第8話 鍛冶師ビルド
~鍛冶屋の前~
フローラの容態を確認したダインたちは、医者の「レントン」に紹介された鍛冶屋前に来ていた。
ダイン『ここか。』
オーズ『そうみたいだな。』
ダイン『中に入ってみるか。』
ダイン達が目の前のドアを開けようと、手をかけようとする。その時!
(どぉおおん!)
男がドアから飛び出す。
ダイン『なにっ!』
???『お前に打ってやる武器なんざねえ!おとといきやがれ!』
飛び出してきたのは貴族風の男だった。
貴族『この私が使ってやろうと言うのだぞ!このアシュトナー家の跡取りであるわた…。ぶへっ!』
???『うるせえ!跡取りだか蚊取りだか知らねぇが、金に物言わせて、物を作らせる根性が気に入らねぇ!おとといきやがれ!』
貴族『くそっ!覚えておれよ!』
貴族は捨て台詞を吐きながら立ち去っていく。
???『たくっ。どいつもこいつも金があれば何でもできると思ってやがる。はぁ、酒だ酒。酒持ってこい!』
弟子『はーい。親方!』
???『後、塩を撒いとけ!』
弟子『はーい。あら、貴方達は?』
弟子が気がつきダイン達に近寄る。
ダイン『レントン殿の紹介で来たのですが。』
???『レントンの?おい、入ってもらえ。』
弟子『はーい。では、どうぞこちらへ。見ての通り取っ付きにくい人ですが、内面は優しい人なので。』
ダイン『ははっ。』
???『な、何言ってやがる。早く通さないか!』
弟子『はいはい。』
ドアを開けてダインたちを通す。
~鍛冶師の部屋~
ドアを開けると一人のドワーフが立っている。
???『レントンから聞いてるぜ。あの繁殖期のアントリオンを倒したんだってな。やつが興奮ぎみに話してたが、かなりの腕前だな。』
ダイン『貴方は?』
???『おっと、自己紹介がまだだったな。ワシはビルド。ドワーフのビルドだ。』
オーズ『ビ、ビルドってあの!』
ダイン『オーズ、知っているのか?』
オーズ『知っているも何も、今、アイン騎士団長が愛用している名剣、「アスラ」を打ち、また、数々の名剣を産み出した伝説の鍛冶師。』
ビルド『名剣だか、なんだか知らねえが、そのビルドだ。』
ダイン『す、すごい!』
ビルド『しかし大分、お前達の武具もくたびれてんなぁ。どれ、見せて見ろ。』
二人は、剣を差し出す。
ビルド『これはひどいな。このバスタードソードなんざ刃がぼろぼろじゃねえか。こっちのロングソードも。』
ダイン・オーズ『…。』
ビルド『少し待ってな。打ち直してやるよ。』
ダイン『しかし!』
ビルド『ああ。お代は入らねえよ。こういう使い込まれてる武器は、ちゃんと使用者が整備したら、必ず武器も答えてくれる。こういう風に使い込まれて、ぼろぼろの武器はワシは好きだ。ついでにそっちのプレートメイルも直してやる。はやく脱げ。』
一時間後
ダイン達の使用していたバスタードソードとロングソードとプレートメイルは見違える姿になっていた。
ダイン『こ、これは!』
オーズ『見違えるようだ。』
ビルド『ついでにミスリルも使って強化もしてる。攻撃力や防御力も以前とは比べ物にならんぞ。』
ダイン『有り難う。』
ビルド『そう言えばお前達アントリオンの素材を持っているんだってな。ちょっと見せてくれ。』
ダインとオーズは素材を見せた。
ビルド『コイツはぁ見事だ。長年鍛冶師をやっているが、これほど見事な素材は、なんどかしか見たことがない。』
ダイン『これで武具が作れるときいたんだが。』
ビルド『ああ。作れるぜ。ただひとつ問題があってな。武器の素材は足りるんだが肝心な防具の素材が足りねぇ。それにお金足りねぇだろ?騎士見習いの収入じゃ足りねえはずだ。さすがに今回はただって訳にはいかねぇからな。』
ダイン・オーズ『…。』
ビルド『そこでだ。俺からの頼み事聞いちゃくれねぇか?それでお代は要らないぜ。』
と言うとビルドはニヤリと笑った。
ダイン達のステータスです。
ダイン
職業 騎士見習い
レベル 16
HP350
力 55 身の守り50 素早さ30 知力30
武器 バスタードソード(ミスリル強化済み)
鎧 プレートメイル(ミスリル強化済み)
脚 黒虎のレギンス
腕 黒虎の小手
オーズ
職業 騎士見習い
レベル16
HP320
力50 身の守り48 素早さ32 知力40
武器 ロングソード(ミスリル強化済み)
鎧 プレートメイル(ミスリル強化済み)
脚 黒虎のレギンス
腕 黒虎の小手




