二話 テーマを決める>構成
12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。
小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。
『数式』
作者が書きたいテーマを決める>構成
構成の話をする前に、ひとつだけ大事な前提があるのでお付き合いください。
このエッセイの読者は、基本「小説を書いている人」を想定しています。
(もちろん、書いてない人も見てくれたら普通に嬉しいです)
で、いきなり結論。
構成を決める前に、“テーマ”を決めてください。
書く/書かないは一旦おいておいて、「自分は何を見せたいのか」を先に置く。
それがないと、構成の話ってどこまで行っても“地図のない旅行”になるから。
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この重大性を伝えるために、私の過去の体験談をひとつ。
今では賛否両論ある人物ですが、私は「舞台づくり」という意味で天才だったと思っています。
その流れで生まれた有名作品に、過去に存在した有名男性アイドルの事務所のアイドルが演じる舞台
**『DREAM BOYS』**があります(通称:ドリボ)。
よく帝国劇場で上映されてました。
ざっくり説明すると、あらすじはこんな感じ。
孤児院で友人とボクシングを始める
友人と対決して、弟の医療費のために働く
途中で芸能事務所に入り、アイドルになる
かつてのライバルが現れる
バトル、そして……
……ね?
時代感も古いし、途中で急にアイドルになるし、ロジックの整合性だけ見たら「うん?」ってなる。
ここで「雑じゃない?」と思った人、正解です。
でも、違うんです。
私は断言します。ドリボのテーマはこれ。
「少年達のカラダを、舞台でいちばん“映える形”で見せたい」
だから、テーマに沿ってストーリーが組まれている。
スポーツを見せたいなら、サッカーや野球でもいい。
でも「身体を舞台で映えさせたい」なら、サッカーや野球は弱い。
裸が見たいなら、相撲やレスリングでもよさそうだけど、そういう方向じゃない。
じゃあ何がいい?
ボクシングなんです。
理由は単純で、舞台で一番“見える”から。水泳は舞台で映えない!
ボクシングシーン(主演ふたりの身体)
アイドルシーン(大人数での“見せ場”)
ボクシングシーン(またふたりの身体)
この配置、テーマが先にあるから成立してる。
そして観客も、同じテーマを求めている。私達ヲタはそれを身に帝国劇場にならんでるんだ!
つまり、あの作品は
**「テーマのニーズが、作り手と受け手で奇跡的に一致した例」**だと思っています。
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もちろん、いつもそんな奇跡は起きない。
読み手のニーズを優先しすぎると、作品は“売れ筋の型”に寄っていく。
書き手のニーズだけに寄せすぎると、独りよがりに見える瞬間も出る。
そのバランスが崩れたとき、見えない力が作品を引っ張って、魂の作品がいつか“量産品”に変わってしまうことがある。
だから私は、少なくとも最初の一歩として、こう思っています。
「構成の前に、テーマ」
テーマは、作品の背骨。
背骨が決まると、構成の選択がラクになる。
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次回は、その「背骨」を折らずに長編を組み立てるための、構成の話に入ります。
テーマってぶれがちですよね。。
長編になればなるほど、別の書きたいものが制御できなくなる。。
皆さんはどんなテーマで小説かいてますか?
読者としてどんなテーマが刺さりますか?
ぜひコメント欄で気楽に書いてくださいね。
ちなみに、メイン作品は
『ゲームチェンジャー』
です。
作者プロフィールからよろしければ読んでください。一話完結短編好きはep16がおすすめです。




