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高校以来小説を読まなかった理系が、小説を作るために作った分析日記  作者: 相馬ゆう
10, 卒業と観測結果(分析/物語、測定不能)
62/64

62話 確からしい出来事からの仮説

この作品はフィクションです。

営業マンにとって、100%と99%は、世の中では明確に違うものとして扱われます。

いや、順番や評価って、本当はそんなに綺麗に割り切れるものじゃない。だって偶然で大した差はない方が強い。


でも「基本そういう世界なんだよね」という空気を、私たちは何となく共有しています。


※※※※※※※※※※


サイコロも、どの目が出るかは基本1/6です。

でも、たまたま同じ目が続くこともあります。

ただ、それが何度も繰り返されて、しかも偏り方が明らかに不自然なら、私は「偶然」より先に、サイコロの仕組みのほうを疑います。


ここで大事なのは、「違いがない」ことを完全に証明するのは難しい、という点です。


だから統計では逆に、まず「違いがない(=偶然だ)」と仮に置きます。

そのうえで、


もし本当に偶然だとしたら、今見えている偏りが起きる確率はどれくらいか


を考えます。


その確率が十分に小さいなら、私はこう判断します。

「偶然だけでは説明しづらい」

「仕組みのほうを疑ったほうが自然だ」


違いがないことを証明するのは果てしない。いわゆる「悪魔の証明」みたいな話です。


──そうやって、現実の中で仮説の置き場所を決めていく。

それが、統計の基本的な考え方でした。


※※※※※※※※※※


比較対象を変えながら、観測を積み重ねて、仮説を検証していくプロセス。

私は小説を書く前、そういう地味な作業をずっとやっていました。


でも今は、書くのが面白い。

物語の構造や、このフォーマットの構造を分析して、仮説を立てていく。

そういう日記を、ここまで書いてきました。


※※※※※※※※※※


そしてそれと並行して、私は自分の作品や、いろんなランキングの定点観測も、知らない間にずっと見ていました。


ある日、違和感のある現象が起きて、ひとつの仮説が立ってしまったんです。


私が新人作家で、長編の一話目から一万字を超える長文を書いた──という偶然も、もちろん関係しているのかもしれません。

そしてその現象は、少し遅れて、こちらにやってきました。


もう少し検証できたら、この日記で共有しますね。

新人作家が出会った数字の違和感とは?

これは実話を元にしたフィクションです。


ブクマや★評価で応援してもらえると励みになります(気が向いたときで大丈夫です)。

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