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ラストピース  作者: わとし
第一章「はじまり」
2/4

日常?

「う〜ん……」

 まぶたをも貫通する強い朝陽で目が覚める。

「あれ?いつの間に寝てたっけ、それにしてもねむいな……」

 そう独り言を呟いた。

 時計は朝の6時を指している。いつもの起きる時間だ。

 しかし、いつも以上に眠い。あっそうか。

 そういえば昨晩は彼のことが気になってなかなか眠れなかったんだ。

 助けてくれたこと、喋り方のこと、消えた曲がり角のこと、

 それらが昨晩、私の頭を渦巻いていたんだ。

 眠い目をこすりながら身支度をして学校へ向かう。

 学校から近くていつも徒歩通学の私はいつも自転車通学を羨ましく思ったが、

 今日だけは歩きで良かったなと思った。

 今日とわちゃんは休みのようだった。

 だから私はもう一人の友達、ここちゃんに話しかける。

「おはよう。」

「あ、おはようございます。」

 彼女はとても大人しく、同い年の私相手でも丁寧な言葉づかいをする。

「今日はとわさんは休みみたいですね。少し心配です。風邪でしょうか?」

 ここの問いは的確だった。

 確かにあんな元気なとわが風邪を引いて休むのだろうか?

 私も少し心配になったが、

「きっと大丈夫だと思うよ!」

 と、ここを励ますように応えた。

 だけど、やっぱりちょっと寂しい。

 お昼や移動教室の時には一人で移動する必要があったから。

 しかし、移動しているときによく会う、

 あの男子を気兼ねなく見れることは良かったかもしれない。

 私はこの機会を逃すまいと、移動中に見つけた彼に話しかける。

「こんにちは!この前助けてもらった人です!

 この前はありがとうございました!」

 私は後で彼の迷惑になってるかもしれないとも思ったが、

 このときは彼と話したい思いでいっぱいだった。彼は、

「当然のことをしたにすぎぬ。」

 と、笑って応えた。

 ……また変な喋り方してるな笑。

 少し気持ちが緩んだところで、私は勇気を振り絞ってある質問をしてみる。

「あの、名前とかって聞いても良いですか?」

 彼は、

「名はたくやなり。しかるに、もしかして謝礼など賜らんとするか。」

 と、優しそうに笑いながらこう応えてくれた。

「たくや……ありがとうたくや!」

 なぜか急に恥ずかしくなった私は、

 感謝だけ伝えてから逃げるようにしてその場を去った。

 学校が終わって家に帰る途中、私はまた彼、たくやを見かける。

 昨日のことを思い出した私は、昨日の謎を解明すべく、

 彼の後をついて行くことにした。

 すると、またしても彼は曲がり角で消えてしまう。

 そして、気がつくとまた朝になっていた。

 また昨日と同じような朝陽に照らされている。

 彼は一体何者なんだろう……。

 謎は深まるばかりであった。

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