第1話 プロローグ 1
アルゲニア大陸のほぼ中央に位置するアヴァロン王国。精強な騎士団と湖に囲まれた壮麗な城の佇まいと
剣王で知られる王が民をまとめ善く治めていた。
昨日謎の光が目撃され、騎士団見習いの『ダイン』と『オーズ』派遣されていた。
ダイン『ここか。』
オーズ『ああ。話によると、入り口から森の奥へと消えていくらしいが…』
ダイン『んー、怪しい光なんて無いけどなぁ…』
オーズ『まだ奥へいってないだろ?』
ダイン『どうせ何もないって。帰って一杯やろうぜ!』
オーズ『しょうがない奴だなぁ…』
ダインが後ろを振り向くと一瞬光った。
ダイン『…?おい!今光ったよな?』
オーズ『え?あっ!』
一瞬光った光が現れ奥へと消えていくのが見えた。
ダイン『オーズ!行くぞ!』
オーズ『ああ!』
二人は森の奥に走っていった。
森の奥に行くとそこには一人の少女がよこたわっていた。
ダイン『おい!大丈夫か?』
少女からは返事はない…
オーズ『気を失っているようだな。どうするんだ?』
ダイン『放ってはおけない。このまま連れて帰ろう。』
オーズ『そうだな。』
少女を抱き抱えようとしたとき不意に背後から声がした。
???『その少女を渡してもらいましょうか。』
ダイン・オーズ『誰だ!』
そこにはくろずくめの男が立っていた。
???『その少女を渡してもらいましょうか』
ダイン『いつの間に後ろに!』
???『その少女を渡してもらいましょうか?今なら痛い思いもしなくてすみますよ?』
ダイン『嫌だといったら?』
???『あまり手荒な真似はしたくはなかったのですが…。仕方ありませんね。少々痛いですよ?』
ダイン・オーズ『望むところだ!』
二人は一斉に戦闘体制にはいる。二人の運命が一斉に動こうとしていた。