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Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第三章 クランのわちゃわちゃ
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男子会


「おし、俺らも行くぞ」

「お、おー!」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「おお――ハニー……」


 男組も、テンションが下がっているラウルを引っ張って、ダンジョンへと出発した。

 目的地は木星。





 《チーム・スカイマウス》の男メンツ、ヒロ、リムス、F、ラウルの4人で宇宙空間を飛び、木星にたどり着いた。

 地球よりも高い重力で、いつもより少し動きにくい。

 まあ、素早さに割いてる人は少ないから大丈夫だろう。


「こっからどこに行けばええんや?」

「地面を見てみろ」


 木星は薄茶色と白色で構成されていて、足元には白いラインが伸びていた。

 ここを辿っていけばいいのだろう。


「よし。じゃあ、俺とラウルが前で、リムスとFが後ろで」

「せやな」


 2―2で並んで木星を飛んでいく。


「そういや、木星って気体でできてるらしいけど、これも気体なのかな?」

「やってみればどうだ?」


 ラウルが高度を下げて地面に足を着け……通り抜けた。

 確かに気体でできているらしい。


「すげー、本当に通り抜けた」

「ああ……そういえば、白色は水とアンモニアで構成されてるらしいぞ」

「え?」


 足を鼻の方に持って行って……すぐに遠ざけた。

 ……ラウルの足には、しっかりとアンモニアの匂いがこびりついていた。


「もっと早く言えよ!」

「はは」

「お前も落ちろ!」

「おい、やめろああああああああああああああああああああ!」



 そんなこんなで、前二人がアンモニアだらけになり、少し後ろ二人に距離をとられたところで、モンスターが現れた。

 黒い玉に3つの白い玉がくっ付いている、原子みたいな奴がいる。


「何あれ?」

「メタンだろ。黒が炭素で白が水素」

「じゃあ燃えるんやろか?〈炎弩〉」


 後ろからFが炎魔法を飛ばし、燃え上がらせた。

 割とよく燃える。

 だが、燃えた体でそのまま襲い掛かって来る。


「METAAA!」

「チィ、〈電針〉」


 ラウルが触れない様にして電気の針を刺した。


「もっと考えて燃やしてくれよ」

「すまんな」

「ま、まあそんなに強くないんだし、いいじゃん。ほら、また出てきたよ」



 大群になって出てきたメタンを、ヒロが蹴り、Fとラウルが燃やして討伐していく。

 全て倒すのは面倒なので、一点突破して切り抜けた。


「急げ、追いつかれたら面倒だぞ!」

「リムスとワイの炎音で一掃すんのはどうや?」

「燃えて火力が上がるだけだって。いいから逃げるよ!」


 白い模様を辿って、振り返らずにメタン群から逃げる。

 そして……ある一点でその模様は様変わりしていた。

 真っ白な円になっている。


「なんやこいつ?」

「ボス戦だ。来るぞ!」


 円の中央から、銀色の何かが盛り上がって……巨大なメタルスライムみたいな奴が出現した。

 木星の一部では、水素が固まって液体金属になっていて、それがモンスターとなったのだ。


「METAAAAARU!」

「っし、人数少ないし、火力出してくぞ。変身!」

「じゃあ、バフもそっち方向で。〈撃威羅〉」


 リムスが、重低音で攻撃力を強化する音楽を流した。

 それを察したメタルスライムが、彼の方に体の一部を投げ飛ばした。


「〈烈脚〉」


 それをFの炎の左足が受け止めた。

 しかし、液体金属は纏わりついて離れない。

 Fの左足は義足だから、一旦引っ込めてもう一度出せばいいが、体にダイレクトに当てられるとキツイだろう。


「ヒロとか気を付けろよ」

「……早く言ってくれよ」


 ヒロの装甲が……液体金属に包まれていた。

 良く言えば厚く、悪く言えば動きにくそうだ。


「魔法で攻めてった方がいい。攻撃は俺が受ける」

「俺もそっちの方にしとくぜェェ〈魔導交響曲(マジックシンフォニー)〉」

「〈炎弩〉」

「〈電針〉」


 リムスの曲が……フワフワした感じの不思議なものになった。

 それによって強化された魔法でFとラウルが攻撃する。

 そして、攻撃は全てヒロが受けた。


「なんか俺、最近こういう役割多くないか!?」

「……ほら、ヒーローってそんな感じあるじゃん」

「ヒーローの基本は自己犠牲やからな」

「全ての攻撃は俺が受ける!」


 なんとか攻撃はできているが、まだ4割くらいしか削れていない。

 まずまず人数が少ないし、ヒロが火力をだせず、ラウルは耐久の方にも回しているからそんなに火力がない。

 実際、まともに攻撃できているのがFくらいしかいないのだ。


「……ヒロ、攻撃にも参加できないか?」

「無理だよ!金属で固められて、全然動けないからな!」

「しゃあねーなぁ」


 

 ラウルは左薬指の指輪を光らせて……多数の太陽光パネルを展開した。

 彼の翔具、[太電溜(たいでんりゅう) サンジェネラル]の効果である。


「ヒロ、盾役は任せたぞ」

「お、おう……さっきからやってたけどな?」

「……俺は応援してるからなァァ〈疾嵐歌〉」


 またリムスが歌を切り替え、今度はスピードが上がるようにした。

 これで金属がへばり付いて動きにくくても防げるね。


「Fは、炎でパネルを照らしてくれ」

「まかせい!」


 小さな炎の太陽の様な物で、充電する。

 メタルスライムも危機感を覚えたのか、湯気が出ている液体金属を打ち出してきた。

 ヒロが腕で受け……焼き(ただ)れる。

 すごい熱が込められてる。


「急に殺意沸きすぎだろ!」

「躱せ、全部躱すんだよォォォ!」


 上手く付けられた金属を使って、沸騰していたやつを受け止めたが……結局、元々付いていた方が熱くなって意味がない。


「ねえ、マジで死ぬんだけど」

「ハルヒがいたら楽だったのに」

「大丈夫だ。そろそろ溜まる」



 ラウルはバチバチと音を響かせて、電気を纏った。

 そろそろ本当にキツくなってきたきたヒロに代わって、Fの義足が叩き落す。

 そして、指輪が着いた左手をメタルスライムに突き出し、


「〈電磁雷導攻総でんじらいどうこうそう〉」


バリバリバリ ドガーン!


 眩い電気がメタルスライムを襲い、削りきった。

 虹色食材は……水。

 水か分からないが、虹色で不味そうだった。


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