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61話 タイムリミット





ルイアが、超巨大サラマンダーを倒した後-


私達は、カコシを元凶となっている魔法陣に向かっていた。



元々、魔法陣を守っていたルイアは、その近場で闘い続けていたらしい。


なので、ルイア曰く魔法陣までは走って、すぐの場所にあるそうです!!





「「「「「「「ドゴオオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」」」」」


「「「「「「「バァアアアアアアアアアアアア~ン!!」」」」」」」



「「「「「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ―!!」」」」」




だが、しかし…その道中には、ゴーレム兵やサラマンダーの大群が、私達の行く手を阻んでいました。辺りには、ゴーレム兵やサラマンダーが吐く熱線が四方八方へと飛び交っている。


だけど…ルイアは、まるでテニスをしている感じで、それらの攻撃を全て跳ね返していました。そして、私も任意バリアを張って、少しでもルイアを援護します!!





「ハァハァハァハァハァハァ…」




また、こうして2人で闘えるなんて、何か感慨深いですね…


私達は、お互いそんな思いで炎に包まれた町を無双していました。





「「「「「「「ドゴオオオオオオオオオオオオ~ン!!」」」」」」」



「「イブ、新しい魔法が使える様になったのか!?」」

「「凄いわね!!」」


バリアで攻撃を防ぐ私を見て、ルイアは言います。



「えぇ、まぁね…」





「…」(思考)


ルイアには、ゼニィーが見えないのか…


まぁ、ゼニィーの事を話しても良いですけど、また痛い人と思われそうで何か嫌ですね。私がルイアに、ゼニィーの事を言うか言うまいか迷っている時に、私はある異変に気付く。



(あれっ―!?)




ルイアの握っている剣が、また赤黒く不気味な光を放っていた。

それは、最初会った時の禍々しいルイアが握っていた剣の様です。

さっきまでは、白くて眩しい光だったのですが…






          ーこれは、一体!?ー





「「早く魔法陣を壊さないと、ルイアの心がまた闇に呑まれて、元に戻っちゃうよ~!!」」


「「えっ、ウソ!?」」



ゼニィー曰く-


ルイアは今、記憶を一時的に取り戻しているが、呪具の所有者契約を解かない限り…ここで言う所のカコシの魔法陣を壊さない限り、また呪具の禍々しい魔力に心が呑まれてしまうとの事です。




「「次にまた闇に呑まれてたら、もう同じ手では記憶が戻らないかもよ~!!」」


「「じゃあ、急がないと―!!」」





早く魔法陣の所に行って、魔法陣を壊さないと―







   「「「「「ゴオオオオオオオオオオオオオオオ―!!」」」」」






「「「ガシャアアアアア―ン!!」」」   「「「ガシャアアアアア―ン!!」」」



「「「ガシャアアアアア―ン!!」」」    「「「ガシャアアアアア―ン!!」」」




       「「「ガシャアアアアア―ン!!」」」






((クソっ…な、何だ、これは!?))




しかし-

倒しても倒してもゴーレム兵やサラマンダーの大群が、無限に押し寄せてくる。そして、ルイアが剣で斬れば斬る程に、不気味な光が増していく様であった。



やっと1つの問題を解決したと思ったら、また新たな問題が出てくる!!


ルイアも、ここまでの大群は見た事が無いとか。


どうやら、魔法陣の周りを守る様に囲っているらしい!!







            「…」(私)





(んっ―!?)


いつの間にか、立場が逆になっていないか…


本来は、魔法陣を壊すはずのゴーレム兵やサラマンダーが…




ルイアが魔法陣を破壊する様になった途端に、必死に魔法陣を守ろうとしている。














「「ルイア、これ以上剣を振るうな!!」」


私は、ルイアに言う。


「「分かった、ならば吹き飛ばす!!」」

「「オラアアアアアアアアアアアアアアアアア―!!」」


「「「「「「「ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―ン!!」」」」」」」




ルイアは-

超巨大サラマンダーに放った炎の竜巻を、また発生させて周囲の敵を吹き飛ばしていく。辺りは…敵の爆撃の音なのか、竜巻の音なのか、もう何が何だか良く分からない轟音が響き渡る!!


で、ですが…ゴーレム兵やサラマンダーの大群は、強風に吹かれた枯れ葉の如く、遠くに吹き飛ばされていった。




「…」(つ、強っ!!)


相変わらず、ルイアは滅茶苦茶強かった。


これなら…あまり、心配する事は無いでしょうか。








        「「「「「!!」」」」」(私)




「「「「「ズバアアアアアアアアアアアアアアアア―ン!!」」」」」









「えっ…」







気付くと-


ルイアが、放った炎の竜巻は掻き消されていた。










「「「「「ゴオオオオオオオオオオオオオオオ―!!」」」」」



「「「「「メラメラメラメラメラメラメラメラ―!!」」」」」






「ゴクンっ―」



息を呑む私




そこは炎に包まれた町なのに、一瞬凍てつく風に吹かれた様に



背筋が寒くなった。どうやら…







    火の海の中で、私達の事を待っていたのでしょうか







私達の行く先には―



全く生気を感じない、(おぞ)ましい2つの影が



影を長くしながらユラユラと佇んでいた















       【ここから、先に進む道は無い…】













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