49話 【幕間】お姉さまからの挑戦状
出来事は実話です。
ところで、これ作者からしか見えないかもですが、49話なんです。
なんか、ストーリーを続けるのもと思い幕間。
意味のないものに意味って求めてしまうのは私だけ??
一昨日の金曜日のことです。
私は、誰もいない少し遅めの休憩室で、ゆっくり活動報告を書いていました。
そこに、いつも話しかけてくれる掃除の「お姉さま」が登場。
聞くようで聞かず、結局は自分の意見で納得する。そういうお姉さま。
「相馬さん。相馬さんって、何でも知ってるよね?」
うわ、いきなり高いハードル。
でも、半分は当たっている。仕事で社内AIを使って文章を組み、空いた(ように見える)膨大な時間でニュースを漁る。
最近はなろうまで見ている。
そう、全方位対応……な気がするから。たぶん私、失敗しないんで。
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「知っている相馬さんに聞きたいんだけど、デジャヴってどう思う?」
はい、来ました。テスト開始。
もしこのお姉さまが、実は女スパイ兼・変装した経営者でも耐えられる答えを、瞬時に組み立てる必要があります。
私は、滑舌は悪いが、ゆっくりとした声で、
「一点目ですね。
デジャヴって、前世の記憶とか、アカシックレコードに魂がアクセスしてるって考え方が、いちばん一般的です。
昔『オーラの泉』とか、めちゃくちゃ視聴率高かったですよね。
多くの人が“そう感じたことがある”っていう、世間の感覚です。」
「ふむふむ」
よし、食いついた。
「二点目。
これは倫理の教科書とかにも載っている話で、ユングとかフロイトの考え方ですね。
人の深層心理は、深いところでつながっている。ざっくり言うと“共有されている”という発想です。
それが、イメージとしてふと浮かぶことがある、という説明。」
正しいかどうかは分からない。分かるはずもない。
でも“教科書に載っている”は、場を安定させる最強ワードです。
「で、三点目は完全に私見です。
脳って、事柄と事柄を勝手につなげるクセがあると思うんですよ。
パラパラ漫画って、ただの絵なのに動いて見えるじゃないですか。
残像を使って、脳が“余白”を補完してる。
デジャヴも、そういう脳のクセなんじゃないかって。」
「なるほどねぇ」
どれも否定しない。
むしろお姉さまは①寄りの顔。でも、それでいい。
「知っている相馬さん」という役割は、ちゃんと果たせた。
――ああ神様。
この掃除のお姉さまが、実は会社の重役で、私の評価が爆上がりしますように。ジーザス。
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という、よくある世間話。
でも、どれが“科学的に正しそう”と思いました?
実は、全部仮説です。実験していないから。いわゆるそれっぽい意見に過ぎない。
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ネットで「論破」と言われている話でも、こういう詭弁は多い。
そして、現実社会ではもっと頻繁に起きている。
たとえば野球。
「ホームラン数」と「三振数(や打率)」は、逆相関することが多い。
だから
「三振を減らすために、ホームランを狙うな」
みたいな話が出てくる。
違う違う、そうじゃない♪
ホームラン数と三振数は、「猛烈なパワー」と因果関係にある。
パワーは制御が難しいから、三振が増える。
数字の“表面”だけを見ると、構造を取り違える。
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数字は嘘をつかない、という。
でも、正しそうに見える数字自体が、すでに強いバイアスを含んでいることも多い。
行き当たりばったりの意思決定が、「アジャイル」という横文字で上書きされるあれ。
検証しないことの言い訳が、いつの間にか「戦略」みたいに自己弁護される——そんな「あるある」に世は溢れてる。
巻き込まれる側は、たまったもんじゃない。
間違えた因果、間違えた構造に、
それでも人は飛び込まざるを得ない。
――たぶん、私たちはもう、余白に答えを作り始めている。
生きてること自体、物語なのかも……なのかも、知らない。
――作家って、なに?
そんなことを考えてしまう、相馬ゆうでした。
相馬ゆうの日常でした。
でも、生きる、書くってそのものが物語だかも。。
ってエッセイかいてて思います。
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