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高校以来小説を読まなかった理系が、小説を作るために作った分析日記  作者: 相馬ゆう
4,文学を取り巻く市場構造の考察(分析90/物語10%)
16/64

16話 テンプレ最高(前編)

12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。

小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。

前回は、発見が“型”になって量産されていく悲劇を書きました。

でも、改めて言います。


テンプレは、すごい。

だから今回は、テンプレの強さを2回に分けて書いていきます。今日はその1回目です。



---


私のおじいちゃんは、いつもケーブルテレビで「時代劇専門チャンネル」をヘビロテしています。

あそこ、放送時間が毎日きっちり決まっていて、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」みたいな定番が、曜日じゃなく**毎日“同じ時間”**に流れています。


これ、ゲームでいうとログインボーナスに近いです。


言い方は悪いけど、時代劇専門チャンネルって“萌え”コンテンツと同じで、運営側が「餌を落とす時間」を設計しているんですよね。

視聴者は自覚がなくても、その時間に体が寄っていく。テンプレは古いんじゃなくて、習慣を作る装置として強い。


見る側は「推し活」とか「沼」みたいな自覚がなくても、生活のリズムとして定時に見にいくようになる。

ログインボーナスみたいに、身体が先に時間を覚える。


それに、テンプレは“古い”んじゃなくて、むしろ“強い”といえます。


内容を分解すると、時代劇って基本のテーマが「勧善懲悪」。

三幕構成で、時間配分もほぼ同じ。制作側が意図的にテンプレ(構造)を守っています。


ちなみに「暴れん坊将軍」で、江戸の街にUFOが来る“伝説回”があるらしく、SNSでバズっていました。

でも、あれはたぶん——ガチ勢が求めているものとは別なんですよね。

テンプレを崩す快楽は、いつも正義とは限らない。



---


テーマがしっかりしたテンプレ構造は、脳に優しい。

視聴者は余計な情報処理を減らして、そのまま作品に没入できます。


そして作家にとって、ここが本当に大事。

読者に「どれくらい脳のコストを払わせるか」を、場面ごとにコントロールできる。

テンプレは“手抜き”じゃなくて、没入の設計です。



---


私の『ゲームチェンジャー』でも、そこは考えました。

この作品のテーマは、


「現在/過去/夢(別世界線)」の感情を、

近づけたり遠ざけたりすることでエモさを狙う




というものです。


ただ、いきなり三層すべてを全力で出すと、読者が迷います。

だから最初は、夢パートと現在パートを主軸にして、過去は“現在側の語りで匂わせる”。それを2話までで行いました。

そして3話以降は、世界線をそれぞれ独立して描き、まずはテンプレ化する。


テンプレに慣れてもらったところで、1話ごとに各パートを深掘りしていく——そんな設計です。


結果、正直それでも難解でしたし、文字数も多くて、初動は全然強くなかった。

……でも、相馬ゆうは読者様に支えられて、元気です。


テーマは守りたかったし、ついてきてくれている読者様もいる。

相馬ゆうは幸せ者です。


あと、おじいちゃん、運動してよ。孫は心配です。



書き手の皆さんはテンプレとどう向かい合ってますか?読者の皆さんはお約束はやっぱりきもちいいですか?

思ったこと簡単でいいのでコメントまってます。


読んでよかったら、ブックマークや★評価で応援してもらえると励みになります。気が向いたらで大丈夫です。

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