表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から私があなたのお世話係です!  作者: 紫 ヤタガラス
9/11

引きこもりの理由

 俺が引きこもりになったのには最初で最後の就職先のせいである。

 俺が入社した会社は流作業で最初の1ヶ月はなんともなく普通の仕事だなと作業をしていたが2ヶ月めからおかしく感じて来た。

 俺が入社した会社は3日で残業する時点でおかしかったらしいのだが初めての就職先でそんなことは気にはならなかった。

 働いている会社は別に気にはしていなかった。自分で探して行ったのだ。文句があるはずがない。文句があるとするならばそうだ。人間関係だ。

 俺には同期が1人いて最初はそいつと同じレベルだったが1ヶ月後には俺は上司に認められ他の部署にも回されるようになった。同期のやつは今とかはわからないがずっと同じ部署にいた。

 しかしなぜか給料は奴の方が高かった。俺より仕事ができないくせに。

 俺は納得がいかないので社長に直談判した。


「社長!なぜ俺よりあいつの方が給料は高いんですか!おかしいですよ!」


「何がおかしいのかね?吉川くん。私はちゃんと皆の働きを見て給料査定しているよ。それの何が納得いかないんだい?」


「俺は自分で言うのはなんですが彼より仕事はできているはずです!なぜなら彼は一つの部署しか回されていないのに対し俺は1ヶ月で複数の部署を回されています!なのに何でですか!」


「んー。そんなこと言われてもねー。君の上司に聞いても君より君の同期の彼の方が頑張っているというから私は君より彼の給料を少しあげただけだよ?」


 上司が俺より同期のやつの方が仕事ができるって言ったって?ばかな。そんなのありえない!

 俺は社長室から出てその日の仕事終わり上司に問いただす。


「上司!お話があります!」


「ああ。吉川くんか。話は聞いているよ。なんで君より同期のやつが頑張っていると社長に報告したかだよね。それはね。彼は頑張っでもあれだけしかできないのに対し君はなんでも器用にこなして普通に仕事はできるだろう?だから私は社長に君の同期は頑張っていて君は仕事を器用にこなしているから使いやすいと報告したんだよ」


「使いやすいというならおれの給料もあげてくださいよでないと割りにあいません!先月の給料、俺は1ヶ月目とそんなに変わっていないのにやつの方が多いと聞きました!残業時間も俺の方が長いのに!おかしいですよ!」


「わかったわかった。社長には言っておくが給料は上がるかはわからんぞ」


 俺はそこでは一旦とりあえず「わかりました」と言い引き下がるが結局2ヶ月様子を見ても俺の給料は上がることはなくさらに社長に直談判したことにより面倒くさい社員として扱われてしまい、俺は何もかも嫌になって入社して半年で会社を辞めた。そしてそれから7年、他人のことが信じきれずに今のニート生活に至っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ