第17話 王都陥落
その日、アヴァロン軍に激震が走った。王都陥落。それは、連戦連勝し、敵を足止めに成功していると思われていたからだ。
アイン『王都がかんらく、した、だと?』
騎士A『詳細は現在調査中ですが、王都の城壁にウエストリアの旗印が立っており、間違いないかと。』
アイン『しかしどうやって…。それよりも王は?王はご無事なのか!』
騎士B『現在捜索中です。』
ダイン『団長!』
ダイン達が幕舎に入ってくる。
ダイン『王都が陥落したと言うのは…。』
アイン『本当だ。』
オーズ『こうも簡単に王都が陥落するとは信じられません。』
アイン『王都には王軍もいる。別動隊を送ったとしても、おいそれと落とせるはずもない。』
ダイン『ではなぜ…。』
アイン『考えられるのはただひとつ…。』
オーズ『内通者。ですか…。』
ダイン『!?王都の中に裏切り者がいるってのか!』
アイン『ああ。それも王都の内部に相当詳しい人間だ。貴族クラスのな。王都にはもしもの時に、王族や貴族を逃がすために、抜け道が何本かある。内通者に案内させ、そこから侵入したのだろう。』
騎士C『団長!王様はご無事です。ご家族も無事脱出されているとのこと。まもなくここに、到着なされるとのことです。』
アイン『ご無事であったか。ひと安心だ。王達まで人質に取られては、手が出せなかった。とにかく王達を安全にここまでお連れしなければ!』
ダイン『行きましょう。』
アイン『他のものたちはここを任す。』
騎士A『お任せください!』
~3時間後~
王様達を見つけたアイン達は、アヴァロン軍本陣まで戻っていた。中には憔悴しきってる者もおり、手当てを受けていた。
アイン『王よ、ご無事で何よりです。』
王『うむ。すまなんだな。我らが不甲斐ないばかりに。余の不徳のいたすところだ。』
と、頭を深々下げる。
アイン『!頭をお挙げください!』
王『すまぬ。』
アイン『それよりも王都で何があったのです?』
王『王都に内通者がいて、ウエストリア軍を率いれた。アシュトナー公爵の姿が見えず、我々で手を尽くしたのだが…。』
アイン『ではまさか…。まさか…。アシュトナー公爵が内通者なのですか?』
王『余も公爵が内通者とは思いたくないが、現状はそう物語っておる。』
アイン『…。』
王『それよりも王都奪還を考えねば。中の民達が心配だ。』
アイン『はい。』
王『何か策はあるか?』
アイン『はっ!まずここに布陣している軍を、守る軍と、王都を奪還する軍に分けます。王都奪還部隊は王都に通じる抜け道を使い、内部に突入し、大将を討ちます。』
王『だがここに残す軍を考えると。それほど数は出せんぞ。』
アイン『はい。少数精鋭で、向かいます。』
王『人選は?』
アイン『私と私のもっとも信頼する部下3名。王にはここの指揮をとっていただきたく。』
王『ふむ。あい分かった。民達のことよろしく頼む。』
アイン『はっ!』
王も強くうなずく。
アイン『では、共に行くもの達だが。まずはダインお前だ。』
ダイン『はいっ!』
アイン『オーズ!』
オーズ『はっ!』
アイン『それにそこのお嬢さん。』
フローラ『私?』
アイン『あなたの力は頼りにしている。力をお貸し願えませんか?』
深々頭を下げるアイン。
フローラ『…。分かりました。どこまで力になれるか分かりませんが…。』
アイン『貴女がいれば百人力だ。決行は明日の朝。各自準備を怠らないように。』
全員『はいっ!』
王『たのんだぞ。』
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追跡者『ここにあったとは。私もついてますねえ。望んだものが一辺にはいるとは。あのバカ貴族には感謝しなくてはね。ふふふ。あ~はっはっはっ!』




