ユーフォー For you
色々な都合上
男の人→電気の人 女の人→ビームの人 になります。
前回までのあらすじ。需要あるかは知らん。
突如現れた、馴れ馴れしいタイプの厨二に引っ張られて、コロシアムでダブルスをすることになったシロン。
苦手な広範囲攻撃を持っている電気の人がいるせいで、シロンは動きにくい。
と、いうことで、遠距離型の深淵が電気の人を突破するのが先か、ビームの人がシロンを倒して深淵を倒すのが先かという勝負になった。
「〈黄金砲〉」
深淵の袖から放たれた財宝を、相手の電気の人が受け止める。
UAOでは相手のHPが表示されるのだが、現在あと8割といったところで、まだまだ余裕がある。
逆にこちらは、
「〈ビーム光線〉」
「わっ!」
硬い前衛がいないので、厳しい戦いを強いられている。
今は大きく展開した霊力でなんとか誤魔化しているが、いつやられるか分からない不安感がある。
「おい相棒、お前耐久数値幾つだ?」
「……当たらなけれ実質無限」
「じゃあ、我を運べ」
「ちょっと複雑な事情があって、パワーとスピードを両立できないの」
「……全てを理解した。攻撃は最大の矛ってやつか〈黄金大砲〉」
今度は両方の袖が光り出して、さっきの倍の黄金が飛び出した。
「グア!」
「大丈夫!?よくもダーリンを……〈円盤〉」
ビームの人が、円盤を3つ程フリスビーの様に飛ばしてきて……予測できない動きで向かってくるので、防ぎにくい。
「おりゃー」
霊力を纏って殴り飛ばすが、右側から来た二つの円盤に対処していると、左側のもう一つに対応しきれなかった。
「おい、一つ逃したぞ〈小判〉」
深淵の袖から発射された小判で撃ち落として事なきを得たが、その分火力は下がってしまう。
「矛で押し切る作戦だろ」
「うーん、じゃあ、これで補おう!」
そう言って、さっき掴んだ円盤を振りかぶり……以前木の枝を投げたのと同じ要領で
「火の玉ストレート!」
「い!?」
空気との摩擦で、本当に燃え上がるように赤くなった円盤が……空の彼方に飛んで行った。
「外しちゃったー」
「アレはヤバい。ハニー、二度と円盤渡すなよ」
「う、うん」
「これ投げろ〈小判〉」
普通に飛ばすよりシロンに投げさせた方が強いと気付いた深淵が、小判を渡した。
「いっくよー!」
「ハニー!」
「分かってる〈ビーム光線〉」
相手も攻撃は最大の矛戦法で、シロンに向かってビームを撃ったが、
「させねえよ〈黄金砲〉」
深淵の黄金がそれを防ぎ、
「とりゃー!」
今度は真っ直ぐに電気の人に飛んでいき、一気に残り2割くらいまで削った。
「馬鹿力過ぎだろ!」
「もう一枚ちょうだい」
「あいよ〈小判〉」
野球の様に振りかぶって、ストレート!
「逃げろ!」
「無理だよ」
なんとか避けようとした電気の人の頭に直撃して、HPを全損させた。
「よし、電気は無くなった。行くがいい相棒!」
「行ってきまーす」
攻撃を受け止め易いように纏っていた霊力を引っ込めて、猫の手を用意し、
「〈霊破〉」
「だ、〈ダークマター〉」
黒色の壁に阻まれて直撃を防いだが、霊力には当たっている。
「もう一発!」
「ひー、降参、降参です!」
と、いうことで勝てました。
「フッ、良い活躍だったぞ、相棒」
「あなたも良かったぜ、相棒」
この後フレンド登録して、解散しました。




