キミの苦手克服に協力させてもらいます!
僕は、子供の頃から何をやっても出来ない子供だった。
勉強もスポーツも宿題も、挙句の果てに【遅刻魔】で努力もしない!
見た目も性格も最悪だった!
それに僕の子供の頃のあだ名は【のび太郎】だ!
あの有名なアニメに出てくる主人公に僕がそっくりなんだって!
僕は、それでも気にしていなかった。
周りが思うより僕自身は出来ない奴だなんて思ってなかったからだ!
今思えば、、、 『自覚症状が無かった。』
▽
そんな時に、、、彼が僕の前に現れた!
『どうも! ワタクシの名前は【マキシム】です! 貴方の苦手克服を
お手伝いさせてもらいます。』
『...誰だかわかんないけど、、、? そんなのナイからいいよ~!』
『はぁい!? そんな事はございません。貴方は【ダメ男】と認定されて
いますから! ワタクシがこの世界に来たのです!』
『...えぇ!? どういう事?』
『ワタクシは、貴方の孫にあたる人に頼まれて来たのです。』
『僕の、、、孫? まだ結婚もしてないのに、、、?』
『はい! 貴方のこれからの人生は最悪です。どうしようもない人生を
これからお送るところでしたが、ワタクシがここに来た限りは素晴らしい
人生に変えてみせます!』
『...いやいや? そんな言い方ないと思うけどね?』
『軽い気持ちで考えてもらっては困ります! 貴方の人生は孫にまで影響を
及ぼしている事をお忘れなく!!!』
『そんなの、、、。』
『知らないとは言わせませんよ!』
『...うん、わかったよ! 僕は何をしたらいいんだい?』
『先ずは、苦手なモノを1つ1つ克服していきましょう!』
『ううん』
▼
この日から、僕の苦手克服の手伝いをするマキシムと共に、頑張ることに
なったが、、、いや? これが大変な事だとやってみてわかった!
マキシムは、鬼教官だ!
僕を決して、甘やかさない!!!
僕は、毎日毎日泣きながら1つ1つ苦手なモノを克服していく。
マキシムも喜んでいたが、僕の孫が一番喜んでいた!
『おじいちゃん! 偉いよ~未来が変わってきているんだ! どんどんよく
なってるよ! おじいちゃん! もっと頑張って!!!』
『おう! おじいちゃんがんばるからね!』
何だか変な会話だが、『未来』がイイ方向に変わっている事は嬉しい!
今の僕の頑張りは、間違いなく未来に影響を与える事がわかったから!!!
▽
マキシムが僕のところに来て3年が経った。
未来もめちゃめちゃよくなったからマキシムは、未来に帰ると言い出した!
『マキシム! もう少し僕の傍に居てよ~!』
『すみません! もうワタクシが居なくても大丈夫なところまできました!
だから、もうワタクシは必要ありません! 未来に帰ります!』
『じゃ、友達としてここに居てよ!』
『ダメです! ワタクシはここの世界の者ではありませんから...。』
『本当にダメなんだね?』
『ははい! すみません。』
『わかったよ! 今までありがとう!』
『いいえ! こちらこそ!』
『さようなら!』
『サヨナラ!』
▼
そして、マキシムは未来に帰って行った。
何だか、寂しい!
...そんな事を思っていると、、、?
『未来から来ました! カシキムです!』
『えぇ!?』
最後までお読みいただきありがとうございます。