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高校生編 続

「仁瀬・・・真澄?」

少し開いた窓から風が吹き、不気味に感じた。

そんな人、私は知らない。

「本当に覚えてないんだ。まぁあの神社は本物だしね、そうだと思ったよ。」

神社?願いを叶える神社の事?私はもう誰にも教えてないのに噂がひとり歩きしてるって事・・・?

「仁瀬君、A小学校だった?」

「そうだよ。そんなとこまで忘れてるのか、まぁあの神社なら死んだ人間ですら生き返らせるし記憶の改竄なんて余裕か。」

死んだ人間が生き返る?何を言ってるんだこの人。

「仁瀬君、助けてくれてありがとう。それじゃ。」

「うん、またね。」

私は仁瀬君の言葉を無視して足早に帰った。早く帰ってお母さんの夕飯作りの手伝いをしなきゃ。


「ただいまー。」

私は玄関で靴を揃えて、制服から部屋着に着替えてからお母さんの手伝いをすぐに始めた。

「おかえり千代、いっつも手伝ってくれてありがとね。」

「そんなの当たり前でしょー。」

私はいつも通り笑顔でお母さんに返した。


季節は過ぎ、冬。

私の好きな季節だ。

「おはよー、真結!」

「おはよー!今日も元気ねぇ千代は。」

「でしょー?」

笑って返す。

直正はいつも通り遅刻のようだった。

「真結の運命の人、どうなったの?」

暫く訊いて無かった事を話題に出してみた。

「クラスと名前は分かったんだけどねぇ、どうやって話しかけようか悩んでるのよ。」

「真結は可愛いから普通に話しかければ一発だよ!」

私達はいつも通りの会話をしてHRが始まる前に席に着いた。


「おはよ、遅刻した。」

「見れば分かるわ!」

遅刻してきた直正にツッコミを入れた。

「ごめんて・・・。」

「何で冬になるといっつも遅刻するの?」

「それ私も気になってた、何でなの?」

私と真結が中学生の頃から気になってた事を直正に訊いた。

「え、あー寝坊。布団が恋しい季節だろ?」

「それじゃしょうがないね。」

「いや、ダメだろ。」

私が言うと、真結がツッコミを入れてきた。

「そういえば話変わるけど、二人共仁瀬君って知ってる?」

私は二人に訊いた。

直正は青い顔をしていた。

「え?!知ってるの千代!」

真結は逆に私に訊いてきた。

「?どういうこと?真結。」

「だって、仁瀬君って、仁瀬真澄君でしょ?」


「私の運命の人だもん。」


驚いた。まさか真結の運命の人が私を助けてくれた人だなんて。

「ええ?!そうだったの?!仁瀬君だったら好きになるの分かるなぁ。」

「でしょ?!ほんとかっこいいもんねぇ。」

私達で盛り上がっていると、直正が話に入ってきた。

「それよりさ、千代。今度のクリスマスのデートどこ行きたいか決めたか?」

「えーと、イルミネーション見たいなぁ。」

「じゃあ、商店街のイルミネーション見に行くか。」

仁瀬君の話は強引に終わらせられた。そんな事はどうでもよくなって、私はイルミネーションが楽しみで仕方なくなっていた。


クリスマス当日、私と直正は手を繋いでデートを楽しんでいた。

「直正、ありがとね。私と付き合ってくれてて。」

そう言って今日の為に用意したプレゼントを渡す。

「・・・サンキュ。」

直正は相変わらず、青い顔で、真剣に悩んでる顔をしていた。


当初の予定通りイルミネーションを見終わって私は満足だった。

「今日は楽しかった、ありがとね直正。」

「悪い、ちょっと着いて来てくれるか?」

「・・・いいけど。」

直正は今にも泣きそうな顔で私の手を引き、あの神社に連れてきた。

夜の神社は不気味で、暗闇が全てを飲み込んでしまいそうだった。

「夜の神社でデート?」

私は苦笑いをして直正を茶化そうとしたけど無駄だった。

「今から千代にクリスマスプレゼントを贈るよ。」

どういうことだろう?サプライズ?


「仁瀬真澄と俺の昔話だ。」

千代を襲う無数の阪座先生!!

勇者直正は千代を救えるのか?!

直正に救いの手を差しのべるのはなんと死んだはずの真澄・・・!!


次回、千代、大人になる(下ネタ)


嘘です

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