第13話 大侵行
~アヴァロン・ウエストリア国境~
ここはアヴァロン王国とウエストリア帝国国境。アヴァロン側、国境の砦。ここ最近、ウエストリア帝国がアヴァロン王国にちょっかいを出しており、小競り合いが続いていた。しかし最近ではその小競り合いもなくなり、膠着状態になっていた。
兵士A『暇だなぁ…。早く休みにならないかなぁ。』
兵士B『おいおい、あまり気を抜くなよ?隊長からどやされるぞ。』
兵士A『しかし、ウエストリア軍何て、来ないぜ。早いとこしたに降りて酒が飲みてぇなっと。』
兵士B『相変わらず、お前は…。え?なんだ…、あ…れ…。』
兵士A『どうした?』
と、振り向くと目をおおうほどの大軍勢が砦に迫ろうとしていた。
ザッザッザッザッザッ!
正面に来るのは鉄器兵団。さらに後ろには起動騎馬隊が見える。
兵士A『お、おい。嘘…。だろ?』
その日アヴァロン王国の砦はウエストリア帝国の軍勢に蹂躙された…。
~アヴァロン城騎士団詰め所~
アヴァロン城に戻ってきていたダイン達は、騎士団長アインのところに報告に来ていた。
アイン『そうか。分かった。イーストリア王国への入国許可だな?』
ダイン『はい。』
アイン『しかしいいのか?お前達は任務を見事に果たし、正式な騎士団員にもなれたのに。』
ダイン『私はこの少女を助けると決めたのです。』
アイン『ほほう…。なるほどな。』
ダイン『な、何です?』
アイン『いや、何でもない。いいだろうイーストリアへの出国を許可する。書類などの準備がある。明日またここに来てくれ。』
ダイン『分かりました。では。』
アイン『ああ。』
ダイン達が立ち去ろうとしたとき。
バタンッ
ドアが激しく開けられる。
騎士団員『た、大変です。ウエストリアが…。』
ただらぬ気配を感じたのか場が一瞬にして変わる。
アイン『何があった!?』
騎士団員『ウエストリア帝国が我が国へ攻めてきました!鉄器兵団を中心とした軍勢…。その数…。』
アイン『早く言わないか!?』
騎士団員『そ、その数約30万…です。』
全員『さ、30万!』
アイン『敵の総大将はバラック辺りか…。』
騎士団員『いえ、総大将はザガートと言うそうです。』
アイン『ザガート?初めて聞く名前だが…。と、とにかくすぐに軍勢を集めろ!迎撃にでなければ。』
オーズ『しかし、宣戦布告もなしに行きなり攻めこんでくるとは…。』
アイン『まずは進路上にある近隣住民の避難が先だ。お前達は先攻し、自警団と共に住民の避難を急がせろ!』
騎士団員『分かりました。』
騎士団員は、直ぐに動き始める。
ダイン『あの、俺たちは?』
アイン『お前達は、アシュトナー公爵のもとへ行きことの次第をお伝えしてくれ。場合によっては王軍を動かしてもらわねばならん。』
ダイン『ア、アシュトナー…。』
アイン『どうかしたのか?』
ダイン『任務の途中、バカな貴族と喧嘩になりました。』
アイン『ああ、多分バカ息子か。貴族を鼻にかけて、威張り散らしてるバカ息子。』
アイン『大丈夫だ。公爵はそのような事を気にされるようなお人ではない。それより急いでくれ。私も準備が整い次第出る。』
ダイン『俺たちも行かせてください!』
アイン『勿論だ。お前達は任務を見事に果たした。正式な騎士団員だ共に行こう。頼りにしてるよ。その剣ビルドが作ったんだろう?』
ダイン『!どうしてそれを!』
アイン『彼の作品は見たらわかるよ。いい剣だ。大事にするんだぞ?』
ダイン『はいっ!』
アイン『ではアシュトナー家は頼む。』
ダイン『はいっ!』
ダイン達はアシュトナー家に向かうべく詰め所を出た。
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追跡者『遂にこのときが来た!手にいれて見せるぞ!究極魔法を!誰にも邪魔はさせぬ!』




