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今日から私があなたのお世話係です!  作者: 紫 ヤタガラス
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恵の本気度

「それじゃ今日は何をしましょうか?」


 俺に恵は聞くが俺は


「早々にお帰りください。相手をするのが面倒です」


 俺は恵に言うと恵は


「まぁまぁそんなこと言わず遊ぼ?コミュニケーション能力、大事よ?だから遊ぼ!コミュニケーション能力鍛えるために」


「別に必要としていないのでいいです。お帰りください」


 俺はまた恵に言うが恵は急に真顔で俺に言う。


「和くんはさ。別にわたしと話す時モジモジしたり変に照れたりしないよね?ふつうにどうどうとしてるというか。引きこもりの人で知らない人にそこまで強く行ける人なんて普通にいないと思うけど」


 恵は真剣なことを俺に聞くがまぁそれは俺もわかる。これは偏見かもしれないが普通に引きこもりの人は家族とかなら普通に自分らしく話せると思うが知らない人に対しては怯えたりして話すだろう。しかし俺は


「俺は誰にも舐められたくないんだ。だから誰にだってこんな感じで俺らしく行く。たとえそれが借金取りだろうがヤクザだろうがな」


「いや借金取りに強気はだめだと思うけど。ふーん。そうなんだ。いいことだと思うよ」


「そうか。それじゃお帰りください」


 俺は恵を無視して携帯ゲームを始めると恵は


「そんなこと言わずに遊びましょうよ。今日は和くんが何するか決めていいから」


 俺が何するか決めていいか。それならちょっと怖がらせるか


「そうだな。なら恵の嫌いなもんでなんだ?」


「え?わたしの嫌いなもの?ホラーかな?」


 なんか30のくせに子供っぽいもんだな。まぁいいけど


「それじゃホラー映画の鑑賞会をしよう。ちょうど見たいホラー映画があるからな。みるのにつきあってくれ」


 これなら嫌がってもう家にも来なくなるだろう。俺はそう思っていると真剣な顔で恵は


「わたしの嫌いなものでわたしを帰らそうとでも思ったの?ふ、和くんもいい歳してまだまだ子供ね。いいわよホラー映画何十本でもかかってこいやよ!」


 指をさして俺に言う恵に俺は上等だと言って部屋に置いてあるホラー映画のDVDをとり部屋にあるDVDプレイヤーで再生する。

 まずは一本め、俺の感想的には実にいいホラー映画だった。ゾンビが襲いかかってくるところとかまさに最高だった。しかし、恵の方は終始俺に抱きついて一本目が終わる頃には気絶していた。


「全く嫌いなもん無理してみるとか意外と面白い人だな。年上ぶるけど全然年上に見えないし、そうだな暇な時くらいは恵の相手をしてやるか」


 ホラー映画を気絶までして見ようとした恵に対し俺はそう思っていた。

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