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Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第二章 クラン結成編
14/76

命を懸けた伝授

 次の日。

 いつも通りツィンとUAOをプレイしようとしていると、


「今日は別行動にしない?」

「え……どうして?」

「ほら、サブスキル取りに行きたいから」


 今回のアップデート内容は、第二の町ピポ弐ア追加と、サブスキルの追加がある。

 【スキル】に派生して得られるもので、ツィンの【ツバメ】だと〈ツバメ返し〉ができる……まあ、何となく読んでれば分かるから安心してくれ。


「私とシロンだと取りたいサブスキルが全然違うから、別行動にしよう」

「んー、じゃあ仕方ないね。お互い頑張ろうね」


 そう言って、何となくツィンと反対方向にゆっくり飛んで行ったのだが……行く当てがない。

 全てのサブスキルの取り方はメニューに表示されているので、面白そうなのを確認しながら町を飛んでいると、


「ちょっと待ちなさい、そこのあなた」


 霊媒師みたいなお姉さんに呼び止められた。


「えっと……私のことですか?」

「そうです。私には分かる、あなたに秘められた力が。とりあえず、中に入ってみてください」


 寺のような建物に招待された。

 普通ならこんな怪しい物に引っかかることはないのだが……シロンは勿論引っかかった




 暗い寺の内部を、薄暗くロウソクの火が照らしている。

 絶妙に怖いのだが、ここまできてやっぱりやめたは出来ないので、大人しくお姉さんに従う。


「さて、あなたの秘める力について、話をしましょう」

「それって、これのことですか?」


 [エイジリング]を通して、霊力のオーラを両手に纏った。


「知っていましたか……では、一度私を全力で攻撃して下さい」

「え!?」

「大丈夫です、ここは町中なので、ダメージは通りません」


 少し抵抗がありつつも、お姉さんの鳩尾に霊力パンチを叩き込み……幸いダメージは入らなかった。


「……なるほど、このレベルですか」


 数言独り言を呟いてから、


「では、まず私が手本を見せましょう」

「は、はい!」


 対衝撃態勢をとり、お姉さんがシロンと同じように蒼いオーラを纏ったが、その体積はちょっと分厚い手袋くらいしかない。

 これなら普通に考えて、シロンの方が強いハズだが、


「〈霊破〉」


ドーン!


 鳩尾に猫みたいな形の手が入ったかと思うと、蒼いオーラがシロンの体内に入っていき、身体を貫通してオーラが流れ出した。

 ダメージは入らないけど、こっちの方が確実にダメージが高いと感じる。


「こ、これは?」

「〈霊破〉です。相手に霊力を流し込む技になっています」

「伝授して下さい!」



 〈霊破〉LESSON1


「まずは、霊力を感じることです」

「あの……分かりません」


 シロンには霊力は感じられず、オーラはオンかオフに切り替えることしかできない。

 ハッシュとの戦いの最後でも、霊力の調整が出来なかったから、片方の[エイジリング]を外すことで強引に調整したのだ。


「えー、時間もないし、今回はアイテムで補いますか」


 寺の奥から、天冠(幽霊が着けてる白い三角のやつ)を持ってきてくれた。


「どうぞ、あげます」

「良いんですか?」

「……できるだけ、早くしてください」


 今まで着けていた天冠を外して、新しく貰ったものを着用する。

 すると……マラソン後に体中に血液が巡っているような感覚がした。


「これが……霊力」

「そうです。それを操ります」


 ちなみに、貰った天冠[霊魂冠(れいこんかん)]には、周囲に人魂を浮かべる効果があって、幽霊度がさらに増した。



 LESSON2


発頸(はっけい)の練習です」

「はい!」

「まずはこの、猫の手です」


 人差し指〜小指を曲げて、親指を添えた猫の腕をした。


「こうですか?」

「そう、もう少し手を伸ばして……猫の心です。ニャー!」

「(=・ω・=)にゃ~」



 LESSON3


「あとは発頸で霊力を流し込むだけです」

「こんな感じですか?」


 寺の柱に向かって霊破らしきものを撃ってみる。


「少し霊力が遅れてますね。もう少し速く」

「こうですか?」


ドーン


「……あなたならもっと出力を出せるはずです」

「はい!」


ドーン!


 柱を貫通して、蒼い霊力が弾け出し……シロンが触れている部分は壊れていないが、中身は空洞になっている。

 テッテテーという効果音が鳴り、〈霊破〉獲得という文字が浮かんでくる。


「どうですか?」

「……完璧です、ね。では、最後の試験、です。あっちの方にいる、アルマジロ鳥を倒し、てきて下さい」

「だ、大丈夫ですか?」


 明らかに体調が悪そうなお姉さんだったが、久しぶりに身体を動かしたせいだと誤魔化して、シロンを送り出した。



 お姉さんが指さした方向に飛んでいくと、件のアルマジロ鳥が見えてきた。


「ARU!」

「行っくよー!」


 丸まって転がって来るアルマジロ鳥を避けて、止まった所を殴ってみたが……霊力が遅れて、失敗した。

 まだ安定していない。

 しっかりと意識して、体感よりも少し速く霊力を出して、


「ARUUU!」

「〈霊破〉」


 アルマジロ鳥の甲羅は傷一つ付いていないが、本体のHPは消し飛び、アルマジロ鳥は倒れた。

 甲羅破片をドロップしたので、それを持ってお姉さんの寺に帰る。



「あれ?」


 お姉さんがいた寺は、静まり返っていてお姉さんはどこにもいない?

 ちょっと時間を置いてみたが、それでもお姉さんの姿は見えない。

 シロンは、寺の隣人に話を聞いてみると、


「そこの寺に人は住んでませんよ?」

「え……?」


 一瞬、強い風が吹き荒れた。


 〈霊破〉に関しては、スマブラのルカリオ横Bを思い浮かべておいて下さい。

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