ジャンケン勝負
「それじゃあ行くよ!ジャンケンポン!」
棚川のジャンケンコールで俺はグーを出し、棚川はチョキをだす。
「あちゃ。負けちゃったか。それでは和くん。私に質問をどうぞ!」
「それじゃまず当たり前のことから。どうやって俺の部屋に入った?」
え?みたいなキョトン顔されるけどいや、勝手に入ってびっくりしたし、まずどう入ったかも聞いておきたい。今後の対策のために。この部屋は俺のベストプレイス。今日はこの女のことを聞き尽くしておかえりになった後、色々対策しよう。
「なんだそんなことか。それならはい説明めんどくさいからプラカードに一言で書いといたんだ。それじゃはい」
棚川はプラカードを俺に見せて俺はプラカードに書かれた文字を見る。
ずっとへやの横でスタンバってました
「おい。まて」
「え?何?ちゃんと質問には答えましたよ?」
「いやいやいや。まずなんで家の中にいるんだよ」
俺は棚川に聞くと棚川はぶっぶーといい
「だめですー。次の質問にはちゃんとジャンケンでかってくださいー」
指でばってんをつくって俺に言うのでちょっと、ちょっとだぞ?またイラッとくるけど堪えて次の勝負をはじめる。
「それじゃ2回戦!ジャンケンポン!」
今度は俺はまたグー。そして棚川はパー
「やったー。私の勝ちだー!それじゃお姉さんらしく」
なんかうっふんみたいな色気を出すポーズで俺に質問する棚川。
「和くんの好きな食べ物は何かな?」
・・・え?何聞かれるかと思えば好きな食べ物?まぁそれくらいなら簡単に教えるけど
「好きなものはカレーとソーメン、カルボナーラだな」
「なるほどなるほど好きな食べ物はカレーにソーメン、カルボナーラと」
棚川はメモを取り出して紙に俺の好きな食べ物をメモ書きする。あれ?俺のことよく知ってるんじゃ
「それじゃ次3回戦!ジャンケンポン!」
3回戦、俺はチョキ、棚川はパー
「ま、負けたー!はい。それじゃ質問どうぞ」
「いつから家にいた?」
俺の質問に対し、また「そういうだろうと思って」とまたプラカードをだして書いてある文字を読む。
君の想像通りです
いやわからんから聞いてんだけど!俺の質問の意味なくね?
「それじゃ次ー。ジャンケンポン!」
俺と棚川はジャンケン勝負を続け俺が勝ったらなんで俺の部屋で何をする気だとか聞いてもはぐらかされるだけで逆に棚川が勝てば俺の情報を棚側に提示していた。趣味は何か?好きな女性のタイプ、どんなことが好きか?とか色々たくさん聞かれた。