夕方の出来事
「はぁはぁ。俺は何のためにこのジャンケン勝負をこんな時間まで」
いつもの俺なら部屋に来てこの時間ゲームやネトゲ、携帯のアプリゲームの周回や動画を見ている時間だったが棚川とジャンケンしている間に白熱していたのか昼頃に部屋に来たのにもう夕方だった。
しかも何の情報も聞き出せずほぼとりこしくろうだった。
「何のためにとか言われても和くんがお姉さんにちゃんとした質問しないからじゃない。もう、つまらない男ね。いいわ。そこもお世話で私がなおしてあげる」
「もういいよ。お世話なんていいから。俺を1人にしておいてくれ。俺は別に今の生活に困ってないんだ。むしろおうかしてるよ今の人生を。今日は棚川がこなけりゃ棚川のいう通りおうかできたよ人生を」
「え?何?私のおかげでおうかできた?それはそれは何よりだわ。ならまた明日来るわね!今日はもう遅いから帰るわじゃね!」
は、は?来なくていいのになぜくるというんだこの女は意味がわからない。
「俺にお世話係なんていらない。そんなことしてる暇があるならあんたも仕事したらどうなんだよ」
「私は大丈夫だよ。ちゃんと仕事してるし和くんのお世話係は好きですることだから。それじゃね!」
バイバーイと手を振って俺の部屋から出て行く棚川。
「今日は一体何だったんだ?なんで俺の部屋に棚川がいたんだ?ババァがなんかしたのか?全く。とりあえず聞いてみるか」
俺は部屋から出てリビングに行くとリビングにいた母に聞く。
「ババァ。お前に聞きたいことがある」
「あら。私もよ和。あんたいつの間にあんな綺麗な子と友達になったの?」
は?友達?なんのことだ?
「友達ってだれだよ。つーかババァこそ何で知らないやつ家に入れてんだよ」
「え?あなたの友達でしょ?そう言ってたから家に入れたんだけど?」
「友達?俺に友達なんていないよ。ましてや女友達なんて」
俺には友達なんていない。小学生の頃からずっと。それが原因で人との付き合いかたも分からず俺は人に対し俺の考えを強調することが多く周りと揉めることが多かった。しかし待てよ小学生からはいなかったが幼稚園の時には友達?と呼べるかはわからないけど仲のいい女の子はいた。名前は忘れたけど。でもその女と特別な約束をした気はするがどんな内容だったかな?歳を取りすぎてもう忘れたな。まぁとりあえず
「次に友達とか言われてもまず俺を通してから家に入れろよババァ」
俺がテーブルを叩いて言うと母は「ごめんなさいごめんなさい。わかったから許してください」と謝る。
俺はその後リビングに居座り母の作った飯を食べた後風呂に入り、部屋に戻ってゲームの周回をするとそのまま寝落ちしていた。