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Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第二章 クラン結成編
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第一形態レッドブレイズドラゴン

「よし、《チーム・スカイマウス》行きます!」

「や、やっぱこのチーム名無理があるのでは……?」


 リムスの発言を無視して、先日の十人で超級のドラゴンに挑む。

 なお、正式名称はレッドブレイズドラゴンらしいが……長いからドラゴンで。





 門から出て、多分初手は熱線ビームなので少し散らばっておく。

 また温度が少し上がり、緊張も相まって、頬に汗が垂れた。


『では、始めますよ』

「じゃ、そろそろ。〈疾走嵐歌(シッソウランカ)〉」


 テンポが速く、軽快な音楽が流れていく。

 音楽を聞いているメンバーに、素早さのバフが入った。


『では、開始』


 ドラゴンが鎖から解放され、ブレスの用意をし始めた。

 モンスターの癖に、少しは頭が働くのか、バフ役を真っ先に潰すべく、リムスの方にブレスを発射した。

 だが、彼は演奏をやめない。信頼があるから。


「〈大気の奔流〉」


 リムスにハッシュの魔法が直撃し……吹っ飛んでブレスを回避した。

 そして、風に吹っ飛ばされても……ちょっとパワー調整をミスって、雲に埋まったとしても、彼は演奏をやめない。仲間のために。


「チャンスタイム、突撃!」


 ブレスの後は強い攻撃は飛んでこないので、


「〈霊破〉」

「〈ツバメ返し・弐連〉」

「〈踵落とし〉」


 近接攻撃部隊のシロン、ツィン、ヒロで爪や尾の攻撃をいなしつつ、ダメージを与えていく。

 基本はツィンかヒロがターゲットを取り、ヤバそうな場合はシロンがその攻撃を妨害。

 魔法部隊はまだ温存。


「wjdlbscrxkbshlkrpzwhvljwllpqb」


 次は小ドラゴン召喚呼び出し……かと思ったが、炎のリングが3つほど生み出され、空気を切り裂きながら、シロンとハルヒとユーに飛ばされた。

 シロンは余裕で回避して、むしろカウンターを当てたが、もちろん彼女たちでは素早さが足りないので、


「〈大気の奔流〉」



 ハッシュがハルヒを飛ばして、無理やり回避させた。

 壁が柔らかい雲で助かった。

 ユーの方は、


「〈ダークマター〉」

「うおー、ハニーのためにライフで受ける!」


 ユーの暗黒物質で少しでも威力を下げ、耐熱のラウルが受けた。

 HPは3割くらい削れたが、まだ全然余裕はある。


「〈霊破〉」


 シロンが4発目の〈霊破〉を食らわせた時、


「ckjb szlhkdfjbrgks rmshkdvsl」


 今度はしっかりと3体の小ドラゴンを呼び出した。

 それを、待機していた遠距離攻撃部隊で攻撃する。


「〈火雨〉」

「〈シャイニングゴールド〉」

「〈円盤〉」


 黄色にFの火の雨が、青色に深淵の光が、緑色にユーの円盤が刺さり、倒せないにも確実に削っていく。

 反撃に飛んで来た3色のブレスを、


「〈殻盾〉」

「〈超合金〉」


 ハルヒが卵の盾を展開し、それをラウルが強化することで、軽く防いだ。


「ピヨ(大丈夫、なんとかなりそう)」

「お前らはドラゴンの攻撃に集中しとけ」

「分かった。〈ツバメ返し・散連〉」


 ツィンの刀が、ドラゴンの首辺りを後ろから入刀し、正三角形を描いた。

 そして、その三角形の中心に、


「〈回し蹴り〉」


 ヒロの足の甲が入った。

 ドラゴンのHPは、残り半分くらいまで削れる。

 その時、奴は攻撃が通らない無敵状態になり……体が震え出した。


「なにこれ!?」

「……もしかして、第二形態!?」


 ツィンが叫んだ瞬間、ドラゴンの変化が始まった。

 体中に漆黒の炎が宿り、目、角、鱗の一部……様々な物が、真っ黒に染まっていき、さらに気温が上がる。


 あと一つ変わったのは、ドラゴンの名称。


 ヘルフレアドラゴン


「……いいネーミングセンスをしているな」


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