表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第二章 クラン結成編
20/76

グルメッシュグルメリアン シロン

 ゴリラ鳥が爆煙に包まれながら消え、そこに残ったのは……虹色のバナナ。

 しっかり人数分、3房ある。


「これがダンジョンのクリア報酬なんか?」

「……虹色って、あんまり食欲そそらないんだけど」

「任せて。私が味見してみる」


 シロンは、自分の美食センサーを信じて、虹色バナナの皮を剥き、同じく虹色の実を食す。


「どうや?美味いか?」

「お、お……」

「も、もしかして毒だった……とか?」

「美味しい!」


 虹色なのもあってか、不思議というか、ファンタスティックな味で、とにかく美味しい。


「本当にこんなの食べれるの?」

「要らないなら貰うよ」

「……(パクッ)。本当だ、美味し!」

「マジかよ……(パクッ)マジやわ」

「ええ……(パクッ)……(モグモグ)」


 全員で食べてたら、いつの間にかバナナは消滅していた。

 そして、シロンの脳内にはダンジョン報酬=美味しいというイメージがしっかりと刻まれた。


「……またダンジョン行かない?」

「どこにあるか分かんないから無理やわ」

「あー、でもヒロとハルヒが見つけたって言ってたよ」


 ……シロンがチャットを打つ速度は、音速を越えた。





 THE NEXT DAY


「ハルヒちゃん、ダンジョンを見つけたって本当!?」

「ピヨ(凄い迫力だ)」

「何があった?」


 チャットで落ち合ったヒロとハルヒに、森のダンジョンで発見した、虹色バナナの話をした。


「とにかく美味しかったんです!」

「ピヨ(食レポが下手なのは分かった)」

「と、いうことで、二人が見つけたダンジョンに連れて行って下さい!」

「つってもなー、3人だとクリアできるか怪しいぞ。せめてあと一人は欲しい」

「任せて!」


 今日ツィンは色々事情あって、UAOにログイン出来ない。

 フレンドにチャットを入れていき……ある人から、3秒で返信が帰って来た。



「ハロー、ナイストミ―チュー。マイネイムイズハッシュ!ピュアジャパニーズ!」


 風に乗って飛んで来たハッシュが、アイドルみたいなポーズをとった。


「ピヨ(ナイストミューチュートゥー)」

「……何だそのエセ外国人みたいな喋り方。外国語教師とか?」

「よくティーチャーって分かりましたね。ジャパニーズ古文のティーチャーです」

「え、そうだったの!?」

「ちなみに、三ーは学校で一番要らないサブジェクトは古文だと思います。あれだけはマジで要りませんゴミですトラッシュです」

「……どうやったらそんな人生送ることになるんだ?」


 ハッシュ合流。

 4人で、ヒロとハルヒが見つけた、地下のダンジョンへ向かった。


「任せて下さい、ミーにかかればダンジョンの一つや二つ、ランチ前です!」

「……ピヨ?(昼飯前って結構色々できるくね?)」

「……だってブレックファーストって言いにくくありません?」

「そんな理由で朝飯をクビにするな。っと、着いたぞ」


 ヒロが指をさした先には、地面にカッポリと穴が開いていた。

 あそこが地下のダンジョンらしい。


「じゃ、俺とハルヒが先行するから」

「ピヨ(私たち前衛スキル)」

「オーケーです。ミーは魔法スキルなので」

「頑張ろう!」


 結構広めの縦穴を、少しずつ下っていく。

 飛行を無くせば急降下で一気に進めるが、暗くて先が見えないので、ゆっくり降りるしかない。


「ピヨ(暗い、怖い)」

「ほら、兄ちゃんに掴まっとけ」

「仲いいですねーっと。〈エアカッター〉」


 ハッシュから放たれた空気の刃が、ヒロとハルヒの間を通り抜け、


「MOGU!」


 前方にいたモンスターにヒットする。


「〈回し蹴り〉」


 一発では倒しきれなかったそいつに、ヒロが回し蹴りで止めを刺した。


「おおー、よく気付いたね」

「フッ……ウィンドが教えてくれるんですよ。それより、どんなモンスターだったんですか?」


 蹴っ飛ばされて、壁に埋まっているモンスターを確認すると……モグラだった。

 いや、壁で隠されているが、しっかり羽が生えてる、モグラ鳥だろう。


「これはまたファンタスティックなっ!〈エアカッター〉」

「MOGU!」


 背後の壁面に穴を開けて飛び出してきたモグラ鳥を、さっきと同じように察知したハッシュが出鼻を挫き、


「〈霊破〉」


 今度はシロンが止めを刺した。


「なるほど、暗闇で視界が悪いのに加えて、モグラが周囲360度どこからともなく襲ってくると」

「ミーがいなきゃ危なかったですね」

「ピヨ(認めたくないけど認めるしかない」

「あ、でも地中のエネミーまでは感知できないので、よろしくです」


 新作ポケモンするので、更新頻度落ちるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ