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楽しい部屋  作者: 竜胆
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料理の話や病院の話です

料理を始めようかな、と日記帳をなおして私は台所に行き手を洗った。



1番時間がかかるから揚げからすることにした。

そうめんや冷麦は時間を置くと麺が伸びてしまいそうだし、から揚げも揚げたてでなくてもよいのだし、と料理をする順番を決めて、ゆっくり丁寧に休みながらしよっと決めて、パン粉を衣に付けるから揚げのためにタッパーに小麦粉を入れ、卵をといてタッパーに入れ、パン粉を入れたタッパーを横に並べた。

から揚げが揚げあがった後に並べる油切りパットも、2つ用意しておいた。

鶏肉に小麦粉をなるべく薄くつけてはたいてから、卵汁に鶏肉を浸してパン粉の上に置き並べていった。揚げる前にそれを手で軽くキュッと握って、肉から衣が剥がれないようにして、油の温度を確認してから肉をゆっくりと油の中に落とした。

油の中に入れる鶏肉の数が多いと油の温度が下がってしまうし、鶏肉同士が触れたり重なると衣が取れる原因になるので、ゆっくり様子を見ながら、鶏肉同士を離したり、ひっくり返したりしながら揚げた。

醤油で下味をつけたから揚げは焦げやすいので油の温度調整にも気を配らなければならなかった。



揚げ終わってテーブルの椅子に座り、フルーツフレーバーティーの中から、ピーチティを選んで飲んだ。

香りが甘くて味まで甘いように感じた。



塩味のから揚げは普段から我が家では作っている唐揚げだったので、鶏肉に片栗粉をまぶして粉を落としてから、さっきより少し高い温度でそれらを揚げた。



エビのフリッターってどうやって作るんだろう、調べて作ってみたいなとかって考えたのは、サラダ用に冷凍庫に入っていたエビを使おうと、茹でて殻を剥き背わたを取っていたからだった。

茹でたエビと、カラフルミニトマトと、アボガドをスライスして、グリーンリーフの上に飾り付けた。

アボガドスライスがが変色しないようにレモン汁をかけておいた。

母がアボガドが好きで我が家にはいつも欠かさずあるのだった。栄養価が高い食材だし、食に関する様々な資格を持つ母は血圧が高めの父の為に、また料理の品数が少ないと機嫌を損なう父の為に、短い時間で毎日4,5品数ものオカズを母は作っていた。母の料理は出汁がきいた薄味の素材の味を活かした料理だった。

旅行先で食べて美味しかった料理や、両親は2人で飲みに行ったり外食をすることも多く、料理の盛り付け方や、お皿や器、お椀、箸置きも集めるのが母は好きで、来客があると手料理でもてなすのだった。我が家は来客が多い家だった。



入院をしてから食べ吐きはしていなかったが、それは1日の総カロリーが約1400カロリーの特食をわたしが食べていて、食べても太らないという安心感から吐き戻しをしないだけなのではないか、と思ったりもした。

病院の一般食は常食(じょうしょく)と呼ばれるものは、性別共通だからなのか、1日の総カロリーが2000カロリーを献立表を見ると毎日軽く超えていた。

男性と女性、また体格で量が変わるのか分からないが、ご飯の量だけは違いがあって、ご飯の量が足りないと思う人は看護師さんを通して主治医の許可のもと栄養科に増量の希望を、多くて残してしまうという方は減らしてもらっておられたが、減らす方の希望はダイエット目的の場合が多くて、なかなか希望が通ることはないようだった。

最初に入院をしたときに、1缶で300カロリーとか400カロリーとかになるものを先生から「飲んでみますか。とにかく甘いですが」と勧められたことがあるが私は断った。先生の勧める時の文句が面白くて私は笑いをこらえるのが大変だった。

先生からこの医療高カロリー缶を私が必要とするかどうかは貴女に任せますという気持ちが伝わってきて、その時私は断ったのだった。

摂食障がいの患者さんも病院には多くおられた。高校生??男性の患者さんもおられた。



私が約1ヶ月隔離室に入った後、先生からは早い段階で開放病棟へ移動していいとの許可がでていたのだが、隔離室を出て個室が空いているのは閉鎖病棟だけと言われて、閉鎖病棟は開放病棟に比べて静かだからし、私は閉鎖病棟の個室に居ようと思っていた。



その患者さんはずっと廊下を「いちに いちに」と声を出しながら、手を交互に振りあげ膝を90度の角度に上げながら、時折激も飛ばしながら、延々と歩いておられるのだった。



「ふーみーちゃーん」と、お洒落な看護助手さんが声を掛けてこられた。

私は「あの方も私と同じなんですか」(摂食障がい)と、お洒落な彼に尋ねてしまったのだった。



カーキ色の長袖長ズボン姿でも分かる体の細さが首の細さが顔の輪郭のソリッド過ぎさが。。。目の白目まで貧血からなのか青みがかって見えた。

私はそれでも歩くのをやめない男性の姿に衝撃を受けて固まっていたのだった。

お洒落な彼は困り顔をしながらも「だね」と言った。「オレも男性患者さんでははじめて」とぽつりと言われた。



「ねーねー ふーみちゃーん、だいじょうぶ?」と彼は3人は座れるソファーが置かれている場所に「いこ いこ」と私を促した。

「はーくったびれたぁ〜誰かさんが隔離室に立てこもりしてたからさぁ、オレ掃除めちゃ大変でしたわ」とニヤニヤと笑うのだった。私は頭を下げて「すみませんでした」と頭を下げた。

「ふみちゃんさぁ、ここに今度は居る気なんじゃないの」と彼に私の考えを見透かされてしまったのだった。

「ふみちゃんのぉ ワーカーくん早くよびなよね〜 ここはよくないとおもうよ ね オレ ただしくない?」と、彼は組んだ足をぷらんぷらん揺らしながら、指をポキポキと鳴らしていた。

「はい。さっき本当にこわかったです。助かりました。ありがとうございます」と素直な気持ちを彼に言った。

「ふふふ いーこには いーことあるよぉ」と言って、お洒落な彼はあー忙し忙しと言いながら彼はカートを押しながら消えたのだった。

残ったのは彼の甘い香り。。。スパイシーさもあるその香水を彼は好んでつけていた。

はぁ、でもほんとにすごいタイミングで来てくれて助かったとふぅっと息を吐いてソファーにそのまま座り、私はぼんやりとしていた。

「署名欄に名前を記入してください」と私の担当の精神福祉士(ワーカー)さんが紙を持って立っていて私は驚いて彼を凝視してしまった。

「開放病棟に移るよう先生が指示を出されました。個室も空いています」と相変わらずぶっきらぼうな調子のワーカー様なのだった。

「署名をしたらいつの移動になりますか」とワーカー様に尋ねると、「すぐに移動です」と言われ、だからお洒落なカレはこのフロアに来ていたんだ、「隔離室から出ません、居心地がいいです」と先生と話をして開放病棟への移動を拒否した時に、先生と私の間を往復したことが気に入らなかったのかもと確かにお手数をお掛けしたことは事実だったので、私はワーカー様に「何度もすみません。署名させてもらいます」と日付が既に書き込まれてて怖いんですけど、と思いながら丁寧に名前を書いた。



お洒落な彼が閉鎖病棟の私の部屋の前で待っていた。

「ね いいことあったでしょーーー」とニヤニヤ笑われてしまった。。。

私はワーカー様からギャフンと言い返された気分でもあったが、彼に「ありがとうございます」とお礼を言ったのだった。

彼が用意してくれたカートに荷解きしていないままだった荷物を乗せて、上のフロアの開放病棟へ私は数1年ぶりに足を踏み入れたのだった。


私と同じ年のふんわりとした雰囲気の女性の看護師さんが待っておられた。「個室用意してありますよ」と言われた。

私は考え込んでいた。「4人部屋で空いてるとこありますか」と尋ねると、「ありますよ」と言われ、私は個室の前で4人部屋に入るか迷った。

「大丈夫ですか?文さん音が苦手になってると聞いてます。個室の方がその点はストレスがかかりませんよ」と、私が音に過敏になっているという情報をスタッフさんはきょうゆうしておられるのだな、と安心感を感じた。

確かに個室は静かだ。好き勝手な時に私が好きなお風呂に入ったり、シャワーも浴びれる。『静養』できる。病の状態の回復も早まるだろう。

けれど、長年一人暮らしをしていて、共同生活から離れていたので、誰かと触れ合ったりする時間が増えたり、我慢したり折り合ったりしなければならない環境に身を置いてみたいという気持ちがあった。ふんわりとした雰囲気の看護師さんに私のそんな考えをゆっくりと話した。

そうやって私はチャレンジをするかのように、『病院のお母さん』もおられる部屋だからいう安心感もあるしと、と4人部屋の方を選んだのだった。



塩おにぎりは小ぶりに握って頂きものの高級海苔でふんわりと包んだ。

8個握った。足りなければ、また握れば良いのだし、と思いながら。



2つの鍋にお湯を沸かして、お湯が沸いてから先にそうめんを茹でた。もうひとつの鍋は蓋をして火を止めておいた。

白い泡か沸き立って来るのを見計らって、用意していた水を鍋に入れた。

菜箸で鍋を混ぜながら、もういっかな〜と流しに置いた水が入った内側にザルを入れたボウルに、手付きザルで鍋からすくったそうめんを入れて、水を流し入れながら麺をよく洗った。

そうめんは用意していた氷水が入ったクリアなアクリル製のボウルに入れた。


再びもう1つの鍋の下の火を大きくしてお湯を沸かした。冷麦を茹でる時間はそうめんより長くかかった。太さのせいだろうと思った。冷麦の洗い方が分からなくて、冷麦の空き袋の説明書きを読みながら私は菜箸で鍋の中を混ぜていた。

へー、そうめんと同じでいいんだぁ〜と、そうめんと同じようによく洗ってから、氷水を入れておいたクリアなアクリル製のボウルに入れた。ピンクと黄緑色の麺が可愛かった。


そうめんや冷麦の薬味の大葉は千切りにして、小ネギは薄切りにした。

生姜もすりおろした。それぞれを小さ目の蓋付きの容器に入れた。すりおろした生姜は変色するのでなるべく最後にしたい気持ちがあったのだった。



から揚げとおにぎりは、パステルカラーの3段の大きなお弁当箱?重箱?ピクニックセット?というのを、妹家族が帰省した時に外で食べるときに使っていて、スタッキングされたコップ、フォークやスプーンも5セット付いているのだった。

それを洗って丁寧に布巾で拭いてから、サニーレタスを敷いてそれぞれのから揚げをのせた。

おにぎりの下にはハランの葉をしいた。

最後の段には中にアクリルの容器を4つ並べてサラダを入れた。ドレッシングは友だちの子どもさんには早いだろうなぁマヨネーズかなぁ分からないと思いながら、友だちが来たら聞こうと思った。



から揚げとサラダは、両親と叔父が晩ごはんに食べてもらおうと多めに作っておいたのだった。



めんつゆ、割り箸、子ども用のお箸やフォーク、スプーンは姪っ子用のだったが、友だちの子どもさんが使えるかも知れないので一応用意をした。

スタッキング出来るピクニック用の器は赤と白のギンガムチェック柄で可愛いのだった。

冷蔵庫の麦茶をピッチャーごと外に持って行けばいっかぁと、ピクニックセットの中を見て、麦茶を飲むためのカップを人数分出した。真っ赤な持ち手付きの可愛いカップだった。

サラダやから揚げ、おにぎりも食べるよね、とセットの中からお皿をだした。

全部洗って布巾で拭いた。

タオルやお手拭きも用意しといた方がいいよね〜と、人数分のハンドタオルとミニタオルを用意して、薄手のミニタオルを水に浸けて、絞ってからそれぞれキッチン用ナイロン袋に入れて、冷凍庫の中に入れた。

冷凍庫の中に私が好きで買っておいたアイスが入ったけれど、我慢〜もうすぐご飯〜と流しそうめんだよぉと、私は自分に言い聞かせたのだった。



あ!西瓜冷やすの忘れてたぁ、と冷蔵庫の中には入らないよねぇ、西瓜大きかった.....あぅーと私は唸っていた。



私は帽子を被りUVカットの上着を羽織って、すごい陽射しだ眩しすぎる、と玄関から外を見ていたら、竹のそうめん流しを覆うように大きなパラソルが2つ置いてあった。父の気配りも相当だなぁと、ありがとうって言わないとだ、といけないと見事な竹のそうめん流しを眺めた。



ガーデンテーブルや長椅子、チェアを濡れタオルで拭き掃除をしたけれど、汚れていなかった。汚れを洗い流してくれたんだなと思った。

姪っ子が来た時に庭でピクニックをする時にいつもこの木陰でしているし、今日は陽射しも強いから子ども連れの友だち家族が使うと思ったのだろうな、私の大事な友だちを家族みなで歓迎をしてくれて嬉しくて仕方がない気持ちになった。



さすがにくたびれたな、と換気扇の下で電子煙草を吸いながら、ボーーーっとしていた。

低血糖っぽいと思い、さっき食べるのを我慢をしたアイスを食べた。

文章があっち行ったりこっち行ったりしていてすみません><

この「楽しい部屋」は「不思議な部屋」のシリーズの中の1つと思われてください。

お洒落なカレや、私の担当のワーカー様、そして私の担当の看護師さんはこれからも多く登場します。

よかったら「不思議な部屋」から読んでいただくとありがたいです( * . .)"

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