3/7
3、日常の非日常
徐々に離れていく望絵を、眼に焼け付けるかの様に見入る。
青年の視界には、スポット以外の背景はすべてがフェードアウト状態。
瞳に宿すのは望絵の後ろ姿のみである。
そんな青年の視線を一身に受ける少女は、対象的だ。
何事も無かったかの様に歩を進める。
見馴れた道である。
望絵の行くてをさえ切るものは無い。
本の数分だ、青年の視界から去っていく望絵の姿が外れる。
遂に望絵の姿は青年の瞳から放たれた。
途端、青年は座り込む。
形容出来ない疲労が青年を襲う。
(また会いたい…)
そんな率直な思いを抱く。
(確か彼女はいつもここに居るって感じだったな…)
そんなまどろみに浸りながら、青年は家へと向かって歩きだす。
すっかり闇に覆われた道だが、青年の感情を変化させる事は無い。
やがて青年は家へとだどり着く。
まだまだ初心者です。
良かったら感想くださいw