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さしゅごしゅ! ~好き好き大好きご主人様~  作者: にーりあ
第二章 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ。晴耕雨読な『二度寝の人生』を決め込むぞっ!

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①-2

天使リコは北へ向かったと言われています。


しかし、国の機密中枢たるとある特務機関の情報によると、彼女は東にいるとのことでした。

意味が分かりません。


どうして北に向かって進んだものが東にいるのでしょう。


そもそも北にあるのは氷雪の大地です。


とても人が住めるような場所ではありません。


言い伝えでは最北の地に世界樹があると言いますが、いかに天使とはいえ極寒の地で暮らすなど不可能な事でしょう。


きっと見間違いですね。


尾行に気づいて北に寄っただけで、実は東に行ったとかでしょう。


天使ですものそのくらいやっても不思議はありません。


そう考えると東にいるというのが俄然当然に思えてきます。


少なくとも極寒生存説よりは説得力があります。


追及はしません。


考えても口には出さないのがこの業界を生き残る秘訣です。


黙って東へ向かいましょう。


さしあたっては、私の出身地であるエランシア王国にでも行ってみましょうかね。


あそこは私のホームタウンですので、キマイラの転廻翼を触媒に集団転移も可能なのです。



ただ、懸念がひとつ。


昔の同僚に鉢合わせしないかどうか。


実は私。


秘密にしているのですが、元ネイルズなんです。


とある任務中、事件を丸く収めるために、死んだことになっている身の上なんです。


職場に不満はありませんでした。


色々うつになることはいっぱいありましたけれど。


それでも生きていく分には割り切れる程度です。


ただ、その。


私、そこで好きな人ができちゃって。


あぁ、もうやだ。こんな歳して恋愛だなんて。


でもでも、ぶっちゃけちゃいますと、結構まだ、その、そういうの、引きずってたりするんですよね。


年甲斐もなく、とお笑いください。



その方は、私の上司でした。


後にご活躍され、風の噂では魔王を倒した勇者様御一行の一人になったとかなんとか。


当時魔女と呼ばれ引きこもっていた私を、唯一外へ連れ出してくださった殿方。


きっと今は出世して、隊長からネイルズの団長にでもなっているかも。


でももしかしたら、あの方は正当な手柄の主張をしない人でしたから、意外とまだ下っ端かもしれませんね。


町周辺の見回りとかしちゃってるかも。


そうしたら偶然ばったり転移直後に出会ってしまったりして! しまわなかったりして!

あぁ。


今度会ったら勇気を出してバレンタインのチョコレートをあげたい。


そうした次のホワイトデーには、お返しがもらえるかしら。



「僕がお返しだよ」


とか。



なんちゃって。なんちゃって。


ふぉおおおお!


はぁ、はぁ。


意識したらなんだか体が熱くなってきてしまった。


すみません調子に乗りました。


はぁ。


余計な妄想でしたね。死にます、もう脳漿ぶちまけて死にます。私ごときがおこがましくもそんな乙女みたいな夢をのたまうなんて罪深過ぎましたはぁぁもうだめだぁもうダメですぅ。


ふぇぇ。


はぁ。


でも、お元気かしら。




私のアトラス隊長さん。


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