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高校以来小説を読まなかった理系が、小説を作るために作った分析日記  作者: 相馬ゆう
9, これまでのまとめと、新人からの卒業(分析?? /物語??%)
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57話 『スパイファミリー』はディストピア!?~筆者は不都合な真実を見たくない~

今回は、これまでのまとめを受けて、ディストピアを生きる「作家」というテーマで書きます。


また「新人作家」はある決断をします。

最後に、なぜ私が「王道」や「テンプレ」に原点回帰して、わりと堂々と“思考停止って気持ちいいよね”みたいな結論に転がったのか。

その答え、わりと日本のアニメや物語の「系譜」を辿ると見えてきました。


※※※※※※※※※※


①『SPY×FAMILY』に見る「演じる」こわさ


まずは近年の国民的ヒット、『SPY×FAMILY』。

アーニャ、かわいい。ヨルさんかっこいい。。


あれって表面は「仮初め家族」のコメディなんですけど、見方を変えると結構ホラーです。

生き残るために、本音を隠して「普通」を演じ続ける話でもあるから。


ロイドは「良き父」を、ヨルは「良き母」を、アーニャも「良き子」を。

みんな必死にテンプレに擬態して、社会に弾かれないようにしてる。


で、さらに刺さるのが作者側の話です。

作者インタビューを辿ると、ヒットのために「自分の癖(描きたい方向)」を一回封印して、読者が読みやすい要素をちゃんと選び直した――みたいな話が出てくる。


つまりこれ、作品の中でも外でもやってることが同じなんです。

「自分を殺して、求められる役を演じる」っていうやつ。


※※※※※※※※※※


②『PSYCHO-PASS』に見る「管理される」ラクさ


次に『PSYCHO-PASS』。


こっちはもっと露骨で、演じることすらシステムが採点する世界です。

メンタルが濁るのが怖いから、みんな“推奨された幸福”に従う。

思考するより、数値に従った方がラク。っていう地獄。


でも、分かるんですよ。

ラクなんです。ほんとに。


※※※※※※※※※※


③『図書館戦争』に見る「燃やす」オマージュの気持ちよさ


そして『図書館戦争』。

これは単体でも面白いけど、『華氏451度』を知ってると二度おいしい。

「燃やす」ロジックも含めて、素敵なオマージュだと思います。


※※※※※※※※※※


つまり、だいたいディストピアの系譜


ここまで並べると、結局こういうことです。


『華氏451度』とか『1984』みたいなディストピアの系譜って、形を変えてずっと生きてる。

『PSYCHO-PASS』はわりと直系っぽいし、

『図書館戦争』も『華氏451度』があると味が増える。

『SPY×FAMILY』は私の読みも入ってますが、「演じて生き延びる」って意味ではやっぱり刺さる。


で、ここからが本題です。


※※※※※※※※※※


じゃあ、なんで私は「王道最高」になったのか


たぶん今って、現実がもう十分ディストピアなんですよね。

予測不能な事故、報われない努力、数字で殴られる評価。

PVとかレコメンドとか、気づけば自分も“それ前提”で動いてる。


そんな現実を、物語の中でまでガン見したくない。

読者だけじゃなくて、書き手の私が一番、見たくない。


だから最近は、ディストピアがそのままの顔だとキツいので、

『SPY×FAMILY』みたいにコメディの皮を被ってないと飲み込めない。

……そういう時代に入ってる気がするんです。


※※※※※※※※※※


「なろう」って、たぶんこういう場所


私は、こう思うようになりました。

「小説家になろう」って、たぶんこういう場所です。


現実の理不尽さに疲れた人が、

「本当は数字とアルゴリズムに支配されてる」って事実から目を逸らして、

約束された万能感に浸れる楽園。


本当はPVで誘導されてるだけかもしれない。

本当はレコメンドに“書かされてる”だけかもしれない。


でも、それでもいい。

見なければ、存在しないのと同じなので。


「ざまぁ」を書けば、現実じゃ裁けない悪を裁いた気分になれる。

「転生」を書けば、人生をリセットできた気分になれる。


で、ここで一番ダメな本音を言います。


私が王道を選ぶのは、読者のため“だけ”じゃない。

私自身が、気持ちよくなりたいからです。


荒波で溺れるより、管理されたプールで泳がされる方がラク。

幸福って、わりとそういうもの。


※※※※※※※※※※


だから私は宣言します


王道最高。思考停止、万歳。

不都合な真実を直視して苦しむ人間より、

単純な「ざまぁ」と「転生」を量産する幸せなbotとして、私は生きていきます。作者として。


……って言ってみたけど、ほんとは一番、私が自分を騙したいだけです。


以上が、私の50話を受けての「ディストピア側からの整理」でした。

結論じみたものも出ました。私はもう迷いません。……ただ。


botになる前に、短編をもう一度だけ増やしてみたくなりました。

それで決めてみようと思います。――まだ辛うじて人間な、相馬ゆうでした。

『SPY×FAMILY』アーニャかわいい。ヨルさんかっこいい。でも、有名な作者のインタビューネットで話題になってたのを震えてみてた「書き手」もいるのでしょうか?


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