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Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
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仮〇ライダーとは


「〈大気の奔流〉!」


 ハッシュが風でシロンを吹っ飛ばし、白着物はプレゼントに着火する。


「すみません、後は任せます」

「……合体技やりたかった」


 プレゼントが爆発し、元から削れていたハッシュ、深淵、着物の人は死んだ。

 まさかの事態に頭がフリーズしたシロンに飛んで来た飛び道具を、ギリギリでハルヒが防いだ。


「ピヨ(頭を冷やせ。あいつらの為にも……勝つぞ)」

「……うん、分かった」


 年下のハルヒよりも動揺していることを恥ずかしく思って、気合を入れなおす。

 そして、やるべきことを考えた。

 後衛二人が居なくなって、遠距離の戦いは1対2で不利になってしまう。

 となると……


「突っ込んでいいい?」

「ピヨ(それしかないか……これ持ってけ〈軽殻〉)」


 ハルヒから選別の盾を受け取り、正面に相手チームを見据える。

 足へと霊力を移動させ、


「〈ゴーストジェット〉」


 霊力のジェット機で、突っ込んでいった。

 途中、プレゼントやマッチョなマッチが飛んで来たが、ジェットを上手く調整し、ハルヒからもらった盾で押しのける。

 そして、爆発の方が危ないので、お爺さんの方から攻撃しようとしたけど、まだ能力が分かっていなかった、黒い人が間に入った。


「〈爆霊覇〉」

「〈黒羽〉」


 黒い人に爆霊覇を打ち込み、少し削る。

 しかし、さっきハッシュと深淵の攻撃が当たった時より、硬くなっている気がする。

 カウンターを仕掛けられたけど、一旦引くことで躱した。


ドン ガン


 空中でシロンと黒い人がぶつかり合う。

 少しだけシロンの方が速いお陰で攻撃は食らっていないが、いつやられるか分からない不安感はある。


「やるな」

「そっちもね」


 黒い人は、一時停止して話しかけてきた。

 他の相手さんも攻撃してくる様子はないので、それに応じることにした。


「俺のスキルは【卑怯なコウモリ】。こっちの方が人数が多いと、全ステータスが上がるんだ」

「へー」

「今は、こっちの方が一人多いだけだが……ライダー対決が終わったらどうなると思う?」

「ッツ、〈ゴーストジェット〉」


 もう一度ぶつかり合って攻撃を仕掛けたが、そこまで大きく削れない。

 だが、もしヒロが負けたら……人数差が大きくなり、シロン以上のスピードになるかもしれない。





「〈滅脚〉!」

「〈美翼〉!」


 フィールドの一角にて。

 ヒロの足と相手ライダーの翼がぶつかり……やはり、ヒロが押し負けた。

 足の装甲にヒビが入り始めている。


「チィ!」

「お前のライダー愛はそんなものか!?」


 相手の腕を足で受け止めたが、その後の足は防げない。

 状況としては、おもいっきりヒロの方が不利だ。

 相手の猛攻に両足で対抗する。


「もう諦めろよ。パワーも防御もスピードも、全部こっちの方が上だぞ」

「……お前、何でそんなに焦っているんだ?」


 ただ強気で攻めている説もあるが、それにしては異常に攻めている気がする。

 勿論、早く終わらせて味方を助けたいという可能性もあるが、ライダー同士の戦いにそれはない。


「例えば……時間制限があるとか」

「ッツ〈美脚〉!」

「〈滅脚〉!」


 本家でも稀に見るライダーの脚の交錯。

 右足の装甲は完全に剥がれたが……相手の足は、折れていた。


「……時間切れか」


 相手ライダーのスキルは【醜いアヒルの子】。

 一時的に強くなれるが、その分制限時間外だと弱くなる。

 直ぐに本来の美しさを隠してしまう、醜いアヒルの子。


「お前……それは」

「だろ。これだと、仮面ラ〇ダーじゃなくて、ウルトラ〇ンじゃないかって。笑えるだろ?」


 彼は、自嘲気味に笑ったが……その目には涙が潤っていた。

 それを見て、ヒロはゆっくりと近づき……攻撃するのではなく、拳を握り締めて彼の胸に当てた。


「そんなことねえ。仮面とベルトを着けて、自分の大切な物の為に戦えれば、それはもう仮面ライ〇ーなんだ」

「……」

「制限時間なんて関係ねぇ!その心のあり方が、本物になってないんだよ!」

「……心のあり方か。そうかもな」


 彼は、納得した様子でニ、三歩(飛んでいるが)下がった。

 それを見たヒロも二、三歩と下がる。


「じゃあ……俺の仲間の為に戦うとしよう」

「ああ。それでこそ仮面〇イダーだ!」


 二人とも足を光らせて、スキルの用意をする。

 同時に駆け出し、足と足が激突する。


「〈醜脚(しゅうきゃく)〉!」

「〈焼脚しょうきゃく〉!」


 その一撃は、今までで一番強力だったが、


「ダメだったか」

「ライダー同士の戦いらしいだろ?」

「……ありがとな。これで俺は、仮〇ライダーになれそうだ」


 そう残して、相手ライダーはホログラムと化した。





「な!?」


 一気に黒い人が遅くなった。

 相手ライダーが死んだことで人数差がなくなり、【卑怯なコウモリ】の強化がなくなったのだ。


「ヒロ……〈ゴーストジェット〉〈爆霊覇〉」

「あいつ負けたのかよ!」


 負けたライダーに悪態をつき、黒い人はやられていった。

 あとは、残りの爺さんとマッチの人を、シロンの高機動力で倒した。

 最後に自爆したせいでシロンは死んだけど、ハルヒとヒロが生き残っていたお陰で、一回戦を突破した。


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