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Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
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一回戦

『第四回イベント、開催!』


 毎度の如く、ホログラムのザ・バードがイベント開始の宣言をした。

 もう分かっているルール説明を聞き、一回戦の選出を考える。


「どうする?」

「とりあえず、初戦は最高戦力で行きたいから……前衛にヒロとハルヒ、後衛にハッシュと深淵で、詰めにシロン。とかどう?」

「ええんやないか?」

「ピヨ(任せろ)」


 一回戦メンバー:シロン、ヒロ、ハルヒ、ハッシュ、深淵

 相手のクランフェアリーテイル


「あれ、どこかで見たことあるような……」

「サッカーの決勝戦で戦ったクランね。頑張りなよ」

「任せて!」





 一回戦に出場するメンバーは、特設フィールドに転送された。

 たまに雲がある程度の青い空が一面に広がっている。

 そして、少し離れた所にガラスの様な壁があり、その向こうに《フェアリーテイル》の人たちがいた。

 バトルが始まったら壁が崩れるらしい。


「こんにちは!」

「久しぶりですね」


 シロンが挨拶すると、あちらも笑顔で答えてくれた。

 脳内で大会を振り返ったけど、相手のメンバーの中に、能力が分かっている人はいない。

 逆に相手視点だと、シロンとヒロの能力は割れているだろう。


「ピヨ(こっちも能力がバレていない人にした方がよかったかも)」

「パワー型の二人ですから。ノープロブレムですよ」


「サッカーでは負けたけど、こっちでは勝たせて貰いますから!」

「うん、お互い頑張ろうね!」


 両方が勝利宣言をして、ヒロとハルヒが前に出る陣形を組んでいると……透明壁の辺りに、ザ・バードのホログラムが現れた。

 開始宣言は、彼がしてくれるらしい。


『では、始めます。デュエル開始ィィィ!』


 ザ・バードが声を張り上げ、同時に透明な壁が粉々に崩れた。

 引き止められているから、突撃はせずに機会を待つ。

 まず、ヒロがベルトに触れ、


「「変身!」」


 翔具の効果で変身した。

 それと同時に、相手の一人も変身を宣言し、フィールドに二人の仮面戦士が現れた。


「……最も好きなライダーは?」

「電王だ。お前は?」

「W」


 謎トークの後、二人は親指を突き出してグッドを表現した。

 隣のハルヒがヒロを叩いて正気に戻す。


「ピヨ(個人トークは後にしろ。来るぞ)」

「ああ、ライダーは俺に任せろ」


 突っ込んできた相手のライダーを、ヒロが迎え撃ち……ヒロが押し負けた。

 ガッツリ火力に振って、それを強化するスキルを持った彼らしくない。


「援護する。〈宝石槌〉」

「ライダーのタイマンを邪魔するでない。〈プレゼント・黒〉」


 深淵の宝石と、相手のお爺さんが投げたプレゼントボックスが衝突し、相殺された。

 彼女は舌打ちして、金銀財宝を撃ちまくるが、凄い腕力で投げ出されるプレゼントに撃ち落とされる。


「うぜえ!」

「ははッ。メリークリスマス!」

「ナウは真逆の6ジュンでしょ〈風独楽〉」

「……〈マッチョマッチ〉」


 ハッシュの風のコマと、相手の両目が隠れている根暗そうな人の……マッチョなマッチが激突し、やはり相殺される。

 後衛の実力は、五分五分といった所だろう。

 打ち勝つために、シロンが【ヴィゾーヴニル】になって攻撃しようとしたが、


「やめろ!……男と男の―――ライダーとライダーの戦いに手を出すな」

「そうだ、お前らも無駄なことするんじゃねえぞ!」

「ちょっと、作戦と違うじゃん!」

「うるせえ!行こう!」


 二人のライダーは、フィールドの端でタイマンをし始めた。

 戦況はヒロの方が劣勢なのだが、仕方ない。

 今のところ、何も出来ていないシロンは振り返って、


「……ねえ、突っ込んでいい?」

「NOです。まだ能力が割れていないのが二人もいます」

「とりあえず待機しといてくれ。……多分少しは戦況が動く」


「ピヨ(〈殻盾伍花〉)」


 後衛のハッシュと深淵の前にハルヒが立ち、五枚重ねの殻盾で相手の飛び道具を防いだ。

 その間に差し込む様に、ハッシュの風独楽と深淵の宝石が飛ぶ。

 まだ能力が割れてない黒ずくめの人が無理やり受けたけど、耐久が高いタイプではないのか、結構削れた。


 打ち合ったらこっちの方が有利だ。

 それを知った相手は、迅速に打開策を打ち出した。


「〈プレゼント・青〉」

「〈マッスルマッチョマッチ〉」


 空中で青色のプレゼントボックスと……マッスルでマッチョなマッチ(やけくそ)がぶつかり、大きな爆発を引き起こした。

 こっちに損害はでていないけど、相手の姿は見えていない。


「吹っ飛ばせ、ハッシュ」

「イエス。〈大気の奔流〉」


 ハッシュが、爆発でできた煙を吹き飛ばした。

 相手に特に変わった様子は……


「一人消えてる!」

「どこいった!?」


 相手の、白い着物を着た人が消えていた。

 どこを探してもいない。


「ハッシュ、深淵、私の近くから離れないで」

「オーケー」

「ああ」


 シロンの言葉に従って、周りにハッシュと深淵が集まった。

 瞬間。


「待って、それ、私じゃない!」

「え?」

「は?」


 背後から、シロンの声がした。

 集まっていた方のシロンの口が、三日月の様に割け……急いで離れようとしたハッシュに針の様な槍を刺した。

 顔色を変えた深淵が迎撃しようとするも、接近型ではない彼女では厳しく、やはり槍が刺さる。

 本物のシロンはすぐに近づいて、最大火力を叩き込む。


「〈ゴーストジェット〉〈爆霊覇〉」


 攻撃を食らった偽物のシロンは、白着物の人になった。

 変身の能力だったのだ。

 シロンにも針を刺そうとしたが、スピードが全然違う。

 ヒラリと躱して、もう二発〈爆霊覇〉を撃ち、彼女のHPはほぼゼロになった。

 彼女は、


「まあ、二人ってところかな」


 と呟き……黒色のプレゼントボックスとマッチを取り出した。


【サンタクロース】

能力:プレゼント爆弾


【マッチ売りの少女】

能力:マッチ

 天に登って行きました。

 マッチョは全く関係ない。語感が良かった。


【ツル】

能力:変装

 ツルの恩返し。


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