高校生Ⅱ編 続続続
次の日の昼休みに真澄を呼び出して、昨日の事を話した。
「だから、心配する事は無いと思うよ。」
「そっか、安心したよ。」
そう言って安堵の表情をする。
話し終えると何を話せばいいか分からなくなり黙ってしまった。何も無い時間を真澄と二人で過ごすのは久しぶりだったから余計にだ。呼び出した手前、真結を呼びにくいしどうしようか悩んでいると真澄から話しかけてきた。
「今度、どっか遊び行こうか?」
「え?!あ、遊びね、うん、いいよ。」
予想してない一言に動揺してしまった。
「三人で行くなら何処がいいかなぁ。」
あ、三人でか。
ちょっと安心したよな残念なような、そんな気分で昼休みは終わった。
「遊園地来たぞー!」
真結がテンションを上げて言う。
「やっぱ、週末は混んでるね。」
「そうだね。」
私達は真澄が遊びに行こうと言ったので計画を立てて三人で遊園地に来た。
「さぁジェットコースターから乗ろう!」
「いきなり絶叫系・・・?」
「私は絶叫系は・・・。」
そう言ってる間にも真結に引きずられていった。
「結構回ったねぇ。」
「疲れちゃったね。」
ベンチに座り私達は休憩する事にした。
「俺飲み物買って来るよ、二人で休んでて。」
そう言って真澄は走って行った。
「・・・千代は、仁瀬君とは付き合わないの?」
「何言って・・・?!」
突然の真結の質問に大きい声が出てしまった。
「真結の運命の人じゃないの?」
「二人のがお似合いだしね、私、ほら冷めやすいしさ。」
「私は、付き合わないよ。そんな事よりやる事あるし・・・。」
本心だ。付き合うとかそういうのは考えられなかった。そういう気持ちの整理は未だにつかないのだ。
「それでもいいけど後悔しないようにね?想いを伝えたくても伝えられないなんて事にならないでね。」
真結は多分私の事を考えて行ってくれているのだろう。それでもやっぱり恋愛する気にはならなかった。
「・・・うん。」
丁度いいタイミングで真澄がゆっくり戻ってきた。
「はい、これ。味は勝手にいろいろ買って来たから好きなの取ってって。ふぅ疲れた・・・。」
「お疲れ様、体力無いんじゃない?」
私は茶化した。
「気分はもう46歳だからね。」
「何それ。」
私達三人は真澄の冗談で笑った。
遊園地行くとリア充達の群れに吐きそうになります。あれはリア充じゃなくてリア獣