表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第二章 クラン結成編
27/76

第二形態ヘルフレアドラゴン

「一旦離れるよ!」

「うん」

「オウ」


 ツィンの号令に頷き、近接攻撃をしていたシロン、ツィン、ヒロの3人は、一旦下がることにした。

 黒く染まったヘルフレアドラゴンは、やはり初手に口を開き、黒い珠を作り出す。


「散開!あとリムス、バフ最大」

「任せとけぇぇぇ!」


 ギターの弦が心配になるくらいに演奏が激しくなり、曲の音量とスピードが上昇した。

 それに伴い、バフの効果も上昇する。


「ハッシュは奔流を最大出力、シロンは〈ノックバック〉を惜しみなく使って」

「い、イエス」

「そんなに?」


 シロンの疑問を打ち消す様に、ドラゴンは黒いブレスを発射した。

 さっきの赤いブレスより、範囲、威力、スピード共々上がっている。

 

「〈ノックバック〉」

「〈大気の奔流〉」


 ブレスの範囲内には、シロン、ツィン、F、ユー、ラウルの5人が巻き込まれそうになったが、シロンとツィンは上がった素早さで自力で脱出し、そのついでに〈ノックバック〉でFを救出。

 引っ付いていたユーとラウルは、ハッシュが吹っ飛ばして、被害はほとんどなかった。


「ピヨ(あんなの絶対喰らいたくない)」

「……そろそろミーのMP尽きるんですけど」

「……早く終わらせるよ」


 ツィンが、振られた腕を長刀で受け流し、


「〈ツバメ返し・散連〉」


 今度は「Y」の字を刻み込んだ。

 シロンもそれに続き、その中心に〈霊破〉を叩き込み……ドラゴンのHPは、残り4割まで削れた。

 防御力は、むしろ下がっているみたいだ。

 だが、そこまで上手くいかない。


「tllthkftbhttlf」

「「熱!」」


 ドラゴンが、体全体に黒い炎を纏った。

 シロンは触れていないタイミングだったため、ちょっと火の粉がかかったくらいで済んだが、ツィンは奴の腕に触れていたため、足の先が軽く焦げた。


「ダメ、炎が熱過ぎて、攻撃できる気がしない」

「しょうがない、下がってろ。遠距離でやる〈黄金砲〉」

「〈自動爆撃機〉」


 MPを回避のために使いたいハッシュと、流石にヘルフレアドラゴンに炎が効かなそうなF以外の遠距離部隊、深淵とユーで攻撃する。

 ドラゴンは、それを腕で防ぎつつ、


「ckjb szlhkdfjbrgks rmshkdvsl qrgjkdszttlxd」


 また、青、黄、緑の小ドラゴンに追加して、グレードラゴンを呼び出した。


「私が青、ヒロは黄色と緑、一番ヤバそうなグレーはシロンがやって、Fは全体的に支援」

「すまん、俺2体同時に戦える気がしないんだが」

「……ハルヒ」

「ピヨ(アニキならできる)」

「……やってやろうじゃねーか」


 何のスキルも発動していないのに、彼の足は、少し黒く光って見えた。

 シロンも、ツィンの指示に従って、強そうなグレードラゴンに向かって飛んでいく。


「VIAOO!」

「〈霊破〉」


 少し細めの灰色ブレスを迂回して躱し、首に横から霊破を叩き込む。


「VAI!」


 次に、デザインの違う槍を二つ作り出し、シロンの方に投げつけてきた。

 余裕で回避しようとしたのだが……いくら逃げても付いてくる。


「追尾!?ストーカー!?」

「なんでそうなるんや……〈炎弩(エンド)〉」


 Fが炎の矢で追尾してくる槍を貫き、爆散させてくれた。


「ありがとうF!」

「へへ。おっと、ツィンがやべえ〈炎槍〉」


 Fに感謝して、背後から羽の付け根辺りに、さらに両手で2発の〈霊破〉を食らわせる。

 Fの援護もあって、この強かったグレードラゴンの討伐に成功した。



「よし……って」


 集中して黒いドラゴンの相手をしていたので、状況確認をしようと辺りを見回すと……ヘルフレアドラゴンが、黒いブレスを用意していた。

 そして、狙われているのは、今攻撃に集中している深淵とユーたち。


「シロン、〈ノックバック〉使える!?」

「ダメ、まだクールタイム中」

「流石に一人しかブロウできませんよ」

「……」


 司令官役のツィンも押し黙ってしまった。

 だが、


「ピヨ(耐えるぞ)」

「……マジ?」


 第一形態のブレスはギリギリ、本当にギリギリでラウルが耐えれてたが、第二形態では防御を下げてでも火力を上げている。


「ピヨ(やってみなきゃ分かんない)」

「シャア、やってやろうぜぇぇぇ!〈守衛防曲(しゅえいぼうきょく)〉ぅ!」


 ハルヒに乗せられて、リムスの音楽が変化し……何故かギターから、重低音の大太鼓、シンバルが聞こえてきた。


「ピヨ(〈殻盾伍花〉)」


 ハルヒが卵の殻を、五枚重ねて展開し、


「やるよ、ダーリン。〈ダークマター〉」

「……おし〈超合金〉」


 ユーが卵の殻に暗黒物質を重ね、それらをラウルが強化した。


「ワイらもやるぞ」

「フッ……我が力を見せてやる」


 Fと深淵がスキルの準備をし、万全の状態を整えた。


「qqypgygqpjgG」


 ついに漆黒のブレスが放たれた。

 もの凄いスピードでどす黒い炎が迫って来る。


「〈烈炎(れつえん)〉」

「〈宝石槌〉」


 まずは、Fの魔法と深淵の宝石が、黒い炎と衝突し……勢いが少し落ちた気がするが、まだ止まらない。

 次に強化されたユーの暗黒物質を焼却し、卵の殻が、1枚2枚……ドンドン貫かれていく。


「……ピヨ(やっぱり、無茶だった?)」

「耐えろ!もう少しやから!」


 3枚、4枚……粉々になった卵の殻が煙を上げて燃え、最後の殻盾にひびが入る。

 そして……ついに、全ての盾が貫かれた。


「粘るぞ、〈烈炎〉」

「〈宝石槌〉」

「ミーもやります。〈大気の奔流〉」


 ハッシュも加わって、黒いブレスを押し返そうとしたが……それでも止まない。


「gjjpqyqqJ」


 ドラゴンが咆哮を上げ、さらに勢いが強くなりそうになった瞬間。


「せーの、〈霊破〉」

「〈ツバメ返し・散連〉」

「〈滅脚〉」


 ブレスを吐いてるドラゴンの上顎に、シロン達3人で全力の攻撃を加え……ブレスを止めた。

 どうやら、ブレスを使っている間は、炎を纏う事が出来ないみたいで、気兼ねなく殴れる。


「間に合った!?」


 心配して、ハルヒ達の方を向いてみると……若干1名焼け焦げていたが、


「ピヨ(ナイス)」


 全員生き残っていた。

 安心しつつ、ドラゴンに向き直る。


「tllthkftbhttlf」


 再び炎を纏ったが、その体力はもう風前の灯。


「深淵、止めお願い」

「我の黄金は……尽きた」

「こんなん殴れば終わりだろ〈滅脚〉」


「wrmnxxzvsssr!」



 適当にヒロが蹴って終わった。

 後から熱そうにしてた。


「やったー!」

「GGです」

「お疲れや」


 みんなで頑張りを称えつつ、報酬の確認に入った。

 虹色の食べ物はなかったが、武器の素材、豪勢な家具、高く売れそうなアイテム等、見ただけで凄いことが分かる。

 だが、そんな中でも一際存在感を放つアイテムがあった。


[スキルの(たま)


「なにこれ?」

「ちょっと待ってね……ああ、あった」


 ツィンがメニュー欄から検索してみたところ、1日に10分だけ、スキルを変えられる様になるらしい。

 珠によって得られるスキルは変わるが、基本は倒したモンスターのスキルになるっと。


「ってことは、【ヘルフレアドラゴン】になれるってこと!?」

「私それ欲しい!」


 深淵が、あまりの激情にいつもの口調を崩した。

 それほど価値のある、貴重なアイテムなのだ。


「じゃあ、ジャンケンで決めよう!」

「私たちはいいや」

「ハニーとのスキルに運命を感じてるし」

「あ、僕も。今のが気に入ってるので」


 そんなこんなで、何人かリムス、ユー、ラウルが辞退し、7人で、


「ジャンケン!」……



「やったー!」

「うん、まあそんな気はしてた」


 結果、シロンが勝った。何故かジャンケンは強いのだ。

 [スキルの珠]を手に取り、すぐに使用すると、テッテテーという効果音が鳴って、スキル【ヴィゾーヴニル】獲得という文字が浮かんできた。


「【ヘルフレアドラゴン】は?」

「……そういえば、シロンとワイが倒したグレードラゴンの名前は、ヴィゾーヴニルやったぞ」


 ……ちょっとだけ、がっかりした。


 【ヴィゾーヴニル】の能力はまた今度。


 二章はここまでです。

 もしよろしければブックマーク高評価お願いします。

 三章をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ