17話 テンプレはなぜ刺さるの?
12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。
小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。
●後編
幼いころ、私は星座の本が大好きでした。
ギリシャ神話。神様が人間らしくて、可愛い。怖い。でも、好き。
自分語りはこの辺に、今回はテンプレの話でした。
前回は「テンプレ」は読者様の脳のコストを減らし、作者のテーマに早めに近づけられるという可能性をお話しました。
ところで、「桃太郎」と「一寸法師」は、キャラ設定は違いますが、テンプレと言えるでしょうか?
なかなか難しいですよね。
でも多くの方は、「違うんじゃない?」と答えると思います。
世界中には、似たような昔話や神話がたくさんあります。
たとえば、ギリシャ神話のヘラクレスによる「ヒドラ」討伐と、日本神話のヤマトタケルノミコトによる「ヤマタノオロチ」退治。
また、世界が洪水で破滅する神話も、聖書の「ノアの箱舟」だけではありません。
心理学の古典であるユングやフロイトは、人間には「集合的無意識」があり、どこかでつながっていると考えました。
ざっくり言うと、「人が熱くなる展開は、人のこころがどっかでつながってて、時代や国が違っても似てくる」ってことです。
少し中二的な響きですが、倫理の教科書にも出てきますよね。
これを、もう少し分かりやすくまとめたのが、
神話の構造や『千の仮面を持つ英雄』といった考え方で、脚本や物語論でも広く使われています。
かいつまんで言うと、
人間が「面白い」「不思議だ」「惹かれる」と感じるエピソードの型は、実はそれほど多くない、という話です。
だからこそ、そのテンプレを利用すれば、
作家が導きたいテーマへ、読者様を自然に引き込むことができる。
そして、その「型」を少年漫画として分かりやすく“回せる形”にした人もいます。
『ゲームチェンジャー』の幕間にも登場させましたが、
梶原一騎という漫画原作者がいます。
『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』その他多数の原作者です。
少年漫画のストーリー類型を、さまざまな古典からまとめ上げた人物です。
(詳しくは『男の星座』参照。男子どもは必見。まぢ、勉強してほしい。)
『ゲームチェンジャー』の白木先輩は、梶原一騎について、こんなふうに解説しています。
『そう。ざっくり言うと、
・弱い主人公がいて
・師匠やライバルが
ときには味方になり
ときには壁になり
・精神的にもやさぐれて
・出会いと別れを繰り返し
・ボロボロになって
・それでも立ち上がる
この“芯の流れ”を、めちゃくちゃ分かりやすくした人。
登場人物やテーマが変わっても、物語は回せる。』
部活ものとかも、「弱い主人公→練習→壁→挫折→仲間→復活」って流れ、だいたい強いですよね。
これを組み合わせると、テンプレだけど、無限にストーリーが作れます。
神話の話だけでなく、「読者が没入できる」ためのプロットでもあるんです。
でも、それって作家としては、どこか破壊したくなる。
傷跡を残したくなる。
……分かります。
なので次回は、
みんな大好き、芥川龍之介などの日本近代文学を考察します。
「ゲームチェンジャー」でも白木先輩のエピソードは今夜更新分も結構インスピレーションうけてます。
とはいっても近代短編考察するわたし中二病院高し。。苦笑
最後にここをお読みになってるのは作者様も多いですか?
ちょっといろいろ考えてます。
書き手の皆さんはテンプレとどう向かい合ってますか?読者の皆さんはお約束はやっぱりきもちいいですか?
思ったこと簡単でいいのでコメントまってます。
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