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90.7つの指輪

 前回までのあらすじ。結婚に向けた試練を受けるためにドラゴンの住む山に挑んだ俺たち3カップルと保護者。笑いと激闘との末、ついにドラゴンを撃破することに成功した。ここで得たものは、2人の愛、みんなの絆、ドラゴンの角である。そしてさらにとんでもないものがあることを今回の俺たちはまだ知らない。


「みんな、ドラゴンを倒したからって気を抜いてはいけない。残心を忘れるな」


 こないだ読んだマンガでかっこよかったセリフを言ってみる。

 敵を倒して気持ちが緩んだところを別の敵が襲ってくる可能性とかあるから気を抜いちゃダメだよってことである。

 ゲームだからそうなる可能性は少ないが、現実だとこれを怠ると死に直結するとか。


「そうね、警戒しなくては」


「むぎゅー」


 フラウは即座に反応し、俺に背中合わせで周囲を見渡す。

 なお俺の背中にはかしわもちがくっついていたので押しつぶす形になる。


「あ、すみませんお母様……」


「いいんだよ、斬新なことするんだろう? 2人に挟まれるの楽しいよ」


 改めて周囲を見渡すも静かなものである。

 レオンやユースもそれっぽく周りを見渡している。

 うむ、いい演技だ。

 さて、どのくらい警戒しようかな。

 皆を見渡していると、レオンの持つかっこいい大盾が薄くなっているように見えた。


「おいレオンその盾……」


「む……消える? 重みもなくなっていくな。そうか、きっと役目を終えたんだな」


 俺も自分が手にしていたドングリカリバーを見ると、少しずつ存在が消えていくのを感じた。

 てことはユースのかっこいい刀も……。


「僕の刀も消えていくみたいだ。凄くいいものだったからさすがにもらえないんだね」


 イベント専用装備だったか。

 たいてい強力な武具はそんなものだ。

 持ち帰れたらゲームバランス崩れるし、周囲から不公平だと不満の声も出ちゃうもの。


「俺たちを助けてくれてありがとう……。よし、これで安全を確認できた。俺たちの勝利だ!」


「やったわね!」


 フラウが待ってましたと言わんばかりに向きを変え、俺に抱きついてくる。

 人目をはばからずに喜びを表現してくれて幸せである。


「あらあらまあまあ」


 それを俺の背中から見ているかしわもちも嬉しそう。

 周りを見渡すと、レオンに思い切り抱きつくニャーノさんが見える。

 そして照れくさそうにユースにくっついてる可愛いくーちゃん。

 しばしこの抱擁を楽しむ俺たちであった。


 さて、ある程度堪能したのだが……このまま普通の状態に戻るのはなんだか照れくさい。

 こういう時はパーッと騒いで気持ちをリセットだ。


「よーしみんな、今回の影の立役者を胴上げだー!」


 俺は背中に取り憑いているかしわもちを手に取り頭上に掲げる。

 そこに皆がわいわいと集まってくる。

 そしてみんなでかしわもちに手を添え……全力で上へ投げる!


「ヒャッハー!」


 天高く昇るかしわもちは大気圏を突破し星になった。

 というのは嘘だが、数メートルは上がりちょっとした絶叫マシーンくらいの状態になっているはず。


「わーいわーい」


 かしわもちが楽しそうなのはもちろんだが、投げてる俺たちもかなり楽しい。

 胴上げをしていたのだがいつの間にか、かしわもちをボールにしてバレーボールが始まっていた。

 というのも嘘だが、そうなってもおかしくないくらあの楽しい時間であった。


「じゃあ最後はあっちの方に投げておくれ」


 かしわもちが示す方向には、書割っぽい見た目の岩がある。

 あんなのあったっけか? まあいいや。


「じゃあみんな、せーので投げるぞー。3、2、1……そおいっ!」


「そおいっ!」


 勢いよくぶん投げられるかしわもちは岩に向かって飛んでいく。

 そのまま勢いよくぶつかると思われた瞬間、岩が爆発して煙に包まれた。

 そして煙の中に見えるは4つの影?

 なんか戦隊モノっぽいポーズをキメている気がする。


「かしわも戦隊、ツブアンジャー!」


 煙……この場合は蒸し器の水蒸気かもしれない……から出てきたのは4人のかしわもちである。

 そういえば忘れていたが、ドラゴンがかしわもちを3体召喚したんだった。

 召喚者が倒れても還らないやっかいなタイプだったか。

 あとどうでもいいけど、俺はこしあんの方が好き。


「さあ、どれが本物のあたしかあててご覧」


 4体のかしわもちが並んでくるくるしだす姿はなんとかトレイン。

 なかなか愉快な光景だが精神をやられてしまいそう。

 とりあえず悩んだ俺は……。


①全員本物の俺とゆうすけの母さんだよ、と感動風に

②某アニメの最後っぽくこの中に本物はいないよ、と言って全員消える

③合体させてキングかしわもちを生み出す

④さっきの胴上げの続きでお手玉風にして動画を撮ってバズる


 さてどれにしようか。

 どれを選んでも楽しそう、だけど他にもやることがあるので一旦後回しにしたい。

 ①にしておこう。


「全員本物だってわかってるよ。それよりお祝いの準備をお願いしていい? ドラゴンは倒したけどまだやることはあるんだ」


「タカシ……他世界のあたしたちも本物と思ってくれるんだね」

「うんうん、どの世界でもタカシとゆうすけはいい子だよ」

「よーし、パーティーの準備するよ!」

「おー!」


 4人のかしわもち、張り切って準備を開始してくれた。

 さて、メインイベントに戻ろう。

 やはり気になっているのは、ドラゴンのドロップ品である竜の角だ。


「よし、みんなで同時に拾おう。あ、この世界のかしわもちも来て」


 7人と6タルタルで角の周りに集まり、手を伸ばす。

 いっせーのの掛け声で同時に手に取った!

 すると角が輝き出して、何かが現れた。

 半透明で幻想的な女性っぽい姿をしている。


『戦士たちよ、よくぞ試練を乗り越えました。わたしはこの山に棲む精霊。しかし長い間ドラゴンに力を抑えつけられていたのです』


 精霊か、ドラゴンが精霊のイタズラがどうこう言っていたのを思い出した。

 ドングリカリバーやかしわもちアーマーを用意してくれた存在だな。


「ということはあなたがかしわもっちを?」


『はい、ドラゴンの力は強大です。直接手を貸すことは出来ませんでしたが、あなた達の潜在能力を引き出すための試練を用意したのです』


 潜在能力か……。

 俺たちのと言うよりはかしわもちのって感じだったな。

 そのかしわもちを見ると、聞きたそうなことがあるようで口を開いた。


「ねえねえ、ドラゴンの中にいた人やトカゲ達は? あれは本物じゃなかったの?」


『はい、試練の一部として皆様の心の中より生まれた存在です』


 みんなのかあ……俺の愉快なものを見たい気持ちがたっぷり反映されていた気がする。

 いや、あれなら他のみんなも同じような気持ちだったのだろう。

 つまり、楽しく冒険したいと!


「そっかあ、皆で苦労して脱出させてくれたからお礼言いたかったのになあ」


『それでしたら、まだ皆様の想いの力は残っています。他の世界のあなたたちと同じように、あと少しだけここに留まれるでしょう』


 精霊さんが手を振ると、離れたところにたくさんの人やトカゲ人が出現した。

 見た顔もいて、知らない顔もいるが、ドラゴンの体内でかしわもちが出会った人達なのだろう。

 幻だったかもしれないが、確かにそこにかしわもっちの冒険はあったのだ。


「わー、みんなー!」


「ここは? わたしたちも脱出できたの?」

「かしわもちさんが出してくれたんだね。流石かしわもちさん!」

「ふふ、かしわもちさんに関してはこの程度じゃ驚けくなってるな」

「ドラゴン様を倒すとはな。俺たちトカゲ族は強いものに従うぜ」


 かしわもちは皆に囲まれ大歓迎の嵐。

 あ、胴上げ始まった。

 さて、こっちは精霊さんの話の続きを聞こう。


『では本題に入りましょう。あなた達は私の祝福を受けに来たのですよね?』


「はい、俺たち結婚するんで!」


 それぞれくっつき、お互いの顔を見る3カップル。

 精霊は俺たちを見渡して楽しそうに微笑む。


『私の祝福を授けるまでもなく、既にあなたたちの幸福な未来は約束されているようですね。ではさらなる祝福を与えましょう』


 精霊さんはドラゴンの角を上空に浮かべる。

 そして角は光に包まれて形を変えていき……小さないくつかの光に別れた。

 その光は俺たちの前にひとつずつやってきた。


『さあ手に取るのです。あなたたちに祝福あれ……』


 手を差し出すと、そこに光が降りてきた。

 やがてそれは形を成し、ひとつの指輪となっていた。

 シンプルな装飾だが、まるで宝石のように神々しい輝きを放っている。

 ドラゴンの角を素材とし、精霊の祝福を受けた指輪……これはいいものだ!


「綺麗ね……あなたとわたしの名前が彫ってあるわ」


 フラウに言われて見ると、内側には小さな文字で名前が掘られているようだ。

 あとフラウと俺の指輪の見た目は全く同じだ。

 ただアイテム欄を見ると、俺の持っているのはフラウしか装備できない指輪で、フラウが持っている指輪は俺にしか装備できないようだ。

 お互いにはめろということかな?


「一生大事にしなくてはな」


「ええ、よろしくね」


 うん、幸せである。

 ユースやレオンたちも甘い空気を漂わせているな。

 さて、さっそくお互いの指にはめたいところだが、これは結婚式までとっておくべきか否か。

 精霊さんなんか支持してくれないかなと見上げてみるも、微笑んで俺たちを見守っているのみ。


 誰かが何かを言い出したらそれを採用するのだが、誰も何も言わない。

 もしかしたら今日のリーダーである俺の言葉を待っている可能性もあるな。

 どうしたものかと悩んでいると、上空にまだひとつの光が漂っているのが見えた。

 俺たち6人は指輪を受け取ったわけで、あの7つ目の光は……かしわもちの分?


「かしわもちー、ちょっと来てくれるかー」


「あいよー! ちょい待ちー」


 先ほどまでかしわもちの胴上げが行われていた場所をみると、まだ上がってた。

 なんかホワイトボートにトーナメント表が書かれてるな。

 どうやらチーム分けをしてかしわもち胴上げ大会が行われているようだ。


「次であっちに投げとくれー」


 胴上げメンバーたちが掛け声と共にかしもちをぶん投げてくる。

 かしわもちは俺の近くに華麗に着地。

 そこへメジャーを持った人が飛距離を測りに来た。

 かしわもちを胴上げして最後に投げた距離を競う競技のようだな。


「なんだいタカシ?」


「あの光に向かって手を出してみて」


「んー? なんか綺麗なのが浮いてるね」


 かしわもちが手を出すと、予想通り光は降りてきた。

 そこには俺たちと同じように指輪があった。

 装飾は俺とフラウのものとは違うな。

 みんなそれぞれ違うのかもしれないな。


「わあ……綺麗な指輪だねえ。これもらっていいの?」


「うん、ドラゴン退治の戦利品だから」


「じゃあ遠慮なく……。あ、内側にみんなの名前が彫ってあるんだね。いい記念だわあ。んしょピッタリだー、ねえ似合う?」


 かしわもちが嬉しそうに指輪をはめて見せてくる。

 みんなにっこりと笑いつつ似合ってると答える。

 みんなの名前があるなら、俺たちみんなでプレゼントしたみたいな感じになるなあ。


「あら? みんなも持ってるんだねえ、つけないの?」


 当たり前のようにそう聞かれて戸惑う俺たち。

 それぞれのパートナーと顔を見合せつつどうしよっかの顔。

 これにはかしわもちも察してくれたらしく、急に慌てた感じとなった。


「あー、ごめんねわたしのとみんなのはちょっと違うんだよね。みんながそれするのはもっとちゃんとしたところでだよね」


 おたおたする姿が何か可愛い。

 でも……今この状態でするのも悪くないなと思う。

 フラウや他の面々の顔を見ると、同じように思っている気がする。


『お任せ下さい』


 この空気を察したかのように、これまで見守っていただけの精霊さんが動いた。

 すると地面揺れだし、何かが上がってきた!?


 やがてそこにはちょっとした神殿がそびえ立っていた。

 なんとなく輝いているように見えて神秘的だ。


『ドラゴンに封じられていたわたしの住まいです。さあこちらへ』


「あわわ、浮いてるよー」


 かしわもちがふわっと浮かび、神殿の中へ吸い込まれていった。

 俺たちはそれを追い、歩いて中へと入る。

 そこはまるで教会のような場所だった。

 奥に祭壇のようなものがあり、長椅子が並んでいる。


『さあ、誓いの儀式を始めましょう』


 かしわもちが祭壇の上へと下ろされる。

 その後ろに精霊が浮かび、かしわもちが神々しく光り輝く感じとなった。

 俺たちは自分が行くべき場所がどこかわかっているかのように歩きだし、定位置へ移動し始めた。

 こう言うと神秘的だが、実際にゲームシステムの目的地マーカーが表示されていたりする。

 皆が位置につくと、かしわもちが緊張した顔で喋りだす。


「そ、それじゃぁはじめよっか。でもあたしがこんなとこで神父さんみたいなことして大丈夫なの?」


『もちろんですとも。わたしが認めたのですから』


 精霊が答え、俺たちみんな当然だと言う顔で頷く。

 俺とユースにとっては母親だし、今回のクエストで大活躍してくれたわけだし。

 レオンとニャーノさんは俺たちほどの繋がりは無いものの、きっとこれからもっと仲良くなるだろう。

 かしわもちは俺たちを見渡した後、真剣な顔となった。


「では誓いの儀式を始めます」


 神秘的な空間に緊張した空気が流れる。

 リハーサル無しに式が始まったわけだが、何をしたらいいかはきっと指示してもらえるのだろう。


「たか……カーター、フラウちゃん。あなたたちはお互いを伴侶とし、お互いに愛し合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


 2人でぴったり声を揃えてそう言う。

 かしわもちは満足気に微笑み続ける。


「2人の永遠の幸せと、初孫は女の子を願っています。あ、男の子でも問題は全くありません」


 しれっと希望を言われた。

 将来実装されるであろうゲーム内子供は女の子だな。

 現実は神様の気分次第である。

 次にかしわもちはユースとくーちゃんの方を向く。


「ゆうす……、くーぴーちゃん、あなたたちはお互いを伴侶とし、お互いに愛し合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


 この2人も綺麗に揃って愛の誓いである。

 微笑んでいたかしわもちの顔がさらににんまりとしている気がする。


「2人の永遠の幸せと、別世界での出会いを願っています」


 2人は俺とフラウと違い、現実ではあったことの無いゲーム内恋人だ。

 現実世界でもいい出会いになるよう俺も願っている。

 さあ、最後はレオンとニャーノさんだ。


「レオンくん、ニャーノちゃん、あなたたちはお互いを伴侶とし、お互いに愛し合うことを誓いますか?」


「はい、誓います」


 ここもピッタリと揃う。

 ニャーノさんが語尾にニャを付けずに耐えた感じ。

 ここでかしわもちの顔が、先程までのニヤケた感じからとても優しい感じになった。


「2人が様々なものを乗り越えて真実の愛を見つけることを願っているよ」


 中身は男同士のカップルである。

 ぜひとも見つけて欲しい。


「では、これより指輪の交換を行います。まずは新郎から新婦へ」


 これは3組同時に行うようだ。

 やり方がよく分からないのだが、なんか頭上に説明図が出てきた。

 フラウが俺の方に左手を差し出してきたので、その手を左手で持ち、右手に指輪を持ってゆっくりと薬指にはめていく。

 サイズはピッタリで、吸い込まれるように付けることができた。


「ふふっ」


 フラウから可愛らしい笑みが漏れる。

 強い魔力を帯びたドラゴンの角素材の指輪に心ときめいているのだろうか。

 いや、ここら女の子らしく結婚という行為に嬉しくなったと思おう。


「次は新婦から新郎へお願いします」


 交代だ。

 俺が左手を差し出すと、フラウの手に支えられ、ゆっくりと指輪が俺の薬指に装着されていく。

 あ、なんかにやけちゃうな。

 フラウが笑ったのも同じ気持ちだったのかな?


 やがて全員の指輪の交換が終わったようだ。

 ユースはちっこいくーちゃんに合わせて膝まづいていたのが横目に見えていたので、騎士っぽくてかっこよかった。


「それではこの山の精霊の神殿にて、私かしわもちと、山の精霊さんはあなたたちの契りを見届けました」


 かしわもちが上の方を見つつ、それっぽい台詞を言う。

 本人にしか見えないカンニングペーパーがありそうだ。

 おかげで本物の厳かな結婚式感が出ている。


「それでは新郎新婦の皆様、ゆっくりとご退場ください。あなたたちを祝福してくださる方々が待っていますよ」


 祝福してくれる人達?

 今回のクエストでかしわもちとワイワイしてたNPC達のことだろうか?

 なんにせよ祝われるのは嬉しい。

 フラウと手を繋いでゆっくりと神殿の外へ出ると、やけに多くの人がいてちょっとびびる。


「おめでとー!」


 まず目に入ったのはよく知っているギルドメンバーであった。

 別ギルドの知り合いもいるし、くーちゃんの所属するギルドの人もいる。

 知らない顔もいるけど、俺以外のメンバーの友達だったりもするのだろう。

 あ、こことは違う山の守り神の鳥さんもいる。


「みんなありがとう、よく来てくれたね?」


 告知も何もしてなかったのに集まってるのが不思議である。

 誰かがサプライズで呼んでいたのか?

 1番前にいてくれたファームさんに話を聞いてみる。


「なんか急に結婚を祝いますか? ってシステムメッセージが出てよ、祝うを選んだらここに飛ばされたんだ。お前らの結婚式はモニターで見てたぜ」


 振り返ると、神殿の上に巨大スクリーンが見えた。

 今は斜め上空から俺たちを映しているようだ。

 とりあえずこれは誰かの仕込みではなく、ゲーム側が用意してくれたサプライズっぽいな。

 オリジナルクエストを作ってくれる結婚の試練クエスト、ここまでやってくれるとはすごいな。


「おめでとうございます、皆さん」


「えと、ありがとうございます」


 知らない人から声をかけられた。

 他のメンバーの知り合いかなと思い挨拶を返しておく。

 なお後で知ったのだが、全然関係ない人も連れてこられていたらしい。

 騒ぐのか好きな人というのは、知らない人の結婚式にも来たがるらしい。


 みんなにお祝いされつつもみくちゃにされていると、モニターよりアナウンスが流れた。


「それでは皆様、ささやかな食事を用意しましたので、バイキング形式でお楽しみください」


 いつの間にかちょっとしたパーティー会場が出来上がっていた。

 別世界の3人のかしわもちがやってくれたのだろう。

 料理は期待できそうだな。


 みんなでワイワイとしながら、楽しい時を過ごす俺たちであったとさ。


 なお4人いるはずのかしわもち、見渡せばあちこちにいるなとわかるのだが、2人を同時に視界に入れることが不可能な位置に常に居た。

 某夢の国と同じで一人しかいない設定なのかもしれない。

 何気にすごいと感心せざるを得ないという余談でした。

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