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さしゅごしゅ! ~好き好き大好きご主人様~  作者: にーりあ
第二章 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ。晴耕雨読な『二度寝の人生』を決め込むぞっ!

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雪が降る降らない関係なく神樹庭園ではディオネ総指揮の元農作業が行われている。

世界樹の力が増しているのと人数が増えたことで生産力が格段に上がったらしい。彼女らは毎日土地を整備し畑を拡張している。

結界に守られた本家世界樹のある場所には気候の影響が出ない。

常に二十度半ば。湿度もそこそこ。太陽も雲もなく雨も雪も降らない。

外の時間に同期して空の明るさが変わるので朝と夜はある。

世界樹のエネルギーに依存した閉じた世界は夜になると大地や植物がうっすら光る。その為街灯がなくても外を出歩くのに困らない。

本家世界樹まわりではテストで渡した苗が順調に育っていた。

畑エリア果樹エリアともども生育は早く、いくつかの野菜や果物は食べられる状態にあった。

ディオネが復活させた古来種の植物も育っている。

当初は全く必要ないと思っていたが魔王復活の事態を受けて状況は急転。それらは世界樹の樹液とともにあの万能薬やエリキシル剤の材料になる。めちゃくちゃ必要だ。アイテムがないと万が一魔法封じられた時詰むからな。

結果オーライ、よくやったディオネ。



キルヒギール領主屋敷の直上からちょっとズレたところに浮いているパンデモニウムには悪魔が巣くっていた。

城の浮遊機能に必要な部分の修理は終わったが、城各所の細かい部分を補修するのに人手が必要だとプロパドールがいうので悪魔族の招致を許可した。

時折悪魔が城の周りをうろちょろしているが今のところ騒ぎは起きていない。

なんでも奈落の四魔公女とかいう大悪魔が睨みを利かせているので問題は起きないらしい。

ちょっと不安な気がしないではないが曲がりなりにもプロパドールは悪魔の神様だし、アイツが大丈夫っていうんだから大丈夫だろう。



大和ホテルは本家世界樹エリアの上空一万メートル辺りに係留している。

姫は未だに昏倒状態だ。ノアの話では姫は「キミノゾ遥睡眠出産症」にかかっているかもしれないらしい。

命に別状はないらしいがどのタイミングで目覚めるかは不明だという。来年エリキシル剤が完成したら処方してみよう。



瀕死の重傷を負っていた31の仲間たちは全快していた。

みな自分の命があることに安堵し喜んでいた。

母国に帰ってもいいといったのだが、国で待ち受けるお仕置きが怖いらしい。

いつまでもお客様待遇する義理もないので残るなら仕事を与えると提案すると彼らはそれを素直に受け入れた。

艦内で執事やメイドとして働くより体を動かしていた方がいいという者たちにはキルヒギール領主館の警備の仕事を与える予定だ。

本人の希望があれば今後新設する予定の兵団に加えてもいい。儀仗兵だけでは今後格好がつかないからな。


冥界犬や屍飛竜はアンデッドなので外の世界樹の守りを担当させている。

冷気攻撃を無効化するアンデッドには雪も寒さも苦ではない。

たまに狩った魔物を仲間の集落へ持っていっているようだがそのくらいの自由行動は全く問題ない。むしろ死体を処理してくれているのでありがたいくらいだ。


世界樹周りではノアが使役する妖精を駆使して屋敷や住居を建設していた。

妖精の操る人型重機マルドゥークは人間が乗って操作することもできるが基本無人で動く。

妖精らは器用なので周りの木を切り倒し乾燥木材にして建物を組むなど造作もないようだ。

妖精はアンデッドと同じく睡眠も食事も休憩も必要ないため二十四時間作業が継続される。

魔法で雪を溶かしながらの作業になるため効率は悪いが、それでも春になるまでには工事を終えられるだろう。


このまま何事もなく春になればいいな。

春になったら森を大きく切り開いて農地にするのだ。

採れる作物を増やし糧食をたくさん作らなければ。

ついでに魔王の情報を集めるため金を稼がなくては。

アレを殺すだけなら俺一人で問題ない。しかしこの広い世界からアレを探しだすのは困難を極めるだろう。

人海戦術で探し出すためには金をばらまかなければならない。あらゆる情報を買い上げなければならない。普通に暮らす尺度なら莫大な財といえる所持金も、そういう使い方をすればあっという間になくなってしまう。どうしたって金を稼ぐ必要があるのだ。



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