第9話 ビルドの依頼
~ビルドの部屋~
ビルド『代金の代わりといっちゃあ何だが、俺からの頼み事をひとつ聞いちゃくれねえか?』
といってビルドはニヤリとする。
ビルド『何、簡単なことだ、指定する場所へ行って素材を集めてきてくれればいい。簡単だろ?集めてワシに渡して貰えば今回の代金は入らねぇよ。それに、新しい防具を作るのに必要な素材だ。悪くない話だと思うが。』
ダイン『依頼をやればタダにしてくれるのか!それで何をとってくればいい?』
ビルド『ここ、ダームの町から東に二時間位いくと、洞窟がある。その中にいる大鬼蜘蛛の素材を採ってきてくれんか?』
オーズ『大鬼蜘蛛?』
ビルド『ああ。やつから採れる柔銅糸が素材をくっつけるのに丁度いいんだが、切らしててな。』
ダイン『分かった。防具は頼むぜ?』
ビルド『ああ。任せときな。』
ダイン『行くぞ!オーズ!』
オーズ『ああ。』
ダインとオーズは、洞窟に向かっていった。
~大鬼蜘蛛の巣~
洞窟の前まできたダインとオーズは、魔物の群れに出くわした。ダイン達は草むらに隠れて、様子を見ることにした。
ダイン『魔物か。ゴブリンと…。それにオークにコボルトまで。』
オーズ『どうする?』
ダイン『もちろんここは、正面突破だ!』
オーズ『言うと思ったぜ!行くぞ!』
ダイン『おう!』
ダイン・オーズ『うぉぉっ!』
ダインとオーズは魔物の群れに向かって突っ走る。
(ザンッ!)
(ドシュッ!)
大型のオークをダインとオーズが一撃で沈める。
ダイン『すげえ!何て破壊力だよ。オークを一撃でかよ。』
オーズ『ああ。俺のもだ。流石ビルドだな。』
ダイン『よしこのまま、中にはいるぞ!』
オーズ『おう!』
ダイン達は魔物を倒しながら駆け抜けていく。程なく洞窟内に入ることができた。
ダイン『よし、入れたな!』
オーズ『暗いから気をつけろ。』
奥に進むと、無数の光が見えた。
ダイン『ん…。なんだこの光は?』
オーズ『気をつけろ。大鬼蜘蛛だ!』
ブシュウウッ
大鬼蜘蛛の尻から無数の糸がダイン達に向かって飛んでくる!近くにいたゴブリンがからめとられ、口許に手繰り寄せられそのまま牙を突き刺す。
ダイン『あ、あぶねぇあれに絡まれたらやつの胃袋の中かよ。』
オーズ『糸に気を付けろ!』
ダイン『ああ。分かった。』
ダインとオーズは戦闘態勢に入る。
ダイン『おりゃあああ!』
(ガキィィン!)
一時間後
無数の大鬼蜘蛛のを倒して、十分な量を手にしたダイン達の姿があった。
オーズ『ヨシッ。こんなもんで十分だろう。甲殻もとれたしな。』
ダイン『戻ろうか。』
オーズ『ああ。』
二人は十分な素材をてにいれて、ダームに戻った。
~ビルドの工房~
ビルド『おおっ。これだけありゃ十分だぜ。ありがとうな。』
ダイン『じゃあ約束通り?』
ビルド『ああ。勿論だ!上等なやつを作らせてもらうぜ!』
ダイン『楽しみにしてるぜ。』
ビルド『任せときな。後完成まで2、3日待ってくれ。』
ダイン『分かった。また来るよ。』
ダイン達は工房を後にした。
宿屋
ダイン『ふう。さっぱりしたぜ。風呂はいいぜ。』
レントン『ダインさん!フローラさんが…。フローラさんが…。』
ダイン『フローラが?何かあったのか!』
あわててフローラの部屋の前にきた。
レントン『待ってください!』
ダイン『これが慌てずに居られるか!フローラ!』
フローラ『え?』
ダイン『は?』
そこにはずっと意識がなかったフローラが座っていた。




