学級崩壊RTAできそうなクラス
「おはよう真白」
「おはよう芽衣。待った?」
「ううん、私も今来た所だから。行こう!」
今日は、高校の入学式。
可愛い制服を着て、芽衣と一緒に憧れの杉丘高校に初登校するのだ。
自転車の距離なので、信号待ち以外では喋らずに、高校への憧れを募らせていた。
途中ですごいスピードで駆け抜けていく同じ制服の人がいたけど、時間はある程度余裕がある。
「着いたー!」
「何か感慨深いねえ」
桜が舞い散る中、新しい学校に着いた。
入学式が行われる体育館の入口で、クラス分けのプリントが配られ……
「真白、何組だった?」
「3組だよ。芽衣は?」
「私も3組!」
二人でハイタッチしてから、指定された入学式の席に座る。
初めての場所に一人で、少し不安を覚えるが、続々と新入生が集まってくるにるれて、何となく安心してきた。
校長の薄くて短い話と、生徒会長の簡潔かつ新鮮な話を聞いて、入学式は終わった。
ちなみに、会長は外国人とハーフの綺麗な人で、既に新入生男子の一人が玉砕している。
「っていうか、宿題終わってるの?」
「……ちゃんとやったよ。今日の午前2時に」
昨日の夜はヤバかった。
途中で何度もUAOをやりたくなってしまったが、アップデートの最中だったお陰で、何とか作文を完成させられたのだ。
「それより、新しく友達できるかが不安だよ」
「まあ、真白なら大丈夫でしょ」
芽衣と喋りながら、1-3の教室に入っていく。
40人程の生徒が教室の席に着席し、最後に担任の先生が入って来た。
「あー、私が1年3組の担任、山下だ。出番少ないから、読者の諸君は覚えなくてもいいぞ」
やる気がなさそうな、髪がぼさぼさの女の先生だった。
何となくそれっぽいから付けただけで、マジで覚える必要はない。
「じゃあ、適当に自己紹介してってくれ。頑張って高校デビューしろよ」
「はい。出席番号1番、相川愛藍です。好きな食べ物はカレー、趣味は自動販売機の下を確認すること。体感15%くらいで小銭が落ちてます。私は多分再登場しないから、全然覚えなくてもいいです」
「えっと、出席番号2番、井上男です。好きな食べ物はレモンをギッタンギッタンにかけた唐揚げ、趣味はパチンコです。15歳で既に溶かした金額は300万円以上……鯖読みました、500万以上。やっぱり再登場はしないので、こんなのに記憶容量は割かないで下さい」
なんだかんだで自己紹介は続いていき、真白も(?)当たり障りのない自己紹介をしておいた。
他にも、何故か突然歌い出すトップアイドルがいたり、外国のガチ貴族がいたりで、個性的なクラスになっている。
そして、
「は、晴山蘭丸です。好きな食べ物は……ハンバーガー、趣味は音楽とVRMMOです。僕は再登場するので、覚えておいてください」
真白と芽衣以外にも、VRMMOをやっている人がいた。
「ねえ、話しかけてみようよ」
「ええ……よくみなよ、すっごい話しかけないでオーラ出してるから」
「じゃんけんぽん!(パー)」
「え?(グー)」
と、いうことで、芽衣から話しかけることになった。
途轍もなく濃い話しかけるなオーラを突っ切って、正面から晴山の机に接近し、
「あのー、晴山君」
「ひっ!」
手元にあったノートを被って、視線を切ってしまった。
どうやら、想像の10倍くらい陰キャしてるらしい。
「私たちもVRMMOをしていて……UAOってやってる?」
「や、やってます。空の方です」
「ん!私たちも空の方」
「……一緒にやってみない?」
◇
13時から、晴山とUAOをすることになった。
「……このファッション大丈夫かな?」
「え……別に普通じゃない?」
すれ違う人たちほぼ全員に二度見されている現状を鑑みての発言ではない。
白っぽい幽霊と黒の武将とだけ伝えてあり(引かれた)、あっちは暗い感じとだけ聞いている。
「見れば分かるって言ってたけど、暗いだけじゃ分かんないよ」
「幽霊と武将も意味不明だけどね……」
そんなことを言っていると……前髪が長くて目が隠れている、いかにも暗い人がきた。
「あ、あのー、白峰さんと南雲さんですか?」
「うん、こっちだとシロンね」
「私はツィン。晴山君は?」
「好きな音楽家のリムスキー……リムスでいいです」
と、いうことで、新たにリムスを加えて……
「何する?」
「じゃあ、アプデ内容に触れてみない?」
今回のアップデート内容
・第二の町ピポ弐アの追加
・サブスキル追加
「第二の町?」
「そ、新天地に行けるの」
「行ってみたい!リムスもそれでいい?」
「いいです」
マジで男と書いてアダムとかいう名前のキラキラネームがいるらしい。




