一話「一二三大賞だと?」
12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。
小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。
まずは……私の原点の話。
①「本は好き」だった(ただし)
昔から本は好きでした。
友達の誕生日のお返しに「ドラえもんでわかる天体入門」をもらったときのこと、今でも覚えてます。
「相馬さん、そういう本好きだもんね」
みんながぬいぐるみをもらう中、私は一応バツが悪そうな顔をしてみせましたが、内心はこう。
(オバちゃん、最高のセレクトだ……!)
だって、図書室にはマンガがない。
だから私は、2〜30ページくらいの“科学本”が好きでした。
②国語で言葉を失った日
中学のとき、「俳句」がテーマの授業がありました。
石川啄木のこれ。
> 不来方の
お城の草に寝ころびて
空に吸はれし十五の心
先生が言うんです。
「これ、作者はどういう心境だと思う?」
順番に意見が出ます。
・サボってる
・気持ちよさそう
・青春だよね
そんな中で。
「相馬、おまえは?」
指されてしまった。
城の草って、たぶん傾斜があるんです。そこに寝ころぶと、うまく言えないけど、自分と空が一体化してくる。
“何者にもなれない”って感覚と、“何にでもなれる”って心境が混ざり合う……みたいな。しらんけど。
これで国語の先生に絶賛され、進学校に行ったのに、ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』をプレゼントされます。
……で、その難解さにより、私の文学への道は閉ざされました。
③現代国語だけ選ぶ理由
模試では、学校で習ってないのに「現代国語」を選んでました。
理由は簡単。
文章が短いんだもん。
短いなら、感覚とか構造で処理できる。ちょうどよかった。
(点数は、まあ……ブレましたが)
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そんな感じで、歪んだ学生時代(?)を送ります。
小説は読んでみたい。でも、脳の構造上、長文にコストがかかりすぎる性分なんです。
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ここからオチです。
11月の終わり頃。
あるアニメのネタバレを確認したくて、「小説家になろう」に登録しました。
その時は、書くことなんて考えてません。
ネタバレ確認 → ブラウザバック
この一連の作業の途中で、ふと目に入った言葉がありました。
『一二三』
(……え、ひふみ?)
エンジニアだった父の本棚。
複雑そうな本がぎっしり並んでて、その中にホコリをかぶった“図解の読解本”があったのを思い出します。
あの会社だ。
父の本棚にあった図解本は、理系脳の私と文系脳をつなぎ止めるきっかけでした。
そのあと読みあさりました。……ナツメ社のを。
でも、あれがきっかけだったんだよな。
いっちょやってみるか。
私は「みるアホウ」から「おどるアホウ」になってみたくなりました。
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小説を書くには??
私の手札はこのへん。
アニメ → 好き
映画 → 好きなものはよく見る
音楽 → 結構聴く
文章 → 心理・保険学系で修士論文(理系脳が結構じゃま)
妄想 → 妄想だけはいつもしてる
普段 → ビジネス文書、たまに母校から来る査読のお手伝い
読む本→実用書と学術論文
これが私の手札。いや、リソースだな。
よし。
映画やアニメの“シナリオ構成”から勉強しよう。
そして、一二三大賞に応募する。
――「度し難い」私のチャレンジが始まった。(※某深淵アニメの語彙)
『ゲームチェンジャー』第1話投稿まで。
……あと3日。
次回は、長編の構造の基本のき行きます!
ちなみに、メイン作品は
『ゲームチェンジャー』
です。
作者プロフィールからよろしければ読んでください。一話完結短編好きはep16がおすすめです。




