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不揃いなスカート丈
県立の高校に通う、17歳の佐藤まゆは優等生でありながらも、性愛と被虐について強い興味を持っていた。
口数が少なく、控えめな性格な彼女。学校内でも成績優秀者として、担任や周りのクラスメイトから羨望の眼差しで見つめられている。そんな彼女には欠点があった。優等生という割には、スカートが極端短いのだ。膝下ではなく、太もも真ん中辺りの長さ丈。そんな彼女を、生活指導担当が許すわけでもなく。
この高校の生活指導担当は鯨岡裕也。国語教師で、いわゆる人気教師なタイプではなく、口数の少なさや外見から気難しそうと思われている教師であった。
「佐藤さん、スカート」
鯨岡は低い声で、自転車を押しながら校門に入る佐藤を呼び止めた。毎朝毎朝、門の前で彼女を呼び止めているにも関わらず、今日も懲りずにスカートを折ってきた。複雑な気持ちで鯨岡は溜息をつくと、佐藤は眉を下げた。
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初投稿です。
普段は学校に通っているため、遅筆になると思いますが、応援をしていただければと思います。宜しくお願い致します。