表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校以来小説を読まなかった理系が、小説を作るために作った分析日記  作者: 相馬ゆう
4,文学を取り巻く市場構造の考察(分析90/物語10%)
17/64

17話 テンプレはなぜ刺さるの?

12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。

小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。

●後編


幼いころ、私は星座の本が大好きでした。

ギリシャ神話。神様が人間らしくて、可愛い。怖い。でも、好き。


自分語りはこの辺に、今回はテンプレの話でした。

前回は「テンプレ」は読者様の脳のコストを減らし、作者のテーマに早めに近づけられるという可能性をお話しました。


ところで、「桃太郎」と「一寸法師」は、キャラ設定は違いますが、テンプレと言えるでしょうか?


なかなか難しいですよね。

でも多くの方は、「違うんじゃない?」と答えると思います。


世界中には、似たような昔話や神話がたくさんあります。

たとえば、ギリシャ神話のヘラクレスによる「ヒドラ」討伐と、日本神話のヤマトタケルノミコトによる「ヤマタノオロチ」退治。

また、世界が洪水で破滅する神話も、聖書の「ノアの箱舟」だけではありません。


心理学の古典であるユングやフロイトは、人間には「集合的無意識」があり、どこかでつながっていると考えました。

ざっくり言うと、「人が熱くなる展開は、人のこころがどっかでつながってて、時代や国が違っても似てくる」ってことです。

少し中二的な響きですが、倫理の教科書にも出てきますよね。


これを、もう少し分かりやすくまとめたのが、

神話の構造や『千の仮面を持つ英雄』といった考え方で、脚本や物語論でも広く使われています。


かいつまんで言うと、

人間が「面白い」「不思議だ」「惹かれる」と感じるエピソードの型は、実はそれほど多くない、という話です。


だからこそ、そのテンプレを利用すれば、

作家が導きたいテーマへ、読者様を自然に引き込むことができる。


そして、その「型」を少年漫画として分かりやすく“回せる形”にした人もいます。


『ゲームチェンジャー』の幕間にも登場させましたが、

梶原一騎という漫画原作者がいます。

『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』その他多数の原作者です。

少年漫画のストーリー類型を、さまざまな古典からまとめ上げた人物です。

(詳しくは『男の星座』参照。男子どもは必見。まぢ、勉強してほしい。)


『ゲームチェンジャー』の白木先輩は、梶原一騎について、こんなふうに解説しています。


『そう。ざっくり言うと、

・弱い主人公がいて

・師匠やライバルが

 ときには味方になり

 ときには壁になり

・精神的にもやさぐれて

・出会いと別れを繰り返し

・ボロボロになって

・それでも立ち上がる


この“芯の流れ”を、めちゃくちゃ分かりやすくした人。

登場人物やテーマが変わっても、物語は回せる。』


部活ものとかも、「弱い主人公→練習→壁→挫折→仲間→復活」って流れ、だいたい強いですよね。


これを組み合わせると、テンプレだけど、無限にストーリーが作れます。

神話の話だけでなく、「読者が没入できる」ためのプロットでもあるんです。


でも、それって作家としては、どこか破壊したくなる。

傷跡を残したくなる。

……分かります。


なので次回は、

みんな大好き、芥川龍之介などの日本近代文学を考察します。


「ゲームチェンジャー」でも白木先輩のエピソードは今夜更新分も結構インスピレーションうけてます。


とはいっても近代短編考察するわたし中二病院高し。。苦笑



最後にここをお読みになってるのは作者様も多いですか?

ちょっといろいろ考えてます。

書き手の皆さんはテンプレとどう向かい合ってますか?読者の皆さんはお約束はやっぱりきもちいいですか?

思ったこと簡単でいいのでコメントまってます。


読んでよかったら、ブックマークや★評価で応援してもらえると励みになります。気が向いたらで大丈夫です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ