈を直して小紋にできるからと作ってくれたもの。

実は一度も袖を通してない。


そのことを心苦しく思いながらも、お見合いの席で似合わない着物を着たくはない女心を察して欲しい。

しかも未婚とはいえ、29歳が振り袖は…私には抵抗があった。



「お願い〜、大人しくお見合い行くから、振り袖だけは勘弁して〜」



母は残念そうにしたものの、その言葉に満足して振り袖を風呂敷にしまってくれた。



そして私はお風呂場に追いやられたのだった。












私は完全に母の前に敗れた。


あ〜ぁ、長い戦いだった…。

次回からやっと本題へ入ります。

長かった…

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