表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から私があなたのお世話係です!  作者: 紫 ヤタガラス
8/11

恵がお世話に来た理由

「実は君のお世話係はある人からのお願いなんだよ」


「ある人?誰だそれ?自慢じゃないが俺には友達はいないぞ?ましてや心当たりもないし」


 俺は恵に言うと恵は


「和くんは覚えてなくても私に頼み込んできた人は和くんのことをずっと覚えてたよ」


 俺のことを覚えている?ばかな。俺は自慢じゃないが人付き合いは上手くない。そのせいで周りとのいざこざは絶えない。だからこそ会社を辞めて引きこもりにまでなっているのに。俺は人に合わせるのは苦手だ。なぜ人に合わせて作業をおこわねばならないかもわからん。

 だからこそゲームもずーっとソロプレイ。マルチプレイなんてしたことないしソシャゲもフレンドはつかったことはなくほぼマジなソロプレイだ。


「和くんが元気にしてることは一応報告したら彼女は喜んでいたよ。近々会いたいとも言っていたわ」


「え?なんで本人に確認なしで勝手に話進めてるの?」


「まぁまぁそんなことは置いといて。とりあえず粗茶ですが」


 粗茶といって俺にペットボトルのお茶を渡す。いや粗茶というより普通のペットボトルのお茶なんだが.まぁ飲むけど。

 俺は恵にもらったお茶を飲むと恵は


「それじゃ今日は何をしますか?」


「恵の好きなことでいいぞ。俺は人とちゃんとした遊びはしたことがないからな」


 俺は恵に言うと恵は


「それじゃウノでもしようか!」


「ウノか。いいよ。でも俺ウノなんて持ってないぞ」


「大丈夫だよ。こんなこともあろうかと私が持ってきてるから」


 持ってきた鞄の中からウノを出し俺と2人でウノを夜までする。


「ふっふっふ。和くん。ウノ弱いね」


「うぐっ。仕方ないだろ。こうやってまともに遊ぶことはあんまりないんだから」


 俺は恵にウノで全敗していた。くそ。恵に負けるなんてなんか癪だな。


「じゃ今日も暗くなって来たし。帰ろうかな。それより和くん」


 恵が帰る準備をしながらモジモジしている。なんだ?気持ち悪いだけだぞ。そんなことしていても。


「明日外に出てみない?」


 俺に聞いてくる恵。外に出る?あの外に?


「いくら恵のお願いだろうと俺は外に出る気はない。今日はもう帰ってくれ」


 外に出ると聞かれて少し腹が立って恵みに強めに言ってしまう。


「・・・そっか。ごめんねいきなり。じゃまた明日ね」


 恵はそう言って俺の部屋から出て帰る。俺はクソっと地面を殴って会社にいた時のことを思い出してしまっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ