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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

エッセイごった煮

大腸内視鏡検査をしました。~尻に異物を入れるのってびっくりするほど大変ですね。

作者: 鶴舞麟太郎

※人によっては不快な表現があります。不快だと思ったらブラウザバックをお願いします。

※少なくても食事中には見ないことを推奨します。

 半年ほど前のことです。私は人間ドックを受診しました。


 例年、医師による結果説明の席では、


「鶴舞さん、あなた太ってますね。」

「は、はあ(見ればわかるってぇの!!)。」


というやりとりしかなされないため、正直油断していました。



 ところが、今年は、


「2回とも便に血が混じってますねぇ。痔かもしれませんが、もういい年齢ですから何とも言えません。詳しい結果は1週間後ぐらいに郵送になりますが、私としては精密検査をオススメします。」


と、まさかの一言。


 医者は続けて、こう言いました。


「ウチでも大腸内視鏡やってますんで、よろしければどうぞ。」



 その場は、検討してみると言って引き下がりました。


 そして、その後の方策について、家で数日間考えていたのですが、人間ドックをした病院ではなく、近所の大学病院に検査に行くことにしました。


 人間ドックをした病院は、2時間ちょっとで、全ての検査が手早く終わるし、基本コースに昼飯が付いて、なおかつそれも美味しいので、人間ドックの環境としては、控え目に言っても最高です。


 が、立地がなんとも微妙で、自宅から車で1時間半もかかる場所にあります(※電車・バスの乗り継ぎだと、乗り継ぎが最高に良かったとしても、2時間以上かかります)。

 検査を受けるだけなら別に良いのですが、検査した結果、癌とかが見つかって、入院・手術ということにでもなったら果たしてここで対応できるかはわかりません。最悪の結果が出て、それから病院探しに右往左往していたら、それこそ大変なことになってしまいます。


 それならば、最初から家の近くの大病院で検査してもらった方が安心というものです。こう考えた結果でした。





 この決断をしたのは、まだ、検査結果が送られてくる前でしたので、病院に電話して紹介状を書いてもらえないか聞いてみました。


 私:「紹介状書いて、結果と一緒に送ってもらえない?」


 病院:「書いてもいいけど、自分で取りに来てね!」


 私:「……ちょっと考えさせてください。」



 要約するとこんな感じでした(※本当はもっと丁寧な遣り取りです)。


 どうせ、もう一度行くことになるんだったら、面倒くさいから紹介状はやめようかとも思いましたが、よく考えると、検査して結果が出るのがいつになるのかは、状況にもよりますので、この段階ではわかりません。

 その場で結果が出るのなら問題ないのですが、日を改めて、もう一回聞きに来いとか言われた日には、往復で3時間以上かかる作業を再度行わなくてはなりません。いくら何でもこれは面倒です。


 時間はもったいないですが、その後のことを考えて、やっぱり紹介状を書いてもらうことにしました。




――――――――――――――――――――――



 紹介状をもらった次の週の月曜日、早速、某大学病院に行きました。


 元々この病院は、紹介状が無いと、初診時に馬鹿高い手数料を取られるのですが、入り口の掲示を見ると、このコロナ禍の中、とうとう、紹介状無しの患者は、診療しないことにしたとのこと。

 わざわざ3時間かけて、遠方まで紹介状をもらいに行った甲斐があったというものです。





 いろいろな手続きの後、到着から1時間弱で診療の順番がきました。医者はいろいろと問診をした後、


「とりあえず、大腸内視鏡の予約を取っておきましょうか。……あれ?かなり混んでるな。じゃあ、○月×日はどうですか?」



 ○月×日は1ヶ月半も後の日付です。しかも、その日は滅多に無い用事がピンポイントで入っていました。



「えー、丁度その日は用事が入ってまして……、前後なら大丈夫なんで、別の日になりませんかねぇ。」



「じゃあ、○月△日(月)はどうですか?」



 ○月△日は、最初の候補日のちょうど10日後でした。


 この日もあまり都合がよくはありませんが、断ったら、検査まで2ヶ月を超えてしまうことになります。

 何もなければ、いくら待とうが良いのですが、悪性の腫瘍があり、待ったことで肥大化したり転移したりした日には、目も当てられません。


 こんなにも混んでいる病院で精密検査を申し込んでしまったことを後悔しつつ、○月△日に検査を行うことで了承しました。



 その後、看護師さんから食事の摂り方や薬の飲み方、当日の来院方法についてレクチャーを受け、受付で薬をもらって帰りました。



 ちなみに、言われた主な注意点は、以下の通りです。


①前日8時までに食事を終える。

②水分はお茶やジュースを含めて摂取可。

③翌朝薬を作って200ccずつ飲む。

④800cc飲んでも便が出なければ、病院に連絡。

⑤便に固形物が無くなって色が透明に近くなったら薬は飲まなくてもいい。ただし最低1ℓは飲む。

⑥腸の動きを抑える注射を打つ。副作用の恐れがあるので、車では来院しない。


 そして、説明書を渡されて、当日までによく読んでおくようにも言われました。




――――――――――――――――――――――


約2ヶ月後


 大腸内視鏡検査の前日になりました。今日は8時までに夕食を終える必要があります。幸い私は今日と検査当日の仕事が休みですので、時間には余裕があります。


 この日は日曜日でしたが、妻が外出しており、子どもを習いごとに連れて行くことになっていました。



 習いごとが終わって、ショッピングモールで昼食を摂り、家に戻ってきたのは午後でした。



 とりあえず、説明書でも読んでおくかと、袋を開けて仰天しました。



 そこには、『前日食べてはいけない物』の例が記載されており、その内容は……


 海藻、きのこ、ネギ、キャベツ、もやし、大根……



 どこをどう読んでも『食べてはいけない物』ではなく『前日・・食べてはいけない物』と書いてあります。



 ショッピングモールで摂った私の昼食は『野菜・・ラーメン』でした。


 もやしたっぷり、キャベツたっぷり、メンマやらキクラゲやら海苔やらもトッピングされていたような……



 同じ内視鏡でも胃カメラは前日からの食事時間の制限しかないし、看護師さんも話の中で触れなかったので、完全に油断していました。


 後悔しましたが、もう食べてしまったものは仕方がありません。明日までに消化が進むことを祈るのみです。



 ちなみに、この日の夕食は私が作りました。


 これが当日の妻と子のメニューです


 ご飯

 豆腐とワカメの味噌汁

 照り焼きチキンと野菜のプレート

 舞茸と牛挽肉のしぐれ煮

 メロン(デザート)



 そして、こちらが私のメニューです。


 ご飯

 豆腐の味噌汁

 照り焼きチキン




 旨そうにメロンをほおばる妻と子を横目に、野菜嫌いの小学生が食べていそうなメニューをつまみ、一日を終えたのでした。






――――――――――――――――――――――


検査当日


 検査は14時からですが、15分前には到着するようにいわれているので、12時半の電車に間に合うように家を出なくてはなりません。


 なお、薬(※下剤)を飲み始めるように指定された時間は朝8時半から。4時間で排便が治まるのか一抹の不安がありますが、医者を信じてフライングはしないことにしました。


 ちなみに薬は、2ℓ水が入るポリ袋の中に粉が入っていて、飲む直前に水を入れて混ぜる形式の物でした。

 ふたを開け、所定の位置まで水を入れ、さらに中袋を破って薬を混ぜ、追加で計2ℓになるように水を入れたら準備完了です。


 薬は15分間で200cc飲み、追加で水を100cc飲みます。最低1ℓは薬を飲むことになっていますので、最低でも計1.5ℓ(最高なら3ℓ)は水分を摂取する計算です。


 まずは最初の200ccです。ぐっと一口。意外と美味しいです。よくわからないメーカーの聞いたことの無いスポーツドリンクのような味で、もう少し甘みがあれば、1本30円ぐらいなら(もれなく下痢をしますが)買ってもいいと思うような味でした。









 9時。薬を飲み始めてから、30分が経ちました。次の200ccを飲み始めます。

 これまでに400cc(+水200cc)を飲みきりましたが、まだ便意のべの字もありません。

『800cc飲んでも便意が無ければ病院に連絡』という看護師さんの話が頭にちらつきます。








 40分が過ぎたころ、とうとう第一波がやってきました。出たのは普通の便でしたが、これで一安心です。






……それからは速いこと速いこと。5分に1回ぐらいのペースでトイレに駆け込むようになり、800ccを飲み終わったころには、もう出る物は透明な液体ばかりになっていました。

 それでも、1ℓは飲まなくてはいけませんので、15分かけて、数分後には素通りしてくるはずの計300(薬200+水100)ccを飲みきったのでした。





 その後、11時過ぎまで排泄が続きましたが、11時半ぐらいには落ち着いてきて、12時を過ぎると完全に反応がなくなりました。


 予定通り、12時半の電車に間に合いそうなので、まずは一安心です。








 電車とバスを乗り継いで45分。途中、急な便意に襲われることもなく、無事に病院に到着しました。


 アクシデントがあることを想定して、早めに家を出たので、だいぶ時間に余裕はありますが、病院についてさえいれば、何かあっても安心です。受付を済ませて、消化器内科の待合室で、医師の問診を待ちます。



 問診は予定より早く、13時50分頃には始まりました。聞かれた内容は、コロナがらみの物を除くと、


「前回の問診から約2ヶ月経ったが、その後、体調に変化はないか。」

「昨日の夕食は何時に終えたか。その後に食べたものはないか。」

「薬はきちんと飲んだか。」

「排泄物は無色透明になったか。」

「麻酔等で具合の悪くなったことはないか。」


といった、言ってしまえばごくありふれた内容で、5分と経たずに終わりました。



 その後、看護師さんにパーティションのついた部屋(※2人まで入れる)に案内され、そこで、専用の衣服を渡され、服を全部脱いで、着替えるように指示されました。


 ちなみにこの専用の衣服は、上は2箇所ひもで縛るタイプのよくある前開き式の病院服ですが、下は使い捨ての不織布のズボンで、内視鏡を入れるために、お尻の部分にスリットが入っています。スリットにはファスナー等はありませんので、立った状態で体をひねったり、しゃがんだりすると、局部が丸見えになってしまう可能性があります。


 こんな服を着たまま、そこらをふらふらする勇気は私にはありませんので、パーティションので仕切られた1畳半ほどの狭いスペースで、大人しく座っているしかありませんでした。部屋にはトイレが付いていたのが救いと言えば救いです。



 私の前には1人順番待ちの人がいたのですが、その方は、私が来てから10分ほどで呼ばれて出て行きました。ただ、どうやら、出てはいけないモノが出てしまったようで、ちょっとした騒ぎになっていました。


 とりあえず、私も粗相をしては大変なので、室内(※別のパーティション内)の掃除が終わったのを見計らって、トイレを済ませておきます。朝から何度も尻を拭いたので、ちょっとひりひりしますが、したまま拭かないわけにもいかないので、これは仕方がありません。



 だいたいこのあたりで14時20分ぐらいでした。前の患者は、私が問診に入るときに案内されていた人のようでしたので、私もあと10分か15分もすれば呼ばれるんだろうな、とこの時は思っていました。








 ところが待てど暮らせど私の順番になりません。


 時々廊下の方から漏れ聞こえてくる話を聞くと、どうやら、急患が入った様子。途中で前の方は戻ってきましたが、私が続けて呼ばれる気配はありません。



 検査待ちの方が、1人、又1人とやってきます。しかし、パーティションで区切られたスペースは2箇所しかありません。大人しくたたずむ私の待機場所が無人だと思ったのか、いきなりパーティションのカーテンを開けた看護師さんと相対するというハプニング等を経て、待つこと1時間。やっと検査の時間になりました。






 検査を行うにあたっては、まず鎮痙剤(腸の動きを抑える薬)の注射を打ちます。

 5日前にコロナのワクチンを打っていたので、どうかなと思っていましたが、看護師さんも心得たもので、何も言わなくとも、ワクチンを打っていない右腕の方に針を刺しました。


 その後、壁を向いて横に寝るように指示され、お尻のスリットから手を入れられて、肛門にゼリー状の薬品を塗られました。



 そしてとうとう、内視鏡が入れられることになりました。


 お医者さんが、私の肛門をまさぐります……



 ブスッ!



 い、痛い!思わずビクッとするような痛みが走りました。


 そして、今まで感じたことのない強烈な違和感。体が全力で拒否反応を示しているのがよくわかります。


 私は毎年胃カメラを飲むのですが、いつもは鼻からカメラを入れています。口から入れると、えずいてしまって大変だからです。ところが、大腸内視鏡のきつさははその比ではありませんでした。


 脂汗が出るようです。


 体の中で内視鏡が、うねりながら上へ上へと上がっていくのを、横になってじっと耐えます。

 身動きがとれない中、体内を何かが這いずり回る感覚と言えばいいのか、得体の知れないものが蠢いている感覚と言えばいいのか、とにかく気分は最低です。


 さらに、内部を見やすくしたり、内視鏡の動線を確保したりするため、空気を注入して腸を広げていくらしく、腸がパンパンに膨れていきます。これまた酷い便秘にかかったような感じで、非常に腹が張って大変苦しいものでした。



 息も絶え絶えな状況で、我慢していると、今度は上を向くように指示されました。


 尻の穴に内視鏡が刺さったまま、何とか体制を変えて上を向きます。


 この姿勢になって初めて、カメラから送られてきた映像が見られるるようになりました。



 カメラは腸の中を動き、残った汚れに水をかけて洗ったり、溜まった水分を吸い取ったりしながら、どんどん写真を撮っていきます。


 苦しいのは変わりないのですが、何か見ていると少し気が紛れるから不思議です。

 そして、一番いいのは、何度も写真を撮ったり、何かをつまんだりすることなくカメラが進んでいくことです。


 すんなり進んでいくのは疑わしい所がない証拠。このまま行ってほしい。そう思っていた矢先、カメラが大きな黄色いものを捉えました。



 なんだこれは!? 医者もそう思ったのでしょう。その黄色いものに向かって水かけます。動く気配がありません。またかけます。それでも動きません。水が溜まりすぎたので吸い取って、また水をかけます。それでも動く様子はありません。



(水をかけても動かないってことは、腸の異常だ! こんなでっかい病変があったら間違いなくやばい病気に違いない!!)



 私は絶望感に襲われました。



(帰ったらすぐに保険屋に電話しないと。)



こんなことを考え始めたとき、内視鏡が方向転換をしました。



(ん?)



 何か変です。黄色い”病変”にかどが見えます。





 よくよく考えると、私はあんな形、あんな色のものを、最近見たことがありました。










 キャベツです。


 昨日の昼に食べたラーメンに入っていたキャベツが、消化されず、下剤でも流れ出さずに残ってしまっていたようです。



 腫瘍でなかったことには安心しましたが、代わりに耐えがたい羞恥が襲ってきました。

 確かに画面に映っている物はキャベツの残骸ですが、アレは大腸まで落ちてきている段階で紛れもなく“便”です。つまり、今の私は、自分の便を目の前で医者にいじくり回されているということになります。


 それに気付いた私は、あまりの恥ずかしさに、お医者さんから顔を背けたくなりました。


 この時、また壁の方を向くように指示が出たのは幸いでした。そして、病院の壁を見つめつつ、今までの辛さに加えて、恥ずかしさとも戦いながら、残りの時間を過ごしたのでした。



 しばらくして、内視鏡が抜けました。一緒にガスも出てくるのかと思ったのですが、人体は思いの外、優秀なようで、ガスの噴出はありませんでした。



 看護師さんからたくさんのウェットティッシュを渡されました。これで肛門を拭き、拭いたゴミと着ていた服は、待機部屋の中にあったビニール袋の中にまとめて入れ、それが終わったら、着替えて待合室で待つようにとの指示でした。


 不織布のズボンとウェットティッシュはともかく、病院服まで一緒にするのは今一つ理解ができなかったのですが、とりあえず指示通りにしました。






 着替えが終わり、待合室に戻りました。後は検査結果の伝達を待つばかり。しかし、検査時に送り込まれた空気のせいか、腹が張ってかなりつらいです。かといって、ガスが出てくる気配もありません。この苦しさがしばらくは続くのが理解できるため、これも憂鬱です。


 ただ、このガスが溜まった状態は、しばらく時が過ぎれば確実に解消します。もう少しの辛抱……と考えていたとき、はたと気がつきました。



(これ、ガスが出始まったら、大変なことになるんじゃね?)



 現在、私の腸内には微量のキャベツのかけら(笑)と、多少の水分を除けば、気体しか入っていません。


 が、しばらく経てば、その気体がどんどん排出されてくるわけで……。

 これは生理的に致し方ないことです。致し方ないことではあるんですが、理解している自分はともかく、端から見ると、すさまじい勢いで放屁しまくる人でしかありません。


 固形物がないので、必然的に臭いがほとんどないと予想されるのは救いですが、すさまじい勢いで屁をこいていたら、周囲のみなさんに嫌な顔をされるのは必定です。


 とりあえず、無理矢理にでも少しガスを出しておかないとと、トイレに駆け込み、多少なりとも排出することに成功しました。


 まだ、腹が張っていることに変わりはありませんが、これで少しは気が楽になりました。





 10分ほど経ってとうとう診断結果が発表される時間になりました。緊張の瞬間です。


「鶴舞さん。あなたの腸は……





 とてもきれいですね。」


 ズコー(古いw)


 医者によると、直腸の入り口あたりに痔の痕跡が見られるので、便潜血はそれが原因ではないかと言うことでした。(なお、キャベツについてはスルーしてほしかったのですが、しっかり指摘されましたw)


 結果は拍子抜けでしたが、何はともあれ何事もなくて良かったです。



 この後、受付で検査料約5,000円を支払い、帰路につきました。



 ちなみに、腸内に溜まっていた空気は、電車を待つ駅のホームでほとんどが排出されました。

 1回3~5秒の長さの屁が何度も出るというすさまじいものでしたが、病院の最寄り駅は特急や快速の通過駅だったため、列車通過の音に紛れて処理が済み、周囲に嫌な顔をされることもなく(?)、快適な状態で帰宅することができました。







 これで私の大腸内視鏡体験は終わりです。



 一連の経験が終わって思ったことは、食べる物は前日の朝から気をつけることなど、幾つかあります。が、なんといっても一番は、


『しなくて済むなら2度と大腸内視鏡はやりたくない。』


ということです。




 準備は面倒ですし、している途中は、痛いし、恥ずかしいし、終わってからもつらい。

 そもそも胃カメラは飲食をするのと同じ流れに沿って入れていきますが、大腸内視鏡は、本来なら出すだけの働きしかない器官に、真逆の方向で入れていくのです。

 胃カメラと比べても相当無理があるのは自明の理です。




 世の中には、尻の穴に幻想をもっている方々もいらっしゃるようですが、私は是非そんな方々に言ってやりたいです。



「おまえら、一度大腸内視鏡やってみろ!」と。



 そして、既に実際にやった人は、良くても悪くても(※何が良いのかは想像にお任せします)、他人も同じ感想だとは限らないということを知っていただきたいのです。

 都合のいい方向に合えばいいですが、合わなかった場合、間違いなく人間関係を崩します。






 ……ちょっと脱線してしまいました。


 とりあえず、私は2度とこんなことをするのはごめんです。






 来年は人間ドック前に便秘にならないように、意識して繊維質の多い食べ物を食べ、肛門から出血するリスクを抑えて、悪くもないのに内視鏡検査をすることがないようにしたいです。

 その前に、まずは痔の治療ですかね。やっぱりボ○ギノールがいいのかな? それともヒ○ヤ大黒堂かな?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大腸内視鏡をしたことがないので、ご苦労された様子に自分まで脂汗をかきながら拝読しました。カメラから水が出るんでしょうか?一生懸命キャベツに水をかけているところを頭で想像し、そこはとても笑わ…
[一言] 読み終わった後、顔がげっそりする感じになりました。 異物が肛門から体内に入ってくる感覚を想像すると、ぞわぞわしてへその裏側がうずく……。 キャベツのシーンは笑ってしまいました。 すみません…
[良い点] キャベツ……。さすがは繊維というべきか……ですね。 腸に居座るその姿が見えるようで、人体の神秘に感動したというか、ちょっとSF小説を読んでいるように錯覚しました。 お疲れ様でしたm(_ _…
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