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繋ぎ回だから正直面白くない。
『そこまで!』
緑光の風の人を倒してから数分後、頭の中でザ・バードの声がイベントの終わりを告げた。
会場に来た時のようにプレイヤーの身体が光り出して、待機場みたいなところに飛ばされる。
「ふー。疲れた」
何故か他の人たちに引かれているが、シロン自身は気付いていない。
「おーいシローン!」
「ピヨ(シロン姉)」
先にやられて待機所で待っていたツィンと、途中で合流したらしいハルヒとヒロが近寄って来る。
「みんなお疲れー」
「一番疲れてそうなのシロンだけどね」
「ピヨ(私は参加すらしてない)」
「ハルヒはダメージを与えられるかすら怪しいからなあ」
その後も、イベントの感想を言い合っていると、ザ・バードのホログラムが空中に出てきた。
『みなさん、本日はありがとうございました。みなさんのお陰で今回のイベントは大変盛り上がりました。では、結果発表いたします。三位から』
空中に幾つかのモニターが浮かんできて、表彰台みたいなものが現れた。
そして、三位の台にぼさぼさ髪の暗い男はワープしてきた。
『第三位は……【陰摩羅鬼】オーズさんです』
「わー!」
大きな歓声があがる。
ザ・バードがマイクをオーズに向け、
『青い炎が幻想的で綺麗でした。では、一言お願いいたします』
ザ・バードからマイクを受け取ったオーズは、
「あの……(ぼそぼそ)。なので……(ぼそぼそ)でした」
マイクを使っているのに、断片的にしか分からない声量だった。
ザ・バードは、オーズからマイクを奪い取り、
『ありがとうございました。次に、第二位の発表です』
表彰台の二番目に高い所に……なんか真っ赤な人が現れた。
服や髪は勿論、肌もできるだけ赤くしましたと言わんばかりに赤くなっている。
『第二位は、【不死鳥】のフレイドさんです』
「わー!」
さっきよりも大きな歓声があがった。
ザ・バードは、マイクをフレイドに向け、
『スキルと草ばかりのフィールドがよく噛み合った印象でした。では、一言コメントをお願いします』
フレイドはザ・バードから渡されたマイクを受け取り、
「えー、今の気持ちは率直に嬉しいですね。ですが、1位になれなくて悔しい気持ちもあるので、次回のイベントでも好成績を残せるように努力を続けようと思いいます」
模範的な2位のコメントをした。
「……このシロンにこれ以上のコメントができる気がしないんだけど」
「ピヨ(それな)」
「失礼な!素晴らしいコメントをしちゃうから」
『さあ、遂に1位の発表です』
ザ・バードの声が響いた時、シロンの身体が光り出して……表彰台の一番上の所にワープした。
結局あの後も無双し続けて、一位の座を退くことはなかったのだ。
『第一回イベント一位は、【始祖鳥】のシロンさんです。……暴力的な強さでした。では、コメントをお願いいたします』
シロンは、ザ・バードから渡されたマイクを受け取り、
「今日はありがとうございました。鳥肉楽しみにしています」
本日一番のコメントをした。
【陰摩羅鬼】
空飛ぶ妖怪。解説はまた今度。
【不死鳥】
こっちは結構認知度高いと思う。だが解説はしない。
これで第一章は終わりです。
100pt目指してるので、ブックマーク高評価お願いします。




