十一話 音楽って、情報量がえぐい
12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。
小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。
「私の大好きな」清原果耶ちゃん主演の『透明なゆりかご』ってドラマがあります
産科病棟で生まれていく命と、別れる命。重い。でも、一話完結で、どうしても時々見返してしまう。
印象に残ってるのが第3話。
臨終のご主人に、生まれてくる赤ちゃんの産声を聞かせたい——田畑智子さん演じる妊婦さんの話です。
産声を聞いて涙を流したご主人の最期に立ち会ったあと、妊婦さんが「本当はどうだった?」と主人公に聞く。
そこで主人公(人の感情を掴むのが苦手)が、目をまっすぐに言うんですよね。
「私の知見では、臨終の涙と“音”には因果関係がないと思います」って。
普通なら空気が崩壊する。でも、二人の信頼があるから成立する。崩壊から復興の物語。刺さりました。果耶ちゃんの不器用さが、あの時期じゃないと撮れなかった感じがする。
……という話は置いておいて。
人間には五感がありますよね。音・匂い・声・味。
文章で表現するのって、やっぱり難しい。特に“匂い”。物語のニュアンスに効くのに、言語化がむずい。
でも制作現場では、自分のイメージを深めるために音楽を流す作家さん、多いんじゃないでしょうか。
実際、昨日投稿した『ゲームチェンジャー』のアカネ編(乃木坂よりAKB)では、音楽批評みたいなことをアカネに言わせました。
「いちばんしっくりくるのは、ヨルシカみたいな音。
ちゃんとメロディは掴んでるのに、ギターだけ少しだけずれてくる。
歌詞も言い切らない。その曖昧さが好きだ。」
これ、King Gnuでも髭男でもYOASOBIでもハマらなかった。
でもマイナーな人すぎても伝わらない。地味に迷いました。
で、いとこの高3女子高生に聞いたら、返ってきたのが——
「AKBって、だれ?」
「ヨルシカよりソロのいくリラがいい」
……いろんな意味で残酷だし、ねーわw
(どうでもいいけど、いくらちゃん「そらぷにか」あたりから空気変わった気がする。周りの大人に流されないで……特にとなり!)
あと、これも同じアカネ話にある『ハチミツとクローバー』ってタイトル、
羽海野チカ先生が執筆中に聴いてたスピッツの「ハチミツ」と、スガシカオの「クローバー」から来てるらしいです。
うむむ、音楽は侮れない。
次回、私が12月に小説を書いてるときに聴いてた曲(世界観づくり用)を紹介します。
もし「これ刺さるよ」ってのがあれば、気軽に教えてください。
皆さんはどんな音楽ききますか?
ぜひ簡単でいいのでコメント欄にお願いします。
ちなみに、メイン作品は
『ゲームチェンジャー』
です。
作中にあるヒロイアカネと主人公の出会いがあかされる、ショートエピソードはep 18です。
作者プロフィールからよろしければ読んでください。一話完結短編好きはep16がおすすめです。




