表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Universal Sky and Sea Online 空中のVRMMO  作者: カレーアイス
第一章 始まり
1/76

始まり

 ドク、ドク……

 高鳴る心音を抑え、緊張しながらもスマホの画面をタッチして……『合格』の二文字が表示された。


「やったー!」


 私、空峰(しろみね)真白(ましろ)は、なんとか第一志望の高校に合格したみたいだ。

 月に一回のイベントがとても楽しみで、半年前に志望高校を1段引き上げたのだが、努力が報われたらしい。

 軽く放心状態になってしまった時、


プルルルル


 スマホが鳴った。

 かけてきた相手は、同じ高校に受験した親友、南雲(なぐも)芽衣(めい)だった。

 私よりも全然頭がいいから、大丈夫だと思うけど……震える手を抑えて、電話をとり、


『真白、受かった!?』

「うん、芽衣は?」

『勿論受かったよ』


 やっぱり杞憂だったみたいだ。


『事前判定Cだったのに、やるじゃん!』

「えへへ、まあね。ねえ、どこかに遊びに行こうよ」

『ディスティ二―ランドにでも行く?』

「行こう行こう!」





 数日間、芽衣や他の友達と、ディスティ二―ランドやカラオケなど、娯楽施設でたっぷり遊んだ。

 勉強を頑張った分、すごく楽しい。


 有名なスイーツ店で、芽衣と一緒に美味しそうなパフェを食べながら、


「次は何する?」

「いや、そろそろ高校入学の準備しなきゃいけないから」


 確かに、もう高校に教科書も取りに行って、軽めの宿題まで出されてしまている。


「……宿題の答え、教えてくれない?」

「ダメ、自分でやりなさい。受験の分の貯金があるでしょ?」

「もう全部忘れちゃった」


 おそらく今テストを受けたら、受験前の4割ほどしかなくなっているだろう。


「でも、もう少し遊びたいんだよねー」

「じゃあ、あれやってみようよ」


 そう言って、芽衣が指さしたのは……新作VRMMO、Universal Sky and Sea Online略してUAOのパッケージだった。


「VRMMO?」

「そ、ずっとやってみたかったんだ」


 受験前にもVRMMO自体はあったが、ハードが高値だったり、動作が重かったりで、人気にはなれなかったのだ。

 だが、この一年でハードは小学生のお年玉で買えるくらいの値段まで下がり、動作はほぼリアルと同じになったりで、一躍人気テーマになっている。


「でも、私にできるかなぁ」

「そうお考えのあなた!なんと、最近のVRMMOは味覚まで再現されています!」

「やるー」


 早速すぐそこのゲームショップから、ヘルメット型のハードと、新作のUAOを買って行った。

 ちなみに、受験後の散財のせいで、財布には野口さん一人残っていない。


 3日に2話ほど更新していきたいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ